拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

2008年10月24日(サン・サルバドル/エルサルバトル)

2008-11-14 | 旅メモ&旅日記(中南米・北米・カリブ)

10月24日(金)


7:00   起床


7:30   キーカーカー・ベーカリーでパン、スーパーでコーラを買い、部屋で朝食。

     6本ロールパン1USD、メロンパン0.35USD、500mlペットボトルコーラ1USD。


9:00   荷物をまとめる


11:00   宿をチェックアウト


11:30   ネットカフェへ。20分2.5USD。


12:00   空港まで歩き途中のカフェで昼食。

     極小ツナサンド+パイナップルジュースが5.25USD


13:00   空港に到着し、掘っ立て小屋?のトロピック航空カウンターでチェックイン。

     CKR14:10/BZE14:18 ※実際の到着は14時35分位

     ベリーズシティの空港でそのままタカ空港のチェックインカウンターへ

     BZE17:20/SAL18:20 TA411


19:00   空港を出てタクシーでソナ・ロサ地区のホテルへ移動。
     最初30USDと言われたが粘って20USDまで値切る。

   
20:00   ホテル・スキーにチェックイン。シングル1泊35USD(朝食付)。


20:30   宿のオーナーの藤原さんと30分程お話する。

     20代の時、青年海外協力隊員として中米に来たのがきっかけで、
     30年以上エルサルバトルに在住され、
     内戦時は現地日本大使館で唯一の日本人職員だった方。
     (当時は大使官邸のお屋敷にお住まいだったらしい)

     現地人の奥さんとの間に生まれた息子さんは、アメリカに留学後、
     陸上のエルサルバトル代表選手として、シドニー五輪にも出場したのだとか。

     自分がギター片手に世界のあちこちで歌っていることを話すと、
     ではどこか歌える場所に行きますかと、お店を案内して戴けることに。



22:00  藤原さんの車で、毎夜生演奏が聞ける大衆酒場へ。

     そこでギター片手にしばらく歌わせてもらい大いに盛り上がる。
 
     また藤原さんに一杯ご馳走しますよと言われるが、歌う時は特に
     ノンアルコール主義なので、レトロな瓶コーラを1本ご馳走になる。


     スペイン語圏の中米では、スペイン語の音楽がやはり人気なのだが、
     意外にも自分が歌うビートルズやジョン・レノン、U2のナンバーを
     皆良く知っており大好評。

     メジャーな曲を歌っていることもあるが、知っている曲は皆で一緒に
     合唱してくれ、まるで自分のライブ会場のよう。
     (場所は旧市街中心部の労働者向け安酒場だが)


     1時間程英語のカヴァー曲を歌った後、日本の曲を歌ってくれといわれ
     自身のオリジナル曲を歌う。

     初めて聞く日本の歌にその場にいたお客さん一同から、この日1番の拍手と声援をもらう。

     なんだかこっちが沢山の元気を貰ったみたいだ。

    
     以前南米チリのサンチアゴのライブハウスでも、
     イースター島で知り合ったアメリカ人の友人と一緒に飛び入り参加し、
     彼のギターと自分の歌とで即席ライブをしたことがあったが、
     その時も大声援で迎えてもらえたっけと遠い日の熱い記憶が甦る。


     ラテンの国のこのノリのよさは、音楽をやっている人間にとっては本当
     にありがたいと感じる。

     遠い国のライブハウスで、見知らぬ人々の前で歌う僅かな時間だが、
     自分にとっては、この世に生まれることが出来たことに、
     素直に、そして心から感謝できるそんな至福の時間。


     「よかった」

     「ありがとう」


     ごく短いフレーズの中に、濃縮された熱い思いが、ギュッと詰まったそんな言葉。

     そんな言葉を一人つぶやきながら、地元の皆の笑顔に大きく手を振ってこたえながら、
     深夜0時近くなったところで、車に乗り込み店を後にする。


     こんな事に何の意味があるのかと言われれば、確かに意味は無いのかもしれないと思う。

     でもきっとその問いに対して、自分は胸を張ってこう答えると思う。


     「歌いたいから歌う」と。



24:15  宿に戻り藤原さんにお礼を言って自分の部屋へ戻る。
    
     ひょんなことから突然お店で歌うチャンスを戴き、
     藤原さんには本当に感謝。
     (サン・サルバトル滞在中は色々と親切にして戴いた)


24:30  就寝。




※写真:エルサルバトルの小洒落た(けれども庶民的な)
     カフェで飲んだコーヒー。

     中米はコーヒーの名産地なのだが、自分が飲んだものは、
     苦味が少なくコクというか深い味わいがあり、
     飲んだ後、ほのかに酸味が効いた爽やかな後味が、
     口の中で棚引くように広がる。
    
     豆をローストするとこから始めるエチオピアには及ばないものの、
     正直ス○バ等のコーヒーチェーン店とは段違いで旨かった。