神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] 鳥姫伝

2010-05-09 23:33:18 | SF
『鳥姫伝』 バリー・ヒューガート (ハヤカワ文庫 FT)


古本積読消化。ハヤカワオンラインで検索できないところを見ると、版元品切れかも。

これは正真正銘のアメリカ人が描いた中華ファンタジー。舞台や登場人物だけではなく、台詞回しや道教的な考え方も(少なくとも自分が読む限りは)完全に中華風を貫いていて、ボロが出ない。これだけでもすごい。

内容的には、悪疫にかかった村の子供たちを救うために、力自慢の十牛と、村の依頼を受けた賢人、李高が、幻の万能薬“大力参”を求めて大冒険を繰り広げる壮大なホラ話。

危機一髪を李高の冗談みたいな知力と十牛の体力で切り抜けるあたりは痛快であるが、ホラ話特有の嘘っぽさが緊迫感をそいで、どこかほのぼのとした印象を与える。

と思って読んでいたら、最後の最後に大ネタが。油断して呼んでいたので、これは驚いた。そりゃ、繰り返しギャグみたいに、うまいところでうまいことが起こるもんだ。

そして、悲しい物語の結末は美しいフィナーレへ。

中華風ファンタジー形式でのホラ話という構成がすんなり決まりすぎていたおかげで、感心はするものの小説としての面白さは今ひとつだと思っていたが、これはすごい。ゾクゾクするくらい感動した。

ところで、中国の歴史関係でいくつか疑問に思ってググって見たりしたのだけれど、わざと出鱈目に作ってあるらしい。
“A Novel of an Ancient China That Never Was
だそうだ……。


[コンサ] 2010 J2第12節 北九州 - 札幌

2010-05-09 22:51:04 | コンサ
2010 J2第12節:ギラヴァンツ北九州 0-1 コンサドーレ札幌


先制したのは札幌。前節の前半と同様、下がり気味の岩沼の前のスペースをキリノがうまく使って何度か突破を見せる。その2度目か3度目でシュートまで持って行き、あっさり先制。

今日はキリノが足元ではなくオープンスペースに走るようになった。足元に来たボールも強引に蹴りだして、キック&ラッシュで抜きにかかる。それでこそキリノだ。やっぱり、オープンスペースがあるとキリノは生きるねぇ。

ところがその後は北九州の方がボールを支配するようになってしまう。

藤田が何度か裏を取られて下がり気味なる。上里、芳賀は前節と同様、下がりすぎでDFラインのすぐ前にいる。岡本は守備の場合のポジショニングが悪く、ゲームから消える。という状況で、中盤のプレッシャーがかからず、セカンドボールも拾えない。上里、芳賀、岡本の3人でトライアングルが作れないので、この間でボールが収まらないし、つなげない。

逆に、マイボールの時でもつなぎの位置に選手がいないので、ロングボール主体のカウンター攻撃が効果的に生まれていたのは皮肉な結果。

これに対し、今日は石崎監督が早めに動き、前半のうちに岡本を砂川へ交代。これで何とかペースを持ち直す。

後半立ち上がりは北九州のDFラインが下がり気味なこともあってコンサドーレペース。しかし、チャンスで体勢を崩してシュートを打てなかったり、シュートを打つべきところでパスしたり、シュートを打っても枠の外。

しかも、前半同様、北九州がサイド攻撃を使い出すと、やはり押され気味に。

ここでサイド攻撃に対応するために、近藤に変えて古田を入れ、システムを4-2-3-1へ変更。

キリノの1topはあんまり機能しないということを忘れているのか。サイドを崩すにしても、右に古田、左に藤田じゃ、両方切れ込み型なので、サイドから崩すというより中に寄っちゃうだろう。

ボールキープ率を高めようという意図なのかもしれないが、守備はよくなったものの、攻撃ではいいシーンが見られなくなった。キリノの1トップ、右に古田、左に藤田というのは一番結果を出せていないシステムだというイメージがある。

さらに、終盤はロングボールのクリアのみでまったく形にならなかった。あれは両サイドがロングボールに反応して飛び出していかないといけなかったんだが。しかし、古田はそういう選手じゃない。後半は両チームともプレスが弱まって放り込み合戦になるのは目に見えているのに、中盤を厚くしてもあんまり意味が無いと思うんだけど。

終了間際には岩沼が高原と交錯して足を痛め、負傷退場。この状況で吉弘投入。ついに本職のセンターバックがゲームに復帰。“石川よしひろ”コンビが復活。

北九州のサイド攻撃に悩まされるも、前半早々に奪ったキリノの一点を守りきって、ものすごい久しぶりの勝ち点3。キャプテン石川の音頭で、選手もサポも一緒に♪すすきのへいこう。

前節は3-5-2である程度の結果を出し、今節はその弱点を突かれると4バックへという石崎監督の采配は割りと当たった感じ。しかし、まだまだチームとしては形が定まっておらず、特に攻撃に迷いがあるのが垣間見える。

結果を残しているのは近藤やキリノのカウンターであって、理想とするサイド攻撃やパスサッカーはなかなかうまくいっていない。そのあたりが監督としても悩みどころなのだろう。

長いトンネルの出口は見えたが、まだ抜け切ってはいない。次節は大分、その後に徳島と難敵が続く。しかし、ここで勝ち点を伸ばせれば、まだまだ昇格争いを混戦に持ち込むことは可能かもしれない。


5月8日(土)のつぶやき

2010-05-09 00:15:27 | つぶやき
00:01 from Tween
え、から騒ぎって今頃やってんの? 今さら金曜日に移ったことを知る。
07:43 from Tween
星雲賞のノミネート(参考作品リスト)が出てた。森見登美彦と万城目学が二人とも入っているのが面白い。しかし、今年はグイン・サーガが受賞対象に入っているので、鉄板だろう。
07:49 from Tween
星雲賞自由部門:a-実物大ガンダム、b-KOBE鉄人、c-セカイカメラ、d-ラブプラスと、イロモノノミネートがなくて、去年はおもしろいものがいっぱいあったんだなぁと実感。去年は該当なしだった。おととしは初音ミク。
16:13 from Tween (Re: @tanco3
思わず検索しちゃったよ!結局、そのままじゃん。みんな小学校へ戻れ。 QT @tanco3: 急上昇ワード1位:6+9÷3+4= なにこれ
17:02 from Tween
大伍、初ゴールオメ。いい笑顔。 http://www.jsgoal.jp/photo/00061500/00061582.html
17:58 from Tween
東京Vが勝って抜かされた。と思ったら、コンサの直上が横浜FCになってた。いつのまに!
23:44 from Tween
北見駅、テレビで見た。俺、北見南小学校卒業してるんだよ。6年生の時にしかいなかったけどな。おかげで卒業アルバムとか、誰?って人ばっか。想い出は玉ネギ畑とハッカ工場の匂い。
23:50 from Tween
ふははは。我がふるさとは旭川じゃ。北見って、第4ぐらいのふるさとなのよね。住んでたのは2年だけ。 RT @mitowamo: @kats_takami 同郷ハケーン(`・ω・´)
23:57 from Tween
うわ。北見botなんていたんだ。旭川botもいたけど、ツィート数0だってよ! RT @kitami_bot: RT @kats_takami: 北見駅、テレビで見た。俺、北見南小学校卒業してるんだよ。6年生の時にしかいなかったけどな。おかげで卒業アルバムとか、誰?って人ばっか。
by kats_takami on Twitter