SUPER8/スーパーエイト - goo 映画
(C)2011 PARAMOUNT PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.
8人の少年少女が、不思議な力を駆使してエイリアンと戦う話……ではない。
謎っぽい映画だったので、できるだけ事前情報を入れないようにして見に行った。しかし、どうしても耳に入ってきてしまった、“反E.T.”、“リアル版E.T.”というのがあまりにもそのままだったので笑ってしまった。
謎の積荷を運ぶ貨物列車。明らかに妨害工作のような列車事故。その事故に偶然居合わせた映画少年たち。8ミリカメラのフィルム、スーパーエイトに記録された謎の正体。そして、奇妙な盗難事件と行方不明事件が相次ぎ、町は空軍の管理下に入ってしまう。
もちろん、謎の正体はアレで、しかもロズウェルに落っこちてきたやつ。貨物列車が向かうはずだった先は、エリア51。まぁ、なんというかベタな設定。しかも、エイリアンは本家E.T.のような愛らしいものではなく、『クローバーフィールド』に出てきたような怪物系。
米軍に幽閉されていたエイリアンが、本当におうちへ帰りたくてエンジンやら電線やらをパクり、むかつく米軍をぶっ潰して、ついにはガラクタ宇宙船(見た目はとんでもなくきれいになっていたが)で宇宙へ帰るという話。
本家E.T.のような、少年とエイリアンの心の交流もちょっとだけあるが、なんというか、いかにも取って付けたような感じ。あのシーンの必然性が良くわからない。
少年の成長、母親との別離、父親への反発、初恋と友情、その他もろもろ、少年たちやその家族を取り巻く人間ドラマがさまざまに展開するが、それらは直接エイリアンには関係なく、蚊帳の外。
せめて、母親の死因がエイリアンか空軍がらみだったり、エイリアンも母親を亡くしてたりしていたなら、二人の心の交流も、もっと深いものになったんじゃないかと思うんだけど。
普通の映画好き、とくに、70年代後半から80年代に少年時代をすごした人には、スーパーエイトも、『マイシャローナ』も、スピルバーグ作品への数々のオマージュも、堪えられない感動の小道具なんだろう。
しかし、自分はSFファンなので……。
正直言って、このストーリー、エイリアン抜きで作ったほうが面白かったんじゃないかと思うよ。
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8人の少年少女が、不思議な力を駆使してエイリアンと戦う話……ではない。
謎っぽい映画だったので、できるだけ事前情報を入れないようにして見に行った。しかし、どうしても耳に入ってきてしまった、“反E.T.”、“リアル版E.T.”というのがあまりにもそのままだったので笑ってしまった。
謎の積荷を運ぶ貨物列車。明らかに妨害工作のような列車事故。その事故に偶然居合わせた映画少年たち。8ミリカメラのフィルム、スーパーエイトに記録された謎の正体。そして、奇妙な盗難事件と行方不明事件が相次ぎ、町は空軍の管理下に入ってしまう。
もちろん、謎の正体はアレで、しかもロズウェルに落っこちてきたやつ。貨物列車が向かうはずだった先は、エリア51。まぁ、なんというかベタな設定。しかも、エイリアンは本家E.T.のような愛らしいものではなく、『クローバーフィールド』に出てきたような怪物系。
米軍に幽閉されていたエイリアンが、本当におうちへ帰りたくてエンジンやら電線やらをパクり、むかつく米軍をぶっ潰して、ついにはガラクタ宇宙船(見た目はとんでもなくきれいになっていたが)で宇宙へ帰るという話。
本家E.T.のような、少年とエイリアンの心の交流もちょっとだけあるが、なんというか、いかにも取って付けたような感じ。あのシーンの必然性が良くわからない。
少年の成長、母親との別離、父親への反発、初恋と友情、その他もろもろ、少年たちやその家族を取り巻く人間ドラマがさまざまに展開するが、それらは直接エイリアンには関係なく、蚊帳の外。
せめて、母親の死因がエイリアンか空軍がらみだったり、エイリアンも母親を亡くしてたりしていたなら、二人の心の交流も、もっと深いものになったんじゃないかと思うんだけど。
普通の映画好き、とくに、70年代後半から80年代に少年時代をすごした人には、スーパーエイトも、『マイシャローナ』も、スピルバーグ作品への数々のオマージュも、堪えられない感動の小道具なんだろう。
しかし、自分はSFファンなので……。
正直言って、このストーリー、エイリアン抜きで作ったほうが面白かったんじゃないかと思うよ。