川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

美の壺:金沢(後編)」

2010-03-14 12:05:55 | 美の番組紹介
「美の壺:金沢(後編)」


後編は、美の鑑賞の世界を紹介いただけそうです。
そう、「お茶屋」!
これは、現代日本でも、一部の世界の方々しか体験できません。


どこが面白いかわからないと言われる方々も多いでしょう。
銀座のバーから巷の各種の夜の世界とどう違うのか。
最近、テレビで紹介されることが多いのですが、お茶屋を
知ることは難しい。
こういう芋太郎も実は未体験です。
せいぜい懐石料理の世界まで。
古典芸能は能、歌舞伎と拝見しましたが、お茶屋体験はなし。


うわさには、客も技量が必要とか。
このあたりにも敷居が高い理由がありそうです。
では、鑑賞の壺をお教えいただき、将来の訪問の可能性に
賭けましょうか。(笑)


<美の壺3:群青壁にもてなしの心あり>

お茶屋では、芸妓の歌や踊りを楽しむ。
つまりは、芸を理解し、鑑賞できる素養が必要となる。
男の器量が試される場でもあるという。


芸妓の芸を美しく引立たせる壁が朱壁だそうです。
金沢の色壁は正にこの為に作られた観があるとのこと。
芋太郎は、冬の白に対する行き深き土地の人々の色への
執着のような気もするが・・・。


実は、朱が最高の色ではないそうです。
当時金よりも高価な色があったそうです。
「群青」です。


そういえば、群青を多用した画家がいましたね。
東西を問わず、群青(青)は、高価な色でした。
ラピスラズリという鉱物が原料ですが、合成着色も可能と
なり、輸入されたようです。
それでも、かなり高価でした。
そう考えて、古の絵画を見ると、また趣が違いますね。


最高の色で埋め尽くされた部屋で客人をおもてなしする。
これが金沢流の「もてなしの美」でしょうか。
上層階級の色は権力の色でもありますね。


やはり、雪にとあされた白一色の世界から、部屋に入るや
目に飛び込む色彩の壁。
これは何色でも最高の贅沢でしょうか。


<美の壺5:器ごと味わう百万石の贅>

加賀の器といえば、前編の漆器のほかに、九谷焼などの華やかな
デザインの器が思い出されます。
前田の文化政策が生み出した「かぶきもの」の世界か?


はなやかな絵柄の器では、料理との対比が難しいと考えられる。
番組では、立体感や同系色を利用したり、料理で絵柄を隠す技法
などが紹介されていました。
なるほど、技あり。
器と料理の足し算引き算とか。


<加賀友禅に“金沢の白”を味わう>


これを聞いた時、「やはり」と思いました。
そう、雪の白、白の世界が金沢を引き立てる。
白であり、白ゆえの色彩を求めた世界観。


友禅も色々な白を使い分けているとか。
変化に富んだ北陸金沢の白を取り入れた友禅染。
白に対する拘りが生み出す加賀友禅。


それは、蘇芳のりに代表される金沢の技あっての結果とか。
独特の白の根源にもち米が利用されていた事を知り、
やはり北陸と納得しました。


しかし、一枚の着物の中に埋め込まれた世界のなんと
素晴らしきかな。
日本の伝統工芸に脱帽。
伝統工芸に携わる皆さん、日々の努力、ご苦労様です。
そして、ありがとう。
日本美を継承し守り抜いていただいて!


「祇園」うちあけ話―お茶屋のこと、お客様のこと、しきたりのこと (PHP文庫)
三宅 小まめ,森田 繁子
PHP研究所

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世の男たちよ、充電時間を持ちましょう!

2010-03-14 11:46:01 | 短編集バー物語
「世の男たちよ、充電時間を持ちましょう!」

副題:ニッカウィスキー竹鶴21年受賞おめでとう!


現代における男性諸氏の受難には、こころよりご同情いたします。
そして、日々の忍耐と努力に心よりエールを送ります。
かつて、女性が男性を励ました時代が遠い昔となる今、
川越芋太郎が諸氏にエールをお送りします。


現代男性は、いたるところで発光を求められています。
仕事も、家庭も、酒席でも。


不況の今、何時首になるか判らない時代で上司に、
年功序列が崩れた社会で部下気を遣い、女性社員に気を遣い、
帰宅すれば女房や娘に気を遣い、
常に精神と肉体の緊張を強いられている。
正に、命の発光状態である。


そして、僅かばかりに、酒の場でも、
同僚に、仲間に、気を遣い、
酒の場ですら発光を続けている現代人。
なぜに、そんなに光り続けなければならないのか。


発光には充電が必要です。
充電なくして発光を続ければ、やがて命の燃料が尽きてします。
世の男性軍よ。充電しましょう。
命の切り売りは自らの意思で止めようではないか。


充電とは、独り寂しく、豊かな時間を過ごす事で得られるもの。
スキーやサーフィンに興じることで充電はできない。
命の充電、特に精神の充電はそういうものではないか。


命の充電に男を誘える手段が「お独りバー」です。
男よ、独りで酒を飲む時間を持とう。
相棒は、そう、あなたの好きなウィスキー!


芋太郎のお薦めは、2010年ワールド・ウィスキー・アワード
受賞の竹鶴21年。
あの竹鶴政孝の生み出した日本のブレンデッドウィスキー。
4年連続の受賞にエールを送ります。
日本のウィスキーに幸あれ。
ありがとう、ニッカ!わが愛酒よ。


ニッカ 竹鶴 21年 スリム 700ml
ニッカ
アサヒビール(株)

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ニッカといえば、余市。
わが友も北海道余市の生まれ。
彼の薦めで飲みだしたモルトウィスイー余市が付き合いの始まり。
彼とは、蔵書の多さを競いあった読書仲間。
多読中心の若かりし頃、懐かしさを込めて、時折いただく竹鶴と余市。
あの友とは今も連絡が取れない。
何処の地で、元気でいて欲しい。
わが青春の友よ。


竹鶴21年受賞とわが友の無事と皆様の充電時間に“乾杯”


今宵も、奏でる曲は・・・
アキコ・グレース
取分け好きなCDは [FROM OSLO],[GRACEFUL VISION]
聴いて下さい。

GRACEFUL VISION
Akiko Grace,Larry Grenadier,Ari Hoenig
コロムビアミュージックエンタテインメント

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フロム・オスロ
Akiko Grace,ヨン・クリステンセン,ラリー・グレナディア
コロムビアミュージックエンタテインメント

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バカラのグラスに大き目の角氷に注ぐ竹鶴(余市)!
アキコ・グレースの奏でるピアノは体の中から疲労を取り除き、
自分の時間を、生きている時間を実感させてくれます。
バカラも無理して購入しました。
カラ~ンと響く氷の音が絶妙です。
(いまでは6千円弱から購入できます。居酒屋の酒を我慢すれば
無理なく購入できますよ。)
部屋中に香る芳香と音楽があなたを異次元に奏でます。


さ、充電の時間を過ごしましょう。
戦士も休息が必要です。
男性諸氏の休息に“乾杯”


追伸
川越芋太郎は、竹鶴と山崎を好みます。
皆さんも日本のウィスキーを味わってください。