1970-2013年 42歳で生涯を終えた天才ソフトウェア開発者の物語。
冒頭、裁判で金子氏を弁護した担当弁護士は言う。「刃物を使った殺人事件で、その刃物を作った職人を罪に問えるのか?」
金子 勇は東大の研究職まで務めたが、星座と飛行機が好きな少年が、そのまま大人になった男とし
て描かれている。
曰く「プログラム言語を使ってしか話しができない。Winnyはその表現のひとつなのです」。
無罪を勝ち取って、亡くなるまではわずか半年間。その期間だけ自由な表現者としてプログラムを操れたことは悲し過ぎる。
ファイル共有ソフトだけでなく、様々なアイデアを創出した人だが、Winny公開がなぜ2ちゃんねるだったのかは、死後も批判が残るところだ。
エンディングロールに、実録映像が挿入される。金子氏本人は「閃いたアイデアをカタチにしたかっただけでした」と語っている。