川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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ウィスキー談義2:カナディアンウィスキー

2009-12-04 20:52:28 | 短編集バー物語
<ウィスキー談義2>


禁酒法とウィスキーのお話から・・・


禁酒法という法律が昔ありました。
そう、御承知の方も多いですが、あの米国での話です。
「アルカポネ」の時代ですね。
禁酒法は、「米国内での飲酒目的での酒の製造・販売・移動の禁止」
を謳う。


なぜ、禁酒にまでなったのか?
1、 ビール業界は第一次大戦の敵国であるドイツ人に牛耳られていた。
2、 戦時下での挙国一致のスローガンの元、嗜好品・贅沢品である酒に
      逆風が吹いた。


禁酒法は酒を飲むことを禁じたのか?

前述の通り、製造・販売・移動を禁じた。

しかも、時限立法であり1年の猶予期間までついた。(笑)
しかも、ウィスキーは精神性の病の特効薬とされたことから薬局で
購入できた。


当然の結果、隣国カナダからの密輸が大々的に行われた。
さらに、1年の間に大量の貯蔵した御仁も大勢いたわけです。


この時、密輸で大幅に利益をあげたのが、カナディアンウィスキー。
本家のスコッチ・アイリッシュは移動の禁止に引っかかった訳です。
舟で大西洋を大々的に密輸するのははばかられますからね。
(無論、密輸はありましたが、カナダにはかないません。)


カナダ政府公認の裏輸出ですね。
アルカポネが従来の丸型から角瓶にして、割れにくくしたことは
有名ですね

カナディアンウィスキー