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平成電車内異観(遺憾)その6:女子校生父を語る?

2010-03-19 21:55:37 | 日記
「平成電車内異観(遺憾)その6:女子校生父を語る?」


満員電車の中で2人の女子高生が大きな声で会話していた。

どうぜ、彼氏の話か、芸能ニュースでしょう?

残念ながら、はずれです。
実は「彼女たちのお父さんの話です。」
ほら、そこのお父さん、興味あるでしょう?


Y子さん曰、「昨日、大変なことになったのよ。」
「家の父さんがね。」
 「聞いてよ、聞いて!」


W子さん、「どうしたの?」


Y子さん曰、「昨日、お父さんがお風呂に入ったのよ。」
「その後で、私が入ろうとしたのよ。
  でも、待てども、待てども、出てこないの。」
しょうがないので、お母さんに聞いたの。
「お父さん、まだ?」
そしたら、お母さんは、「もう出たでしょう、
お父さんは長湯でないから。」

しょうがないからさ、私、お風呂を覗きに行ったの。
でも、ガラス越しに人の気配がするし・・・、
シャワーの音というか、水の音がするから。


「え、まだ入っているの?!」

「お父さん、いい加減、変わってよ。」
声を掛けても、返事なし。


私、異変を感じて、思わず、扉を開けたの。
そしたら、そうしたらね。
お父さんが裸で、お風呂の洗い場で、
倒れているの。


しかも、大きないびきをかいて。

うそ~。

水道は出したままで、溢れた湯はもうお水。


それからどうしたと思う?

「お父さん、寝ている場合じゃないでしょう。」
「おきてよ」と叫んだの。


お父さん曰、「ああ、わかった。わかった。」
でも、また寝ているだけ。


W子、「それから、どうしたのよ。」
Y子、「解るでしょう、お母さんと二人で大変だったのよ。」
「二人で、くすくす。」


Y子、続いて、「家のお父さん、これだけでないのよ。」
「この間なんか、トイレで寝ていたのよ。」


朝起きたら、もうトイレが使用中。
学校に遅れそうなので、「早く」と声変えたら、
「・・・?」
なんだ、電気つけたままか、と思っちゃうでしょう。


Y子、私、思わず、開けたわ。
そしたら、なんと、お父さんがあの姿のままで、
寝ているのよ。
まったく、いつから寝ているのか。
呆れたわ。


この会話を、満員電車の中で、2人の女子高生が語り合う、
まさに光景を想像してみてください。
芋太郎、思わず、話を聞きながら、笑いました。
笑いをこらえるのが大変でした。
なんとも、ほのぼのとして、おおらかで、愛らしい光景です。


多分、Y子さんの家庭は円満でしょうね。
品位はともかく。暖かそうです。
周囲の男性軍は、どのように聞こえたのでしょうか。


近頃の女子高生が語る彼氏の話や、芸能ゴシップより、格段に
面白く、暖かい話でした。
ありがとう、面白かったよ。


父が娘を娘が父を想う言葉

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