神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] ヤーンの虜

2017-01-24 23:04:18 | SF

『ヤーンの虜 グイン・サーガ140』 宵野ゆめ (ハヤカワ文庫 JA)

 

表紙、誰だよこの婆ぁ。いや、婆ぁじゃなくってグラ爺ぃなのか。なんかイメージ違うな。

まだまだ続くグイン・サーガ。ケイロニアを取り巻く陰謀はアンテーヌへ飛び火。グインはシリウスをタルーアンの元へ再度預ける。シルヴィアはユリウス、パリスと共にパロ南部を放浪。その頃、グラチウスはクリスタルパレスで竜王に封じ込められた!

今回注目したいのは、第2話のタイトルにもなっている“ポーラースター”。なぜ、英語を使ったのか。なぜ、北極星ではダメだったのか。エネルギーは栗本薫が使っちゃったし、他に言い換えもできないのでまあいいとしても、これはいったいどうなのか。

それとも、ポーラースターって栗本薫も書いてたんだっけ? え、アニメ? 知らんがな。

もうひとつ、あとがきで“あの人”を復活させたのは五代ゆうの案(つまり、栗本ノートには無い)と明記されている。賛否両論あるが、これは事態が収拾してから再評価したい。

個人的に気になるのは、グインが北へ行ったり南へ行ったりしているのだけれど、日程的に合っているのかよくわからないところ。グラ爺ぃの件も時間経過が良くわからんし。いったいどのくらいのスパンで起こっているのか。とりあえず、季節はまだ雪解けの春でいいんだろうか。タルーアンの男たちが帰ってくるのなら秋じゃないのかとか。けっこう読み飛ばしているみたいで、なんだかよくわからなくなってきた。

次回はヤガのスーパー魔道ジジイ大戦だけれど、これも時間の流れが宵野版と時間の進み方が合っていないので、半年から1年ぐらいずれててもおかしくないんだけど、一体どうなっているのか。

ちょっと誰か進行表を作ってみてもらえないものか。

 


[SF] 豹頭王の来訪

2017-01-24 22:39:33 | SF

『豹頭王の来訪 グイン・サーガ139』 五代ゆう (ハヤカワ文庫 JA)

 

グイン書き継ぎプロジェクトの五代ゆう篇。

こっちはパロ篇があっちこっちに飛び火してずいぶんとっちらかっちゃている感じ。まぁ、栗本グインもあっちこっちに枝分かれして、ついには本編から主人公がいなくなる事態が発生していたので、これが正しい姿なのか。

即身成仏のジジイコンビが楽しいヤガの地下でのジジイ大戦は、確かに面白くなりそうなんだけれども、なかなか進まない。

そこから枝分かれしたスカール&スーティ篇では、驚愕の、というか、整合性に苦労してそうな新事実の発覚。ノスフェラスのあれは、墜落してぶっ壊れたのではなく、まだ動くらしい。本当か?

肝心のパロ脱出組へのグイン来訪では、五代新キャラのアッシャを巡っていろいろありそうだが、宵野バージョンのグインとなんだか性格がずれてきた気が。村娘の突撃はもうちょっとうまくあしらえよと思った。

こちらでも、レムス復活の道筋が見えてきて、今後の展開の予想ができるようになってきた。なるほど、そうなってたのか。確かに、あれに対抗するためには、ぜひともレムスに頑張ってもらわないといかんな。

レムスがんばれ、超がんばれ。