神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] SFマガジン2011年06月号

2011-05-08 22:28:51 | SF
『S-Fマガジン 2011年6月号』 (早川書房)




『ねじまき少女』が発売間近のパオロ・バチガルピ特集&『星を追う子ども』が公開間近の新海誠特集。

バチガルピは濁点と半濁点がどこに付くのか誰もが迷う名前だが、そろそろ慣れてきたw 今回掲載された短編2本も考えさせられる作品。第一長編にして、ヒューゴー賞&ネビュラ賞ダブルクラウンの『ねじまき少女』にもがぜん期待がかかる。

新海誠は、実は見たこと無い。『星を追う子ども』は見に行ってみようか。でも、さすがに2回は見ないだろう。




◎「ギャンブラー」 パオロ・バチガルピ
マスゴミ、マスゴミと騒いでいるネット民には、我が意を得たりと思わせる作品。ただ、ゴシップニュースに踊らされるのも同じネット民。大渦巻(メイルストラム)なんていう大げさな名前で書かれているが、要は視聴率調査か、「2ch勢いランキング」みたいなもの。ジャスミン革命でのネットのかかわりなど含め、まさに未来ではなく、現在を描いた小説。

○「砂と灰の人々」 パオロ・バチガルピ
そうならないでくれと思ったとおりの苦い結末。環境問題というよりは、環境問題を乗り越えた先の心の問題を描いた作品。変わるもの、変わらないものの選び方、描き方が味わい深い。


なんと、今回の読み切り小説はこれだけ! 他に評論が2本。


△「フィリップ・K・ディック論 存在の「黒い箱」と共感の地平」 海老原豊
ディックは実はあんまり好きな作家ではない。なので、ディックが現代的な作家と言われてもピンとこない。所謂ディック産業映画とディックの著作そのものはまったく別物で、直接リンクしないんじゃなかろうか。お前が良く知らないだけじゃぁと言われれば、その通りでございます。

○「玲音の予感」 関竜司
SF評論賞受賞作の掲載。なんと、題材は『serial experiments lain』である。1998年に放送された深夜アニメ。当時はビデオに撮って毎週見てた記憶があるのだが、ストーリーはというと、まったく憶えていない(笑) 正直言って、そんな話だったっけという意識が先に立って、内容がうまく咀嚼できていないのだが、『lain』を見直してみようと思わされたということは、ある意味成功なのだろう。

選考会採録では「SF評論とは」なんて話も出てきたが、確かに、レビューでもなく、論文でもなく、評論というものがあるとしたら、さらに、「“SF”評論」というものがあるとしたら、それはなんなのだろう。

ディック論は、読んだ人、知ってる人に向けて書かれているようだが、lain論は知らない人に紹介しているようにも見える。そのあたりの差も、評論とは何かということを考える鍵になりそうなんだけど、自分がどういう「評論」を読みたいのかと言われると、実は良く分からない。


[コンサ] 2011 J2第11節 熊本 - 札幌

2011-05-08 21:36:18 | コンサ
2011年 J2第11節 ロアッソ熊本 1-0 コンサドーレ札幌 @スカパー


前節、ホームで初得点、初勝利を決めた我らが最北端の札幌は、最南端の熊本へ。中断明けの湘南戦から徐々に良くなっているだけに、試合結果にも期待がかかる。

しかし、なんと今日の熊本は試合開始時間でも29.4度とか、訳の分からない気象条件。距離と気候のハンデが札幌の選手たちを襲う。

さらに、アンドレジーニョが肉離れで離脱。都合良く、右SBの日高が復帰したために高木純平をトップ下に使えるので、そこは問題ない……ように思っていた。



試合開始直後から、熊本の方がプレスもボール回しも札幌を上回る。熊本が序盤から飛ばすが、果たして試合終了まで持つのか。札幌がこれをやるのは確実に無理だろう。

札幌は攻撃が遅いので、熊本にゴール前を固められている。さらに精度の悪いパスが多いので、ゴール前でボールが繋がらず、まったくシュートが打てない。

三上にボールが収まらないが、JPも手早くボールをさばく方なので、攻撃の陣形が整うまでの時間が稼げない。かといって速攻をしかける訳ではなく、サイドでボールをつなごうとするので、どうしても遅攻になって熊本に守備を固められてしまう。

前半のシュートは近藤の一発ぐらい。あとはシュート体勢にすら入れない。

前半終了間際にカウンターで失点。ボールの奪われ方が悪すぎたが、DFがひとりタックルに跳び込んでいるのに、周りがパスコースを潰せずに完全にフリーの選手を作ってしまった。

後半は石崎監督からの喝が入って動きがよくなるかと思えば、逆にさらにダメダメ。もう、書く気もしない。

熊本の攻撃も良かったわけではないので、一方的に攻められたわけではないが、札幌も攻められず。双方、守備はそこそこ。まったくもって低レベルで盛り上がりに欠ける試合だった。

札幌の見せ場は、熊本出身の岡本が放ったシュート1本と、いつものチアゴ大作戦開始時の笑いのみ。

結局、今日も無得点での敗戦。せっかくいい感じになってきたのに、振り出しに戻る。



今日、初出場の日高は悪くなかった。守備でも凡ミスはしていないし、オーバーラップのタイミングも悪くない。しかし、クロスの精度が悪く、札幌にいつもの“ワロス”が戻ってきた感じ。チームとしてサイド攻撃にこだわるのであれば、ワロスじゃなくてクロスをコンスタントに上げられるようになってもらわないと困る。

左SBの岩沼は正確なフィードが出来るんだが、今日はクロスよりも縦パスが多かったか。両SBが大外からオーバーラップして、がんがんクロスを放り込んでくれるようになるといいのだが。



しかし、ボールの持ち過ぎと批判されていたアンドレジーニョがいなくなると、こうも違うチームになってしまうのか。薄々気づいていたが、アンドレジーニョがドリブルで突っかけてくれるおかげで、相手守備陣が引き付けられ、ブロックが崩れたり、マークが外れたりしていたんだよな。だからアンドレジーニョが鍵だと言っていたのに。

結局、中断明けに攻撃がうまく回りだしたのは、石崎監督が立て直したというよりは、アンドレジーニョが入ったことによるチームバランスが変わったというだけのことだったのか。

石崎監督は理想が高すぎるんだろうな。それで、その通りに選手ができないときに打つ手がない。というか、そもそも選手の能力に依存した結果しか出せないのであれば、いったい監督の役割とは何なのか。

終了後の監督コメントも、いつものように選手の成長が必要という結論。そりゃそうだろうけど、どこまで選手が成長すれば勝てるようになるのか。「成長するといなくなる」って、自分で言ってたんだろうに。

チアゴ大作戦やってるくらいなんだから、なんでもいいから勝ちゃいいんだよ、くらいの試合を見せてくれてもいいんじゃないかと思うんだが。

暑いから省エネサッカーだなんて声もあるが、いつまで強豪のつもりなんだろう。お前らJ2下位チームだろ。最初から死ぬ気でやっても、勝てるかどうかわからないくらいだ。やる気無いなら、遠征するだけ体力と費用の無駄。

25度越えたら不戦敗でもいいよもう。どうせ勝てないんだろ。暑い中で勝ったイメージのある去年のフクアリも、ナイトゲームで25度なかったはずだし。



最後にスカパーに一言。またアプコンかよ。無理にHD放送にしなくていいから!



5月7日(土)のつぶやき

2011-05-08 02:27:51 | つぶやき
12:31 from Tween (Re: @consadole
あんれまぁ。日高復帰で高木どうしようと言ってたらこうなったのか! QT @consadole: コンサドーレ札幌 アンドレジーニョ 選手の負傷について http://bit.ly/lj7XC3 #consadole
12:35 from Tween
今日ってU-18プレミアリーグが調布だったのか。昨日教えてくれよ。さっき起きたよ。
12:56 from 読書メーター
【S-Fマガジン 2011年 06月号 [雑誌]】バチカルピの『ねじまき少女』はマジ期待。で、結局、イタリア系な名前なわけ? SF評論賞受賞作の題材が『lain』っていうのは、その発想は無かった的な驚... http://bit.ly/lPbMeM #bookmeter
16:26 from Tween
よく追いついた。 http://bit.ly/larTJL
by kats_takami on Twitter