第93回天皇杯 4回戦 ヴァンフォーレ甲府 1-0 コンサドーレ札幌 @スカパー
天皇杯4回戦。しかしながら、J2でプレーオフ進出を掛けた大一番が4日後に控えているとあって、遠征メンバーは控え中心どころか、ほぼ完全なターンオーバー。最終戦に出場停止の砂川は先発だが、前田もレコンビンもベンチスタート。先発メンバーの平均年齢は札幌22.5歳、甲府29.3歳とのこと。若さで押し切れればいいのだけれど。
そして、試合の地は札幌どころか、甲府からも離れた南国熊本。これは甲府、というか、山梨サッカー協会のチョンボでスタジアムの予約がなかったせいとのこと。
案の定、中立地での平日ナイターということで前売り230枚。まるで罰則を受けた無観客試合のよう。しかも、スカパーでの放送開始が21時から。FootNikにでも行こうかと思っていたのだけれど、さすがにこれは断念し、おうち観戦。いったい、いつから熊本には時差ができたんだ?
解説は札幌の野々村社長、ゲストが甲府の海野会長。のっけから、どっちが遠いか自慢。
この両者の掛け合いが面白すぎ。崔誠根のミスに対し、海野会長の「崔かよ、チェっ」に始まり、審判の話、経営の話を試合そっちのけで語るかと思えば、チャンスやピンチの時には、「また後で」。
ノノさんの的確な解説と甲府社長のぼやきといった感じで始まったが、ノノさんも次第に社長の顔へ、そして、ただのサッカー好きおやじ状態に。
「なぜそれが止まらない」と松本酷評するは、パウロンに対しては「1試合出たら5試合休む」と散々な言いよう。前寛へは「まだ怖いものなし。これからサッカーが怖くなる」との評。本当に二人ともおもしろいわ。
試合内容としては、前半に札幌が決定的なチャンスを作るも、札幌は本当にこの一発だけ。
右サイドバックに入った前貴の突破から絶妙なクロスを横野がフリーで外す。
それでも、前半は札幌がボールを保持してパス回しができていたのだが、時間がたつにつれて、肉体的、精神的疲労からプレーが雑になり、どんどん自滅。
おそらくそこまでは想定通りだったのだろうが、後半勝負に入れた前田、古田、レコンビンの3人がまったくの誤算。怪我明けの古田が無理できないのはわかるにしても、前田もレコンビンも、本来のキレのあるプレーではなかった。
0-0のまま延長戦に突入したが、延長の前後半でも札幌はシュート数ゼロというダメっぷり。どの選手も、まともに走れていない感じだった。
札幌にとって天皇杯勝ち残りはある意味罰ゲームみたいなので、モチベーションが上がらなかったんだろうか。フェホよりも前田先発の方がよかったのだろうが、そうすると、最終戦に影響が出そうだし、難しい判断だったと思う。
この試合で注目のユース選手、前寛之は、最後は体力的に落ちたものの合格点。ボール奪取からの縦パスにはセンスあると思った。
阿波加も思った以上に落ち着いたプレーで、ミスらしいミスも無かったのは素晴らしい。相手のシュートミスに助けられたシーンもあったが、全体的には合格点なできだっただろう。
小山内はセンターバックでも問題なさそう。松本もセンターバックの練習をしていたので松本がセンターかと思ったのだけれど、この試合のプレーを見て納得。逆に松本はノノさんに怒られっぱなし。それも期待の裏返しだと思ってがんばれ。
あと、神田はもっとFK練習しような。
負けたのだけれど、若手選手だらけの布陣だったため、延長戦まで粘ったことは悔しいというよりは、よくやったという気分。こうやって天皇杯をある意味犠牲にしたのだから、最終戦ではきれいに勝ってプレーオフ進出を決めてもらいたい。
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