神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

2月5日(土)のつぶやき

2011-02-06 02:14:42 | つぶやき
07:48 from Tween (Re: @sumiryu1
@sumiryu1 アドバイスありがとうございます。まだ攻撃可能なタイミングがわからないレベルなので、武器を選ぶどころじゃないです。youtubeのプレイ動画を参考にして試してみます。
08:20 from Tween
と条例問題、夕張雪かきによる猪瀬包囲網が進展中。しかし、この記事、室蘭と夕張の積雪量の違いを理解してないミスリードと思われる。 http://www.cyzo.com/2011/02/post_6499.html
08:32 from Tween
これもミスリード記事だな。TBSの出展はビジネスデーのみ。 https://www.tokyoanime.jp/office/html/exhibitor_detail_352.html
08:35 from Tween
これもミスリード記事だな。TBSの出展はビジネスデーのみ。 (URL間違った!ミスリードの記事はこっち。一般向け展示なしと明記が無い) http://www.terrafor.net/news_dhxgrhMQss.html
08:48 from Tween
@qwecx ウィズユーカードの記事で、クリプトンが雪ミクを「開発」したことになっている。いろいろ違和感w
10:59 from Tween
千葉県。地震。twitterの速報が早くてすげー。
11:02 from Tween
と思ったら、「10時56分頃」で地震2回発生してたのか。
17:36 from Tween
そして何もしないうちに陽が暮れる。クシャルダオラ3回で討伐の後、キリン2連敗。やっぱり動画見ないと、倒し方がわかりませんわ。
17:40 from Tween
昔はこうやって壁にぶつかって放置していたんだが、他人のプレイ動画見るようになってなんとかできるようになった。本当は攻略方法を見つけるまでがゲームなんだろうが。攻略本とか攻略サイトのおかげで、ゲームのやり方が変わったような気がする。
17:42 from Tween
起訴されただけじゃ犯罪者じゃないし、八百長格闘技も犯罪じゃない。(除:八百長賭博) と、ニュースを見て思う。
17:45 from Tween
なんつうか、プロレスなんて八百長プギャーってしてた人たちが意地になって八百長排除しようとしてるのかね。猪木-アンドレは嘘臭いけど、UWF対抗戦は本気と思ってた頃が懐かしいざます。
18:06 from Tween
「はなじろむ」も変換できないクソIMEめ。文章書いててイライラする!
18:16 from goo
[SF] セドナ、鎮まりてあれかし #goo_kats-takami http://bit.ly/dEkQIF
18:44 from goo
[SF] 四畳半王国見聞録 #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/f3a8589199f8ecfe8681f33f50cfa6ac
19:34 from goo
[SF] 時間線を遡って #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/aeb2c21e79eaafafb5ea6778cf4213d7
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[SF] 時間線を遡って

2011-02-05 19:27:42 | SF
『時間線を遡って』 ロバート・シルヴァーバーグ (創元SF文庫)




タイムパトロールを主人公とした時間SFは数々あるが、タイムパトロールと同じ組織の中に、随伴ガイド部なんてものがあるのを知っているだろうか。これは社会の落伍者になりかけた男が時間旅行随伴ガイドとなり、ご先祖様に恋してドタバタを繰り広げる物語。

こんな旅行会社があったら古代文明の街へ、エジプトでも南米でもどこでもいいから、行ってみたいものだ。しかし、この随伴ガイドはご免だ。こんな面倒なことに巻き込まれたくは無い。


この小説は、シルヴァーバーグがワールドコンNippon2007で来日したときのシルヴァーバーク企画で話題に上がっていた小説だ。タイムトラベルの原理はマジックに過ぎないが、そこから導かれる論理的な設定が非常に興味深い。それはシルヴァーバーグの著作姿勢を特徴的に捕らえているのであろう。

どこまでなら大丈夫、ここから先は大騒ぎという線引きが明確で、読者とも共有されるがゆえに、後半のドタバタの重大さが際立つのだ。時間の流れとはまったく独立な因果関係は存在しうる。ゆえに、たびたび起こるドタバタはパラドックスではなく、れっきとした論理的な帰結なのである。

過去の改変によって存在が消えてしまうという演出も、映画『バックトゥーザフューチャー』のようなお笑いではなく、論理的な帰結として存在の消えるポイントが明確化されていたり、細かいところまで気を配っている。ただ、ラストだけは論理よりもストーリー優先かも知れないけど。

そして、タイムトラベルの論理と並んで、この小説で大きな要素となるのが性行為。未来人である主人公も、過去のビザンチン時代の人々も、滑稽なほどにヤリまくる。

ご先祖様とやったり、子供とやったり、同性愛なんて誰も驚きもしない。一部の人には認められないかもしれないが、現代は性がもっとも抑圧されている社会なのだ。この複雑な時間迷宮の中で繰り広げられる性行為の、どこまでをモラルとアンモラルの境目として認識するのかということは、読者の読み方にゆだねられている。


さて、Nippon2007のシルヴァーバーグ企画に出演していたひかわ玲子氏が、中学生時代にこの小説を読んで大変感動し、ワクワクしたということを繰り返し話していた。その話題の中で、タイトルを何度も「じかんせんを“たどっ”て」と言い間違っていたのは、当時のひかわ氏がそう読み間違っていたということなんじゃないかな、と思っている。

“遡って”も読めないくらいの子供がこんなエロエロ小説を読んで興奮しているなんて、想像すると、ちょっとヤバげなシーンである。




[SF] 四畳半王国見聞録

2011-02-05 18:42:59 | SF
『四畳半王国見聞録』 森見登美彦 (新潮社)




阿呆だ。山本周五郎賞を受賞しようが、SF大賞を受賞しようが、結婚しようが、森見登美彦は愛すべき阿呆なままだった。

そして今明かされる四畳半統括委員会の起源、大日本凡人會の正体。黄色地に紫の水玉模様のブリーフはいったい何を意味するのか!

すべての四畳半は11次元の超紐によって接続され、量子テレポートによる因果律によって阿呆神の気まぐれによって支配されているのだ。

君は憶えているか? 無限に続く4畳半に飲み込まれて消えそうになった男を。陰険なる図書館警察・個人情報企画室長の崇高なる愛を!

いまここに、もうひとりの男が四畳半の内に広大なる宇宙を構築し、新たなる創造主となった。しかし、それもまた阿呆神の掌の中に過ぎず、かれは遂にインナースペースのくびきから解き放たれ、アウタースペースの深部へと旅立つのである。

いやぁ、阿呆ですね。


ただ、この短編集の最初と最後に収録された「四畳半××」の主人公が同一人物なのであれば、それはいわば引きこもりの否定であり、四畳半統治委員会の敗北である。このままでは、われわれの猥雑で混沌で男汁の滴る世界は、まなみ組を筆頭とする実在の黒髪の乙女達が住む、開かれた明るい健全な世界へと引き出されてしまうのではないか。

否。われわれは断固としてこの結末に否を突きつけ、われわれの聖域たる四畳半を死守しなければならないのである!


……俺は四畳半に住んだことがないから知らんけどね。







[SF] セドナ、鎮まりてあれかし

2011-02-05 18:14:55 | SF
『セドナ、鎮まりてあれかし』 泉和良 (ハヤカワ文庫 JA)



戦争の激戦地、今は荒野と化し、生態系も乱れた地で遺骨を回収する話。

戦争で脳に障害を負い、子供のようになってしまった主人公ゴロ。部下を失った将軍。旧式アンドロイドに、戦争の記憶を受け継いだナノマシン群。不思議な動物や植物たちの生態系と、土に埋もれた戦争の跡。

遺骨収集という神妙な仕事とは不釣合いに、無邪気なゴロたちの穏やかな生活が不思議な安らぎを与えてくれる。

紹介文には「癒しと再生の物語」とあり、ゴロが元妻へ向けた手紙は感動的であり、子供に戻ったゴロの再成長の物語として読むことができる。

しかし、ちょっと読めばわかるように、ここは露骨な硫黄島。人工太陽と超質量を備えた準惑星を舞台としているが、戦って死んだご先祖様は日本名だし、自決とか玉砕とか、第二次大戦中の日本軍を意識していないなどとは到底思えない。

結末付近には露骨な愛国思想も見て取れ、なんだか鼻白む。

SFに思想が不要なんてことはまったく思わないけれど、この違和感はなんだろう。思想的なSFは、割とリベラルなものが多いように思うが、そのせいなんだろうか。

未来を見据えるのではなく、過去に留まろうとしているからか。いやそんなことはない。これはこれで、未来への提言なのだ。

この気持ち悪さはうまく説明できない。その右翼的な思想に反対なのか、洗脳的な内容に反発をおぼえるのか。うーん……。



2月4日(金)のつぶやき

2011-02-05 02:25:16 | つぶやき
23:10 from 読書メーター
【四畳半王国見聞録/森見登美彦】続きじゃないといいつつ、樋口師匠とか小津とか出演してる。阿呆神様がどうなのかはよくわからないが、ガタイのいい派手なブリーフ一枚というのは、某芸人を思い出して、完全にキャ... http://bit.ly/dOuSFH #bookmeter
23:15 from Tween
『ソーシャルネットワーク』はFacebookに関係ない人間ドラマだと聞き、『がんつ』は『ですのーと』よりもひどいジャニ映画と聞き、見たい映画が無くなってしまった。『キック明日』もDVD画質デジタル上映問題とかだしね。もう、全部DVDになってからレンタルでいいやと。
23:18 from Tween
実は今やってる映画で一番面白いのは『ゴセイジャーvsシンケンジャー』じゃないのかという疑惑がががが。
23:21 from Tween
自分は4畳半に住んだことが無い。北国で一人暮らしのときは10畳ワンルームで、上京したときは6畳二人部屋だった。ゆえに、四畳半統括委員会には目をつけられずに済んだ。ああ残念だ、残念だ。……あ、『四畳半神話体系』返せよ、板橋区役所のひと!
23:25 from Tween
俺はSFファンであるがゆえに、『ペンギン・ハイウェイ』のガキに感情移入すべきなのだ。そうでなければならないのだ。『四畳半××』の阿呆どもに感情移入してはいけないのだ。黒髪の乙女とか妄想してはいけないのだ。いけないのだ!
23:28 from Tween
そういえば、キャンプは「体力づくり」みたいな話を聞くんだが、たかが1ヶ月でスタミナ付いたり筋力付いたりするんだろうか。そういうのは日々の積み重ねなんじゃないのかと思うんだが、スポーツ科学的にはどうなのですか。
23:32 from Tween
しかし、クシャルダオラの倒し方がさっぱりわからん。youtubeで討伐動画でも探すか。でも今日はもう寝る。皆さんサヨナラ、世界よサヨナラ。アディオス。アデュー。グッド・バイ。
by kats_takami on Twitter

2月3日(木)のつぶやき

2011-02-04 02:32:00 | つぶやき
21:39 from Tween
最近、いろんなものへの情熱が失われている感じがする。体力的な衰え以上に気力の衰え。そうか、これが老いなのか。いやいや鬱病なんじゃねー。とか言ってられるので平気だろう。
21:41 from 読書メーター
【時間線を遡って (創元SF文庫)/ロバート・シルヴァーバーグ】時間の流れとは独立した因果関係の存在というものを理論的に描きだしたという点ではエポックメイキング... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9563543 #bookmeter
21:41 from 読書メーター
【四畳半王国見聞録/森見登美彦】を読んでる本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/4104645036 #bookmeter
21:51 from Tween
なんか恵方巻きで盛り上がってると思ったら、今日が節分だったのか。もちろん恵方巻きなんて最近知ったし、鬼に向かって撒く豆は殻つきのピーナッツでした。
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[SF] オリクスとクレイク

2011-02-01 23:00:07 | SF
『オリクスとクレイク』 マーガレット・アトウッド (早川書房)




スノーマンが主人公ということで、寒い冬には最適のファンタジーかと思いきや、スノーマンは雪だるまじゃなくって、主人公の通称だったでござる。ついでに、語源も雪だるまじゃなくって〈憎き雪男〉だったでござる。

破滅SFの系譜とはいえ、SFプロパーの中から生まれたのではなく、ブッカー賞、カナダ総督文学賞候補作というだけあっての文学系作品。

どのあたりが文学的かというと、オチがありません。まぁ、これは3部作の1作目ということもあるのかもしれないが、2作目はこの物語の直接の続編ではないらしい。物語を語るというよりは、描写することに主眼があるような作風。

いや、オチが無いというのは語弊がある。読後の感想として、何も終わっておらず、何も語られていないという感覚が大きすぎるというのが正しいか。なぜ人類はスノーマンを残して滅亡したのかという経緯、その結末は語られる。しかし、スノーマンが語るその経緯は、客観的な真実だったのだろうか。


スノーマンの回想の中で、SF的でもあるテーマがいくつも折り重なり、様々な切子面を見せる。遺伝子工学の行き着く先、絶滅していった動物たち、新たに生まれた動物たち、世界的貧富の格差、人工的に作られた平和、製薬会社のトンデモ陰謀、そして、天才達の日常。

もろくも滅び去った文明の岸辺で、スノーマンはクレイクの子供達と共に生きる。言葉と文学の追想に晒される彼は文学者ではなく、皮肉にも、遺伝子工学社会の中では落ちこぼれた詐欺まがいの広告クリエイターだった。

旧友である天才クレイクと、二人の恋人であったオリクスの残した、遺伝子操作された無邪気な子供達はスノーマンの語る偽物の神話を信じ、無邪気に暮らす。この世界はなぜ壊れたのか。クレイクの子供達はなぜスノーマンと共にいるのか。スノーマンの回想と幻覚がそのいきさつを読者に示す。

まるで遥かな遠未来のようでありながら、実はすべてが終わってからほんの数ヶ月。スノーマンの深い絶望が読者を惑わせるが、文明の残滓はまだ消え果てはいない。スノーマンの短い旅は、まるで創世神話のような冒頭からは意外なオープンエンドへと至る。


スノーマンことジミーは常識外れな天才クレイクと異なり、常識的な人物として描かれるが、果たしてその一人称的な語りは正しいのか。彼が見た世界の終わりに至るクレイクの半生は、本当に彼の見たとおりの姿だったのか。

アジアの貧しい村から売られた少女オリクスのガレージ生活を、ジミーは同情と義憤によって受け止めたが、彼女にとってガレージはこれまでの生活とは比べ物にならない天国だった。そのように、ひとつの事実に真実はいくつもある。ジミーの見たクレイクの真実は事実なのか。

クレイクとオリクスが作った遺伝子操作された人間(展示物)の〈パラダイス〉は、ユートピアなのか、ディストピアなのか。思想的な結論は明確ではなく、そして何が起こったかという結果だけが、スノーマンという語り手によって語られる。

クレイクはなぜオリクスの喉を切り裂いたのか。それも、帰ってきた途端に。そのとき、クレイクが浴びていた返り血は誰のものだったのか。オリクスに何があり、クレイクはそのとき何をしようとしていたのか。このあたりが謎に包まれたままで、何か納得しているのはおかしい。

そしてまた、ジミーの母親の物語も、ジミーの人格形成に大きな影を落としているにもかかわらず、謎すぎる。いったい彼女は何をしようとしていたのか。そして、何を成し遂げたのか、あるいは、成し遂げられなかったのか。

20の扉のように特徴から絶滅動物を当てるゲームと、すべての不幸は人が多すぎるからという言葉の関連性も思わせぶりだが、そのまま思わせぶりなだけ。そこからクレイクの思想を読み取れというのは、意図的に誤読を誘っているようにも思える。


作品中で取り上げられる個別のテーマはそれぞれ興味深く、ジミー、クレイクとオリクスの三角関係恋愛小説としても、バイオハザード系破滅SFとしてもすらすら読める。しかし、作品全体として解釈可能な幅は広すぎて、思索の迷宮へと読者を誘うのである。


1月31日(月)のつぶやき

2011-02-01 03:12:57 | つぶやき
22:48 from goo
[SF] オリクスとクレイク #goo_kats-takami http://blog.goo.ne.jp/kats-takami/e/eccf3096317505b858aed7348bd57419
22:52 from 読書メーター
【オリクスとクレイク/マーガレット・アトウッド 他】クレイクの子供達のための創世神話のように見えて、実はスノーマンの深すぎる絶望がすべてを覆い隠しているんじゃな... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9520647 #bookmeter
22:54 from 読書メーター
【時間線を遡って (創元SF文庫)/ロバート・シルヴァーバーグ】を読んでる本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/4488649017 #bookmeter
22:54 from 読書メーター
【S-Fマガジン 2011年 03月号 [雑誌]】を読んでる本に追加 http://book.akahoshitakuya.com/b/B004I6HMZI #bookmeter
23:35 from Tween
『オリクスとクレイク』で納得のいかない理由がわかった気がする。俺はジミーが、というか、スノーマンが好きになれないし、こいつが悲劇に浸っている間に何ができたかを考えるとイライラするからだ。
23:36 from Tween
それは結末まで読んでから振り返って始めてわかることで、そういった意味では読んでいる間はスノーマンにクレイクの子供達と同様、俺も騙されていたということだ。
by kats_takami on Twitter