拝啓、世界の路上から

ギター片手に世界を旅するミュージシャン&映画監督のブログ(現在の訪問国:104ヶ国)

祝!2011女子バロンドール受賞おめでとう、澤選手!!!

2012-01-11 | 欧州サッカー&日本代表


やりました!!!

なでしこJAPANの澤選手が、2011年FIFA女子バロンドール(年間世界最優秀選手)受賞です。

女子とはいえ、日本人選手がこの最高の栄誉を手にする日がくるとは。

まさにドリームです!!!(本当にすごい)



男子は3年連続で、FCバルセロナのメッシ選手が受賞。
3年連続はプラティニに続く2人目ということで、メッシも名実共にレジェンドの仲間入りです。



2011年はおかげさまで、世界一に輝いた両選手のプレイを、スタジアムでみることができました。

両選手には、心からおめでとうと言いたいです。




澤選手には、なでしこJAPANでの今年の大目標、ロンドン・オリンピックのメダル獲得という次なる大目標があります。

実力から言えば正直、アメリカやドイツ、ブラジルの方が各上で、組み合わせ次第では、無冠で終わる可能性も多分にあります。


年末のTV番組をみていると、なでしこJAPANの選手達がバラエティ番組に引っ張りだこで、今なおそのブームは続いています。

これを一過性のもので終らせない為には、ロンドン五輪でのメダル獲得が絶対必要だと思います。


ドイツの女子W杯で自分が目にしたのは、「震災で大変な思いをしている被災地の為に、日本の為に頑張ろう!」という、彼女達の強い気持ちでした。

そして今なお、日本は復興の道半ば。

ぜひ2012年は気持ちを切り替えて、日本の真の復活の為にもう1度、チャンレンジャーとして頑張って欲しいと思います。


我々も、精一杯日本代表チームを応援したいと思います。



※ワールドカップを掲げる澤選手(2011年フランクフルト)




セッション4/カズさんのパート「風に吹かれるまま」

2012-01-10 | ニッポンジン!



シンジへ。
お疲れ~、カズです。


ビザの件、大変だったみたいだね。でも逮捕されずに住んでよかった×2

ビザのトラブルと言えば、自分は旅人だから所謂「観光ビザ」が中心なのだけれど、それでも世界の半分位を旅していると、予定外にビザの問題で振り回されることがよくあるよ。

特に発展途上国では、ビザ取得条件が頻繁に変わって、3ヶ月前は簡単にとれたのに、その情報を信じて現地入りしたら、入国できなかったなんて話もよく聞くし、その逆もしかりみたいな。


例えば俺がレバノンの首都ベイルートから、シリアの首都ダマスカスまで陸路入国した時のこと。

本来なら両国の首都間をつなぐバスがあるはずで、平日なのに運休と言われ、よくよく確認すると、その日はレバノンの祝日で休日運休だったんだよ。

もう1泊するのも嫌だったから、タクシーの運ちゃんと値段交渉をして、格安料金(物価が安いのものあるけど)でダマスカスまでタクシー移動したんだ。

かつて内戦をやっていた国だから、国境でビザがとれたり・とれなかったりと時期によって流動的だという情報を聞いていたので、実はかなり不安だったのだけれど、英語ができるそのレバノン人のタクシーの運ちゃんがイミグレまでついて来てくれ、その場で簡単にビザがとれたってことがあったよ。


逆にその後イランのシーラーズに飛行機で移動したのだけれど、本来は空港でビザがとれるはずが、飛行機到着が深夜でビザ窓口に担当者がおらず、イミグレではビザが無いから入国不可と言われたんだ。

強制送還か?という考えも頭をよぎったのだけれど、朝までそのまま待っていたら、ビザ窓口に係員が来て、無事現地でビザを取得して入国できたってこともあった。


他にも古のシルクロードの都市バグーを訪れた時のこと。

アゼルバイジャンのビザは空港でとれると聞いていたのだけど、もちろんそれなりの値段がするんだよ、普通は。

でも自分が行った時は何かのお祭りだったらしくて、タダでビザをとって入国できたんだ。

おまけに偶然入ったアゼルバイジャン料理のレストランが、ローカルミュージックの生演奏のお店で、自分がギターを抱えて歌いながら旅していることを話すと、一緒にセッションしようということになり、ジャムセッションをやってくれたんだ。(もちろんアゼルバイジャンの曲は知らないから、ビートルズやジョン・レノンみたいなメジャーな洋楽の曲を演ったのだけれど)

それが店長に気に入られて、その日レストランで飛び入り1ステージを彼らと一緒に洋楽の曲を演奏させてもらったことがあった。

ギャラは"まかない飯"だったけれど、パクチーが効いたケバブがめっちゃ美味かった。


この前日泊まったバクー市内のドミトリーでは、今もトルコから嘗てのシルクロードの国々へ、トレーラーに荷物を乗せて走っている運ちゃん達が泊まっていて、そいつらが深夜まで大音量でTV番組を見ているもんだから、あんまり眠れずに最悪だ!って思っていたのだけれど(中には気さくな運ちゃんもいて、彼等の仕事の話を聞かせてくれたけど)、こんなサプライズがあるから旅は最高だ!って思えるんだ。


一歩日本の外に出ると、なかなか予定通りにいかないもの。
経験から言わせてもらえば、どうせなるようにしかならないから、じゃあ楽しんだもの勝ちだろ?って思うんだ。それはトラブルを含めてね。


旅をしていると、運命の流れというか、"風"みたいなものを感じることが時々あって、風が吹いていないところでどんなに羽をばたつかせて頑張ってもまったく駄目なのに、風が吹いた時にさっと羽を広げるだけで、簡単に思いもよらない方向へビューッと飛んでいけたりするんだ。

もちろんどこへ飛んでいくかはわからないから、"行き先は風に聞いてくれ"みたいな感じなのだけれど、バクーのレストランの出来事みたいに、思いもよらない素晴らしい体験ができたりもするんだ。


俺達のような旅人と違って、シンジは仕事でドイツにいるのだから、"どこへ飛んでいくか分からない"っていうのじゃ困ると思うけれど、1つだけ言えることは風が吹いていない時はどうしようもないのだから、風が吹くまでじっと待つことだと思う。

慌てずに肩の力を抜いて、自分の持っている"運"ってやつを信じて、じっとね。


シンジが頑張っていることを、きっと神様がどこかで見ていると、俺は思うからさ。

"グッド・ラック!"



カズより




P.S.
今日のはバクーで一緒にセッションした、アゼルバイジャン人のおっさん達の写真だよ。

バクーにも武道家の日本人がいるらしく、オレが日本人ってわかると、店のマスターがその武道家にケータイで電話してくれて、「お前の友達だ、何か話せ!」っていうから、電話で話したんだ。

でも突然だから何話したらいいかわかんなくて、「こんにちは、ミウラ・カズシです。歌いながら旅しています。以上です。サヨウナラ」みたいな感じだったけれど。(笑)


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セッション4/シンジのパート「逮捕?それともドイツ国外追放???」

2012-01-09 | ニッポンジン!


拝啓、カズさん。シンジです。

カズさんが前に話してくれた開拓者の話、めっちゃ心に染みました。

以前の僕のイメージでは、カズさんは野毛でチンチン麺食べているイメージだったけど、今や砂漠でギター片手にメロン食べている姿しか思い浮かびません。(笑)


さてドイツに来て早いもので3ヶ月が経ちました。
でも相変わらずトラブルまみれの日々が続いています。


先月、日本から家族が来てくれたので、役所へ住民票の登録をして、家族のビザを申請する為、シュトゥットガルト郊外の外人局へ行きました。

その際、外人局の担当者から、自分が持っているビザは、自社のあるデュッセルドルフやフランクフルトでしか働けない制限付のもので、南ドイツで働いているのは法律違反だと突然言われました。

前にも少し話したかもしれませんが、ウチの奥さんの麻友は子供の頃ドイツで育った関係でドイツ語が堪能なので、彼女にドイツ語でその担当者と直接話してもらったのですが、その担当者曰く、このままだと自分は労働法違反で警察に通報され逮捕、又は国外追放になると言っているとのこと。

ただし申請書類は揃っているので、この場で再度労働ビザの取得申請をすれば大丈夫と言われたので、家族の分と一緒に、自分のビザの労働可能なエリアに、今住んでいる州を追記してもらう為の申請をして、その日は家に帰りました。


2週間後の平日の朝にビザが出来上がる(役所なので平日昼間しか開いていません)と言われたので、事前に入れたアポイントメントの時間に会社から外出許可をもらい、家族と役所に出向いたのですが、まだできていないので来週の同じ曜日、時間に出直せとのこと。


仕方なく翌週もう1度同じように出直したのですが、担当者が休みでまだできていないから、来週もう1回同じように出直せと言われる始末。

デュッセルドルフで最初にビザをとった時は30分位でできたのに、1ヶ月たってもまだビザが下りないのはどうしてか?と食い下がっても、できていないものはできていない、来週また来いの一点ばり。


その翌週も電話で事前に問い合わせたものの、やっぱり駄目で、結局出来上がったのは最初の申請から6週間後のつい昨日です。

これで何とか逮捕されずにすみそうですが、民間サービスが"砂漠"なら、お役所は"あり地獄"辺りなのでしょうかね。騒げば騒ぐ程、深みにはまって行くみたいな、、、。

はあ。ホントこの国はシンドイです。(涙)



P.S.
昨日とったビザの写真をアップします。

1年目の有効期限は1年間なので、来年また同じことをするのかと思うと、今から気が重いです。

開拓者って、めっちゃキツイですね。(汗)


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セッション3/カズさんのパート「気温50度の夏の砂漠では、激うまメロンを食すべし」

2012-01-08 | ニッポンジン!


シンジへ。

お疲れ~、カズです。


相変わらず大変そうだね。ドイツがそんなにサービス砂漠だとは知らなかったなあ。

確かに日本では、ドイツと言えばちゃんとしている国っていうイメージがあるけど、以前旅で訪れた時には電車もかなり遅れ、そうでも無いな~とは思ったものの、サービス砂漠だとは知らなかった。

所詮オレは通りすがりの旅人だからね、、、。


砂漠と言えば、以前エジプトの砂漠で、ギター背負って自転車で旅したことがあるんだよ、オレ。

気温50度もあって、めっちゃ暑いのな。夏の砂漠ってさ。

超貧乏旅だったから1泊100円台の宿に泊まっていたんだけど、嘘をつくのがあまり悪いことと思わないのと、金持っている奴は貧乏人に恵むバクシーシの思想が根付いている土地柄だから、公共の郵便局に言っては切手代でボラれそうになり、公共の駅に行っては電車の切符代でボラれそうになりで、正規の値段があるはずなのに(しかもボッてくる相手は公務員)、本当の値段はいったいいくらだ?って感じなんだよ。

エジプト人から見たら、貧乏旅行者でも海外旅行出来るだけの金持ちだから、ふんだくれるだけふんだくってやれってことなんだろうけど、黙ってボラれちゃ、バックパッカーの名がすたるってもの。

だから以前誰がどんな手を使って、幾らでどこまで行けたか、俺達も情報を寄せ合って、情報戦で対抗するんだよ。


幸い日本人宿には情報ノートというのがあって、旅人同士が情報を持ち寄って情報交換できる仕組みが昔からあるから、電車は駅ではなく直接乗って駅員から買った方が安いとか、日本までのエアメールは2ヶ月前で幾らだったとか事前に情報を持って対応するんだよ。俺達旅人は。

オレはドイツで生活をしたことが無いからよくわからないけれど、きっとそのドイツ社会の中でも、「ベストではないけれど、こうすればよりベターな結果が得られる手段」というのがきっとあって、ポイントは"どうやってその情報に辿り着くか"なのかもしれないね。

先に住んでいる日本人からか、同僚の英語ができるドイツ人経由で、ジモピーのドイツ人に聞くのかはわからないけど、あきらめずにそのベターな手段を探せば、きっと何か方法が見つかるんじゃないかと思うんだ。


日本だったら閉店間際でも営業時間内なのだから、配送の対応するのが当たり前だけど、 "日本の当たり前"って、この島国を離れた途端それが"すっげースペシャルなこと"だって、俺達旅人でもよく思い知らされるからさ。


世界の半分以上の国を旅していると、ガイドブックも無い国や地域を旅したこともあって、情報が無いことの恐さ、辛さを思い知らされたのだけれど、そんな時は「オレがこの道を切り開くパイオニア(開拓者)なんだ!」って自分に言い聞かせて、日の丸背負った日本代表のつもりで踏ん張るんだよ。

辛いけれど、オレのこの経験が、後から来る奴らの助けになるってね。

実際に俺達も旅しながら、先人の恩恵に相当預かってきたのだと思うしね。

次はオレがこの道を切り開く番だってね。


シンジが辛いと感じる時、きっとそれはシンジが開拓者としての道を歩いているからなんだと思う。

大変だと思うけど、シンジのその経験はきっと誰かの助けになると思うから、めげずに頑張ってくれ。

オレはお前ならやれるって信じているし、どんな時でもオレはお前の味方でありたいと思っている。応援しているからさ。


あ、そういえば、気温50度越えのキッツイ砂漠だけど、この暑い砂漠でしかとれない、極上のめちゃくちゃ糖度の高い、激ウマのメロンがあるんだよ。

すごい美味くて大感激したのだけれど、比較的過ごしやすい冬の季節では、同じ場所でもこのメロンは味わえないらしい。

シンジのドイツの田舎生活は本当に大変だと思うけど、この夏の砂漠のメロンのように、きっと今の生活でしか味わえない素晴らしい何かに出会えることを祈っているよ。


カズより


P.S.
エジプトと言えばピラミッドでしょ!って事で、今日の写真はギザのピラミッドです。

ゴメン。夏の砂漠のメロン、写真どっか行っちゃったわ。10年以上も昔のことだからなあ。

いや、ホントに美味かったんだけどね、アレは。(汗)


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セッション3/シンジのパート「サービス砂漠でお買い物」

2012-01-07 | ニッポンジン!


拝啓、カズさん。シンジです。


家と車が決まったので、日本から家族を呼び寄せる前に、必要最小限のものを揃えておこうと家具屋に行った時の話です。


ドイツでは日曜日にお店が殆ど閉まってしまうので、土曜日の午後に、組み立て家具の量販店のイ○アに行ったのですが、初めていくお店なのでかなり道に迷い、到着したのは夕方頃。

ベット一式と台所のテーブルと椅子のセットを選んで、地上階の倉庫みたいなところで現物を受け取り、レジを済ませて配送センターへ到着したのが閉店の10分前でした。

間に合ってよかったと思いきや、配送センターの店員が「今日はもう配送はおしまい」って言うんです。 


「まだ10分あるよね」って返すと、「ボクは今日用事があるから、いつもより早く閉めたんだ。だから今日はもう無理だよ」って言うんです。

「ベットやテーブルセットは大きすぎて自分の車に入らないから、それじゃあ今日は手続きだけでいいから、月曜日の配送で送ってよ」と僕が話すと、「受付も、配送の予約もできないから、月曜日にまた来てよ」とのこと。

「じゃあこの家具を今日送れない、預かれないって言うなら、この家具はどうすればいい?」って少しキレぎみで話すと、「今日は一旦その家具を家に持って帰って、月曜日にもう1度ここに来て配送の手続きをしたら」と平気な顔で抜かしやがるんです。

家具を家まで持って帰れないから配送を頼んでいるのに、一旦家まで持って帰れるなら月曜日に出直す訳が無いだろうって感じですよね!

あまりに腹がたって、次に何て言おうかと考えているうちに、その店員は「僕は帰るよ」とだけ言って、配送受付窓口にCLOSEDの看板を出してどこかへ行ってしまいました。


そして店内に営業終了案内を知らせるアナウンスが流れる中、配送カウンターの前にぽつんと1人、自分だけが取り残される始末。

後で知ったんですが、イ○アの営業終了案内のアナウンスは、「店員の家族が待っているので、早く買い物を済ませて帰って下さい」といった内容が、ドイツ語で流れているのだそうです。

日本だったら本日の営業時間は終了しました。ご来店ありがとうございましたって感じじゃないですか。

ありがとうの一言も無しに、店員の家族の為に早く帰れってすごく無いですか?


結局それから1時間以上かけて、家具屋の駐車場で箱から中身を取り出して、ゲームのテトリスのように車の助手席や後部座席に、家具のパーツを組み合わせ、出しては入れを繰り替えしながら、なんとか中身だけを積み込んで、家まで家具を持って帰りました。

組み立て式でよかったという感じですが、僕の車はセダンなので、バックミラーどころかサイドミラーすら見えず、慣れない右車線での夜道(しかもドイツは街灯が少ない)で、すごく恐かったです。


他にもスーパーのレジの前で10人以上の行列に並ばされたあげく、レジ打ちの店員にいつもめんどくさそうに対応され、こっちがありがとうって言っているのに、店員は返事もせず、食料品を袋につめているときも、さっさとしろよ的に睨まれることがよくあります。


この前も家電量販店で買ったばかりのドライヤーがその日に壊れて、初期不良の交換に店に持っていったのですが、英語が話せる店員も少ないみたいで、数箇所の受付カウンターでたらいまわしにされた挙句、最後は「担当者が休暇中だから2週間後にまた持ってきてよ」と言われてオシマイ。

2週間ドライヤー無しはこまるので、結局同じドライヤーをもう1個買いなおして、そのまま家に帰りました。


この話を同じ会社のドイツ生活1年先輩になる赤井さんに話したら、「ドイツはサービス砂漠だからね。よくある話だね」と言われました。

家庭用のインターネット(ADSL)や電話だって、納期2ヶ月と言われ、まだつながらないし、機器設置のアポイントを入れてもよくすっぽかされるそうです。(オフィスに仕事用のインターネット回線と電話があるからまだ我慢できますが)


カズさん、オレこの国でちゃんとやっていけるか、少し不安です、、、。 (涙)


P.S.
買ったテーブルで食べた初めての食事です。

スーパーで買った鶏肉に、日本から持ってきたタレをかけて焼いただけですが、久々の日本食で旨かったです。

まだドイツに来て1ヶ月程ですが、すでに日本が恋しい。(涙)


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セッション2/カズさんのパート「アルペンハイキングライブ」

2012-01-06 | ニッポンジン!


シンジへ。

お疲れ~、カズです。


車見つかってよかった!と言いたい所だけど、中古車の修理台とタイヤ代で5500EURは高過ぎだろ。

今1EURO160円位だからこれだけで90万円近く。車と併せると185万円位かよ。うわ~オレはそんなに貯金ないから無理だわ。エンジンが火を噴いた時点でオレなら廃車決定だったかも。

ドイツってアメ車やイタリア車と違って品質が良いイメージだけど、やっぱり日本車と違ってトラブルが多いんだな。
まあビンボー人のオレが日本でドイツ車を買うことは無いけれど。


それにしても家の近所でヤギ100頭が道をふさぐって、どんだけ田舎なんだよ。(笑)
ペーターが汚いおっさんって言うのも笑えるし。


アルプスといえば、昔旅の途中にスイスアルプスでハイキングをしたことがあるよ。
天気のいい日に青い空の下、麓で買った水と食料を持って山に登り、澄んだ空気を沢山吸って、ギター片手に歌っていると、これ以上何もいらないだろう?って気持ちになるんだ。

もっとも観客は、牛とヤギだけだったけれど。
(何にもいらないって言ったけど、本当は「人間」の観客が欲しかったってか???)

当分の金欠生活大変だと思うけど、頑張ってくれ。
それではまた。

カズより


P.S.
その時撮ったアルプスの写真をアップします。
いつかまたアルプスに行きたいな。


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セッション2/シンジのパート「ヤギと車と私」

2012-01-05 | ニッポンジン!


拝啓、カズさん。シンジです。

探していた車がようやくGETできました。
東京や横浜では自転車のみのペーパー・ドライバーだった自分にとって、人生初のタイヤが4個ついたマイカーです。(笑)

家から常駐先のオフィスまで山1つ超える、通勤徒歩1時間の生活とも、これでようやくおさらばです。うれし~!!!


最初はインターネットで車を探したのですが、シュトゥットガルト近郊のものは、ドイツ語のサイトしかなくてよくわからなかったので、結局日本語のデュッセルドルフの掲示板からリンクをたどり、日本人の業者さんに頼んで、デュッセルドルフで中古10年型落ちのBMWを6000EUROでゲットしました。

でもデュッセルドルフからシュツットガルトまでアウトバーン(高速)で片道6時間かけて運んだのですが、こっちは皆時速200キロオーバーでバンバン車を飛ばすんです。

まだ右車線走行と左ハンドルに慣れていないので、一番端っこを時速100キロで走ってきたのですけど、僕が遅すぎるのか、途中他の車にめっちゃあおられました。


やっとのことで今住んでいる町に着いたのもつかの間、家の近所で100匹強のヤギが道をふさいで、ヤギ待ちで通行止め。

どんだけ田舎やねん!って感じですが、ヤギ使いが笛を吹くと犬がヤギ達をどけてくれました。

一瞬アルプスの少女ハイジにでてくるペーターのようなヤギ使いの少年をイメージしたのですが、よくみるとボロボロの服を着た小汚いオッサンでした。<かなり失礼


そんなこんなでようやく車生活が始まって束の間、先週の土曜日にシュトットガルトの町中にあるアジア食品店にカリフォルニア米を買いに出かけたら、いきなりエンジンから煙が上がってそのまま修理工場へ。

なんでもラジエーターの故障らしく、いきなり修理費3000EURと、タイヤもツルツルだからと夏タイヤと、法律で義務付けられているスタッドレスの冬タイヤのセット2500EURを買わされて、計5500EUR(車本体の値段とかわらない)の臨時出費です。

こんなことなら、もうちょっと出して新車のPolo(フォルクスワーゲン)でも買っておけばよかった。(涙)


日本車は壊れにくいってよく聞きますけど、ドイツじゃ日本車の方が高級で、国産のドイツ車の方が安いんですけど、修理代を考えたら、やっぱり日本車の方がいいのかもしれません。

おかげで結婚してから4年間かけて、日本でコツコツと貯めた貯金が、ドイツへの引越しと車でほぼ底を突きました。

当分かなり生活を切り詰めないといけなそうです。(涙)


P.S.
マイカー向けに買わされたタイヤの写真をアップします。
車はオンボロなのに、タイヤだけ新品。(涙)


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セッション1/カズさんのパート「タイマッサージ免許皆伝ミュージシャン!?」

2012-01-04 | ニッポンジン!


シンジへ。

お疲れ~、カズです。


住む所が無事見つかって何より。

でも通勤に片道山越えで1時間はちょっとキツイな~。


オレは電動ドリルを使ったこと無いけど、昔Mr.Bigっていうバンドでポール・ギルバートが、電動ドリルの先にピックをつけてギター弾いていたのを思い出したよ。

非英語圏でネットや新聞を使って物件を探すのは大変だと思う。


オレは旅人だから海外で家を借りたことは無けれど、1ヶ月以上のSTAYと言えば、昔バンコクのカオサン通り沿いのゲストハウスで、1ヶ月以上沈没していたことがある。

バックパッカーの間では、日本人パッカーが集まる「日本人宿」というのがあって、カオサンの日本人宿で、朝から晩まで1日中日本の漫画読んで終わるそんな生活をしていたりする。海外まで来て何やってんだって感じだよな。

でもバンコクにはそれもアリかなって思える不思議な、ゆる~い感じがあるんだよ。
(これから海外で仕事を頑張ろうっていうシンジには申し訳ないのだけれど)


オレはうた歌いだから、もちろん漫画じゃなくて、ギター片手に路上で歌うのが中心だったのだけど、せっかくタイにいるのだからと、2週間位学校に通って、その時はワット・ポーというタイマッサージの総本山でマッサージのライセンスをとったっけ。(確か学費は当時6000バーツ(約1万5千円)位だった記憶がある)

何かに使えるかもしれないとその時は思ったのだけれど、あれから10年以上たったものの、1度も使っていないな。(汗)

え?オレはタイ語が話せるのかって?

いやその学校は英語どころか、日本語が話せるタイ人の先生が、日本語の教科書(英語とタイ語が併記)を使って教えてくれたんだ。だから簡単にオレでも免許がとれたってわけ。

シンジはこれからドイツ語勉強するんだっけ?大変だと思うけど頑張ってくれ。

早く良い車見つかるといいな。

カズより


P.S.
昔沈没していたカオサンの写真をアップします。


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セッション1/シンジのパート「ドイツで初めて買ったもの、それは"電動ドリル"」

2012-01-03 | ニッポンジン!


拝啓、カズさん。シンジです。

ドイツでの家が決まりました。


こっちに来てから約1ヶ月、BAD HOTELという名前のホテル暮らし(英語だと悪いホテルですが、ドイツ語ではバド・ホテルと発音し、湖畔ホテルという意味みたいです。笑)でしたが、これでようやく日本の家族を呼べます。


最初はインターネットの賃貸サイトで物件を探してみたのですが、南ドイツの地方都市なのでドイツ語の情報しかなく、自分の会社に相談したところ、デュッセルドルフやフランクフルトと違って南ドイツの事はわからないから、常駐先のお客さんに聞いてみての一言。

でも前に話した通り、前任者が問題をおこしてクビになったばかりで、日本人のお客さんにはちょっと言い出せない雰囲気があって、同僚の東ドイツ出身のゲッツェに聞いたら、地元のローカル新聞にはイモビリゲン・コーナー(住宅物件情報)が載っていると言われ、新聞に載っている不動産屋に片っ端から電話をかけ、なんとか英語の通じる不動産屋を見つけて、お値打ちの物件を見つけることができました。


こっちは東京よりもずっと安い家賃で、広さが倍以上(3LDKで100㎡位)あってめちゃくちゃ広いんですけが、田舎で山ばかりなので、常駐先のお客さんオフィス(製造業なのでこちらも最寄駅から徒歩30分位離れています)まで山1つ超えて、通勤が徒歩1時間もかかるんです。

路線バスがあるにはあるんですが、1日2本しかないので、使い物にならず。<ガックリ


東京でも東横線で通勤片道1時間半の生活でしたが、電車と徒歩はかなり違う、、、。

いずれにせよどこへ行くにも必要なので、次は車を買わないと。


さてドイツに来て初めて大きな買い物をしました。

それは照明器具とドライバーセット、そして「電動ドリル」です。


こっちでは照明器具が賃貸物件についていないだけでなく、とりつけするのに、天井にドリルで穴をあけて、むき出しの配線を自分でつなげる必要があります。

1つ間違えば感電死しそうな危険な作業ですが、こっちじゃ当たり前で、皆1家に1台電動ドリルがあるのだとか。

本来ならキッチンの流し台やら水道の蛇口もついていないことがフツーらしく、旧ユーゴスラビア出身の不動産屋には台所がついているだけありがたいと思え位のことを言われました。


まずは生活を落ち着けることが第一ですが、なかなか道のりは険しそうです。(汗)


P.S.
電動ドリルの写真をアップします。日本では1度も触ったことが無かったのですが、この先また使うことあるんだろうか。(涙)


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セッション0/プロローグ

2012-01-02 | ニッポンジン!


僕の名前は田川真司(タガワシンジ)。30歳。

サッカー選手を目指して大学のチームに所属していた僕は、三年の時に怪我で挫折し、大学を中退。

それから8年間、東京で派遣のITエンジニアとして働ていた僕が、転職で念願の正社員になったのだけど、そこは日本ではなくドイツ。日系企業の「現地社員」という待遇だった。


入社直後、いきなり南ドイツのシュトットガルトにある日系企業の顧客先へ常駐を命じられた僕。南ドイツの地方都市は英語も殆ど通じない所だ。

英語もつたないのに、もちろんドイツ語はまったく話せない。

しかも前任者が仕事で問題を起こして会社をクビになり、業務の引継ぎも無い状態。


それでもドイツでの転職を選んだのは、元帰国子女の妻、麻友(マユ/28歳)がドイツ育ちでドイツ語が堪能ということがあったからだ。

そして今僕は、彼女との間に生まれた長男の翼(ツバサ/4歳)と3人でドイツでの生活をスタートしたばかりのところだ。


友人や知り合いどころか、会社の同僚とも離れた客先でのドイツ地方都市生活。

そんな僕の心の支えは、ブンデスリーガ「ボルシア・ドルトムント」のファンサイトを通して知り合った、「カズさん」こと、横浜在住の元バックパッカー・ミュージシャン「三浦一志」(ミウラカズシ/40歳)とのFACEBOOKでのやりとりだ。


カズさんは横浜の実家のご近所さんということもあって、すぐに仲良くなった。

カズさんはかつて、世界100カ国をギター片手に、バックパッカーとして渡り歩いた人で、海外初体験のオレにとって、カズさんの旅の話は新鮮だ。


カズさんは、学生時代にバンドでメジャーデビューをしたものの、泣かず飛ばずだったらしく、20代はバイトをしては金をため、海外の路上で流しの引き語りをする旅を繰り返していたのだそうだ。

そんなカズさんとのFacebookでのやりとりを通して、僕の「現地社員」としての初めての海外生活を、少し紹介したいと思う。



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