『ヴァンパイア・アース ―〈狼〉の道―』 E・E・ナイト (ハヤカワ文庫 SF)

生体エネルギーを食料とする異星生命体クリアンが支配する近未来の地球。クリアンの手下である化け物リーパー、クリアンに協力する人類〈売国奴〉、そして、クリアンと戦う〈狩人〉たち、〈狼〉、〈猫〉、〈熊〉。
SF系アクションRPGのノベライズのような小説。アメリカ人が好きそうサバイバルな世界で、強い男が美しい女と家族の絆を守って戦う。主人公、ヴァレンタインは少年兵から〈狼〉として成長していく中で、様々な戦いを経験していく。そして、最後には最愛の女性を手に入れるという話。
冒険小説としては、長い(550ページ越え)割りに飽きずに読めるので秀作と言えるだろう。しかし、どこかに、心に引っ掛かりを残すフックがあると良かったんじゃないかと思う。
小説の持つメッセージとしては「自由のために戦え」という声で溢れてはいるのだが、〈売国奴〉たちは露骨な悪役に過ぎず、人々の葛藤が見えてこない。さらに、ヴァレンタインの戦いは用意周到のようでありながら、最後は行き当たりばったりの運任せ。勘が鋭いだけでは引張りが足りないだろう。
しかし、とにかく読者を読み進めさせる推進力だけはすばらしい。米国ではシリーズとして9作続いて刊行中の人気シリーズとのこと。実はどこかで大化けしてたりするんじゃないだろうか。そういった意味で、続きが読んでみたいシリーズだ。

生体エネルギーを食料とする異星生命体クリアンが支配する近未来の地球。クリアンの手下である化け物リーパー、クリアンに協力する人類〈売国奴〉、そして、クリアンと戦う〈狩人〉たち、〈狼〉、〈猫〉、〈熊〉。
SF系アクションRPGのノベライズのような小説。アメリカ人が好きそうサバイバルな世界で、強い男が美しい女と家族の絆を守って戦う。主人公、ヴァレンタインは少年兵から〈狼〉として成長していく中で、様々な戦いを経験していく。そして、最後には最愛の女性を手に入れるという話。
冒険小説としては、長い(550ページ越え)割りに飽きずに読めるので秀作と言えるだろう。しかし、どこかに、心に引っ掛かりを残すフックがあると良かったんじゃないかと思う。
小説の持つメッセージとしては「自由のために戦え」という声で溢れてはいるのだが、〈売国奴〉たちは露骨な悪役に過ぎず、人々の葛藤が見えてこない。さらに、ヴァレンタインの戦いは用意周到のようでありながら、最後は行き当たりばったりの運任せ。勘が鋭いだけでは引張りが足りないだろう。
しかし、とにかく読者を読み進めさせる推進力だけはすばらしい。米国ではシリーズとして9作続いて刊行中の人気シリーズとのこと。実はどこかで大化けしてたりするんじゃないだろうか。そういった意味で、続きが読んでみたいシリーズだ。