笑福亭鶴瓶を17年間にわたって追い続けたドキュメンタリー。

鶴瓶のことはアフロヘアーの頃から、テレビの中で見てきたが、バラエティ番組のMCや、西川美和監督『ディアドクター』など
役者の一面しか見て来なかった。
50歳で落語に取り組み19年、ドキュメンタリーは演目『らくだ』を軸として組み立てられている。師匠・笑福亭松鶴が十八番としていた噺。ある意味、死者を玩ぶことを主題にしている人間ドラマ。
過去13年間封印していた『らくだ』を、コロナ元年の昨年、再演し始める落語家の人間味と、益々膨らむ人間力を余すところなく見せてくれる作品。
むろん聖人君子的な人格者ではない。高校時代の同級生談で、局部露出は高校時からの鶴瓶の持ちネタだったこと、さすがであると感心した。