川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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美の壺:風呂

2009-12-07 21:52:01 | 美の番組紹介
「美の壺:風呂」


本日の美の壺は「風呂!」
いまなぜ、風呂なのか。
健康志向やストレスの多い現代社会に必要不可欠のリレクゼーション
だからかもしれない。

日本の風呂は、世界でも注目されているとか。
日本人は世界に冠たる風呂好き人種である。
肩まで入る日本の風呂は他国には珍しい形です。
恐らく、水の豊富な土地柄の恩恵でしょか。

内風呂の歴史は、意外と短い。
明治時代に裕福層を中心に広がりました。
もちろん、その昔から、温泉や旅館としての風呂はありましが。

<美の壺1:木の湯船は木目を愛でよ>

古くから温泉旅館などの風呂に利用された木造の風呂。
清潔感ある風呂として、木目の美しさや香りが特徴です。

この木目の美しさは、非常に貴重な木材を利用しているおかげです。
一本の木をドーナツ状に、樹脂・柾目・中心部と3つに分け
その柾目の部分を利用します。
年輪が狭く、詰まった部分のみ利用です。
贅沢な木材の利用方法でもあります。

その中でも、ヒノキやサワラ、高野槙が珍重されます。
高野槙は水に強く、舟の材料にも利用される打って付けの材料です。
しかも、水とあいまって、温もりや香りを生みだす優れものです。
冷めにくい実利とともに、日本人の安らぎ空間を作る最高の
材料です。


<美の壺2:濡れた天然石の色を味わう>

昔から温泉の原型として、天然の石や岩が利用されてきました。
その中でも御影石と伊豆石は珍重されてきました。
白黒の違いによる趣のある御影石。
薄い青をたたえる伊豆石。
(伊豆石は鎌倉時代の石として鎌倉石とともに、鎌倉の石文化を
構成する重要な石でしたね。)


伊豆石は、お湯と合わされると浅葱色(あさぎいろ)になります。
岩の中の溶岩と火山岩と海水のミネラルが生み出した天然の恵みです。
2000万年までの大陸プレート活動が生み出した伊豆の財産ですね。

ミネラルと浅葱色のリラクゼーション効果が心と体をリフレッシュ
します。


<美の壺3:癒しの空間を灯りと香りでつくる>

実は、今時の人々は明るい風呂しか経験がないかもしれませんが、
昔は、湯船は暗く、洗い場とは別の世界でした。
ほのぼのとした柔らかい光の中で、疲れを癒す風呂。
日本人は、自然の光を利用した最高の入浴方法を生み出しました。
月見風呂や雪見風呂です。

あ、日本人に生まれてよかったと思う瞬間ですね。

光の演出だけでなく、古来より数々の工夫がなされています。
菖蒲湯、柚子湯などの季節と植物が生み出す季節感を香りで味わう。
なんとも高尚な文化ではないでしょうか。(芋太郎)

さ、草刈さんに負けずに、私たちも内風呂で思う存分リラックス
しませんか。

参考:

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