神なる冬

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[映画] 涼宮ハルヒの消失

2010-02-07 16:46:46 | 映画
涼宮ハルヒの消失 - goo 映画


(C)2009 Nagaru Tanigawa・Noizi Ito/SOS団


見たw

劇場は結構な混雑で、もしかしたら『新劇場版ヱヴァンゲリヲン』をしのぐ客入りかも。
見るからにオタクなお兄さんから、幼女と母親とか、女子のみのグループとかも多かった。

謎なのは、予約列のみがむちゃくちゃ込んでいて、進みが遅かったこと。ハルヒのためだけに普段予約しない人が多く予約していて、対応に手間取ったということか。カード持ってない人はカード作成の手順を踏まなければならないしな。カード持ちは一瞬で発券できるのだから、有料会員の列も欲しいナリ。

んで、内容だが、記憶にある限りでは、ほぼ原作どおり。あの名台詞「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく!」も健在。しかし、結局、どこから出てきたんだ、この台詞(笑)

映画を作るにあたり、なぜか大胆に翻案する奴らがいるが、原作ファンが見たいのは新しい○○ではなく、動いている○○なわけである。そういった意味では、ストーリーや設定はまったく手を加えず、演出だけに力を入れる京アニの姿勢は非常に好感が持てる。赤くなる朝比奈さんとか、微笑む長門とか、ハルヒの不機嫌そうな寝顔とか、そういう動きのある表情を見せられることが、映像化に期待される最大のポイントなんじゃないだろうか。

原作を読んでいないファンは、当然、原作と同じだからと言って文句を言わないし、原作を読んだファンだって、原作に忠実であればあるほど喜ぶものだ。それがわかっていない映画製作者が多すぎる。特に大作になればなるほどそういう傾向が出てしまう。アレとかソレとか、まったく別物だろ。

話はそれてしまったが……。

とにかく、この物語は長門有希のラブストーリー、とも読み取れる。
そして、キョンのハルヒへの想いの吐露。
さらに、古泉の嫉妬。
まぁ、ややこしい男女関係ですな(笑)

映画版ということで時間に余裕があったせいか、多少中だるみはあったが、とにかく、長門に萌える2時間45分である。

実は個人的に注目していたのは、長門の持っている本。
改変後長門が読んでいる本は、改変前長門が読んでいる本とは傾向が違うんじゃないかと思うのだが、何を持っていたのか、結局確認できず。
青と白のハードカバーなんだが、見たことあるようで、心当たりがない。ということは、やっぱりSFじゃないんだろうか。

最初の鍵となる『ハイペリオン』は、ハヤカワ書房、酒井昭伸氏の名前とともにエンドロールでも登場。
ちなみに、改変後長門が部室の机に積んであった本は早川書房の世界SF全集。箱カバーはどうした(笑)
最後に図書館で長門が読んでいたのは、『たったひとつの冴えたやりかた』の新装版だと思うのだが、実物を持っていないのでもしかしたら違うかも。
早川書房絶賛宣伝中?

エンディングは不評みたいだが、長門の想いが詰まった、あの歌詞を噛み締めて聴くべし。まじ泣ける。
そして、ラストの図書館のシーン。あの時、長門が口元を本で隠したのは、微笑んだからなのだよ。たぶん。



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