「美の壺:金沢(後編)」
後編は、美の鑑賞の世界を紹介いただけそうです。
そう、「お茶屋」!
これは、現代日本でも、一部の世界の方々しか体験できません。
どこが面白いかわからないと言われる方々も多いでしょう。
銀座のバーから巷の各種の夜の世界とどう違うのか。
最近、テレビで紹介されることが多いのですが、お茶屋を
知ることは難しい。
こういう芋太郎も実は未体験です。
せいぜい懐石料理の世界まで。
古典芸能は能、歌舞伎と拝見しましたが、お茶屋体験はなし。
うわさには、客も技量が必要とか。
このあたりにも敷居が高い理由がありそうです。
では、鑑賞の壺をお教えいただき、将来の訪問の可能性に
賭けましょうか。(笑)
<美の壺3:群青壁にもてなしの心あり>
お茶屋では、芸妓の歌や踊りを楽しむ。
つまりは、芸を理解し、鑑賞できる素養が必要となる。
男の器量が試される場でもあるという。
芸妓の芸を美しく引立たせる壁が朱壁だそうです。
金沢の色壁は正にこの為に作られた観があるとのこと。
芋太郎は、冬の白に対する行き深き土地の人々の色への
執着のような気もするが・・・。
実は、朱が最高の色ではないそうです。
当時金よりも高価な色があったそうです。
「群青」です。
そういえば、群青を多用した画家がいましたね。
東西を問わず、群青(青)は、高価な色でした。
ラピスラズリという鉱物が原料ですが、合成着色も可能と
なり、輸入されたようです。
それでも、かなり高価でした。
そう考えて、古の絵画を見ると、また趣が違いますね。
最高の色で埋め尽くされた部屋で客人をおもてなしする。
これが金沢流の「もてなしの美」でしょうか。
上層階級の色は権力の色でもありますね。
やはり、雪にとあされた白一色の世界から、部屋に入るや
目に飛び込む色彩の壁。
これは何色でも最高の贅沢でしょうか。
<美の壺5:器ごと味わう百万石の贅>
加賀の器といえば、前編の漆器のほかに、九谷焼などの華やかな
デザインの器が思い出されます。
前田の文化政策が生み出した「かぶきもの」の世界か?
はなやかな絵柄の器では、料理との対比が難しいと考えられる。
番組では、立体感や同系色を利用したり、料理で絵柄を隠す技法
などが紹介されていました。
なるほど、技あり。
器と料理の足し算引き算とか。
<加賀友禅に“金沢の白”を味わう>
これを聞いた時、「やはり」と思いました。
そう、雪の白、白の世界が金沢を引き立てる。
白であり、白ゆえの色彩を求めた世界観。
友禅も色々な白を使い分けているとか。
変化に富んだ北陸金沢の白を取り入れた友禅染。
白に対する拘りが生み出す加賀友禅。
それは、蘇芳のりに代表される金沢の技あっての結果とか。
独特の白の根源にもち米が利用されていた事を知り、
やはり北陸と納得しました。
しかし、一枚の着物の中に埋め込まれた世界のなんと
素晴らしきかな。
日本の伝統工芸に脱帽。
伝統工芸に携わる皆さん、日々の努力、ご苦労様です。
そして、ありがとう。
日本美を継承し守り抜いていただいて!
後編は、美の鑑賞の世界を紹介いただけそうです。
そう、「お茶屋」!
これは、現代日本でも、一部の世界の方々しか体験できません。
どこが面白いかわからないと言われる方々も多いでしょう。
銀座のバーから巷の各種の夜の世界とどう違うのか。
最近、テレビで紹介されることが多いのですが、お茶屋を
知ることは難しい。
こういう芋太郎も実は未体験です。
せいぜい懐石料理の世界まで。
古典芸能は能、歌舞伎と拝見しましたが、お茶屋体験はなし。
うわさには、客も技量が必要とか。
このあたりにも敷居が高い理由がありそうです。
では、鑑賞の壺をお教えいただき、将来の訪問の可能性に
賭けましょうか。(笑)
<美の壺3:群青壁にもてなしの心あり>
お茶屋では、芸妓の歌や踊りを楽しむ。
つまりは、芸を理解し、鑑賞できる素養が必要となる。
男の器量が試される場でもあるという。
芸妓の芸を美しく引立たせる壁が朱壁だそうです。
金沢の色壁は正にこの為に作られた観があるとのこと。
芋太郎は、冬の白に対する行き深き土地の人々の色への
執着のような気もするが・・・。
実は、朱が最高の色ではないそうです。
当時金よりも高価な色があったそうです。
「群青」です。
そういえば、群青を多用した画家がいましたね。
東西を問わず、群青(青)は、高価な色でした。
ラピスラズリという鉱物が原料ですが、合成着色も可能と
なり、輸入されたようです。
それでも、かなり高価でした。
そう考えて、古の絵画を見ると、また趣が違いますね。
最高の色で埋め尽くされた部屋で客人をおもてなしする。
これが金沢流の「もてなしの美」でしょうか。
上層階級の色は権力の色でもありますね。
やはり、雪にとあされた白一色の世界から、部屋に入るや
目に飛び込む色彩の壁。
これは何色でも最高の贅沢でしょうか。
<美の壺5:器ごと味わう百万石の贅>
加賀の器といえば、前編の漆器のほかに、九谷焼などの華やかな
デザインの器が思い出されます。
前田の文化政策が生み出した「かぶきもの」の世界か?
はなやかな絵柄の器では、料理との対比が難しいと考えられる。
番組では、立体感や同系色を利用したり、料理で絵柄を隠す技法
などが紹介されていました。
なるほど、技あり。
器と料理の足し算引き算とか。
<加賀友禅に“金沢の白”を味わう>
これを聞いた時、「やはり」と思いました。
そう、雪の白、白の世界が金沢を引き立てる。
白であり、白ゆえの色彩を求めた世界観。
友禅も色々な白を使い分けているとか。
変化に富んだ北陸金沢の白を取り入れた友禅染。
白に対する拘りが生み出す加賀友禅。
それは、蘇芳のりに代表される金沢の技あっての結果とか。
独特の白の根源にもち米が利用されていた事を知り、
やはり北陸と納得しました。
しかし、一枚の着物の中に埋め込まれた世界のなんと
素晴らしきかな。
日本の伝統工芸に脱帽。
伝統工芸に携わる皆さん、日々の努力、ご苦労様です。
そして、ありがとう。
日本美を継承し守り抜いていただいて!
「祇園」うちあけ話―お茶屋のこと、お客様のこと、しきたりのこと (PHP文庫)三宅 小まめ,森田 繁子PHP研究所このアイテムの詳細を見る |