川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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美の巨人たち:ラファエロの子椅子の聖母

2010-05-03 20:55:50 | 美の番組紹介
美の巨人たち:ラファエロの子椅子の聖母
副題:下村観山の子椅子の聖母(模写)


本日はラファエロの「子椅子の聖母」です。
数ある傑作聖母絵画の中にあっても、異彩を放つ作品である。
日本の下村観山も同じテーマで模写をしている。
下村は大観も舌を巻くほどの緻密な画家として知られる。
その彼が、惚れて描いた絵、これが本日の作品です。


下村は日本画家の手法でラファエロの「子椅子の聖母」を
描き出した。
日本にルネッサンスの香りを届けることを目的としたように。


さて、この「子椅子の聖母」は本場のラファエロの作品においても
なお、不思議な魅力をたたえている。
番組では、この点に焦点をおき、解説をしています。


まず、ラファエロは、21歳でレオナルド・ダ・ビンチに学ぶ。
スプート技法で聖母の柔らかさや豊かさを表現する方法もこの一つ。
ピラミッド型の構図もしかり。
そして、レオナルドから学んだ技法で聖母を次々と描いた。


しかし、フィレンツからローマに移行したラファエロに転換期が
訪れました。
ミケランジェロとの出会いです。
バチカンの依頼による古代ギリシャの賢人を描くなか、
ミケランジェロの技法に目覚めたといえます。


ミケランジェロの色といわれるものもその一つです。
天井を見上げた時の感動は、白を基調とした色に他の色を重ねる。
こうして輝くような色が生まれました。
古代ギリシャの影響は、ラファエロの絵画中の人物に
人間らしさを生み出した。
「子椅子の聖母」の登場人部に使われた色彩は、
まさにこのミケランジェロの色です。

イエスの黄の洋服
光てらされたような明るい顔色
聖母の顔の下地に使われた緑は、服の緑とあいまって
人間的なやさしさと円やかさを生み出します。


登場人物の目線も重要です。
従来の聖母に見られるような構図ではなく、
その目線は絵画を見つめる私達鑑賞者を見つめます。
これが、絵画に惹きつけられる原因でもあります。
絵画の中と鑑賞する私達が一体となり、醸し出す雰囲気。


さらに、円形の画面。
番組で解説するように、
マリアの肩の円
イエスの脚と尻の円
マリアの頭の光輪
・ ・・

その円形が私たちの目線を中心に、中心にと運びます。


「子椅子の聖母」は、数々の画家が模写を行い、
独自の「子椅子の聖母」を産みました。
下村観山もその一人です。


では、最後に影響を受けたルノアールの言葉を紹介します。


私の目の前にあったのは
想像しえる限り
最も確固として最も自由で
そして驚くほど単純で
しかも生命力に満ちた
見事な絵画であった
生きたふくよかな
あの腕 あの脚
そして母性的な優しさ


ルノアールが子椅子の聖母マリアに見せられた
感動が記載されています。




画像参考ページです。
http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/raphael_seggiola.html


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迫る財政破綻?という嘘

2010-05-03 17:44:00 | 知恵庫先生の講座
<迫る財政破綻?という嘘>


財政の破綻というからには、読売新聞の記者も編集部も当然日本の
政府の貸借対照表を見たのでしょうね。
単なる政府スポークスマンの言葉を新聞にするだけなら
無責任ですよ。


経済や会計を学んだ方なら貸借対照表はご存知でしょう。
日本の「政府」の貸借関係は次の通りです。
2008年のデータを利用します。

資産の部
政府資産 467.6兆円
金融機関の資産 2,742.7兆円
非金融法人(企業)の資産 818.8兆円
家計の資産 1,433.5兆円
民間非営利団体の資産 52.5兆円


負債の部
政府の負債 974.9兆円
金融機関の負債2,762.2兆円
非金融法人(企業)の負債 1,141.7兆円
家計の負債 375.4兆円
民間非営利団体の負債 17.4兆円


対外債権 662.8兆円
対外債務 321.7兆円
差し引き対外純債権 241.1兆円


わかり易くするために、純資産は表示しません。
(興味のある方は2009年度を調べてください。)


まず、新聞で騒がれる負債の分974.9兆円
これが、世に言う財政破綻の根拠数字です。
国民一人あたりなどとバカな計算をする記者もいる。
フローとストックを混同もしている!


さて、会計の知識のある方が見たら「変だ」と
思うでしょう。
そうです、ごまかしです。
政府の負債と政府の債権を比較してください。
まず、ここで、負債と債権は差し引きすべきでしょう。
これで、政府の負債は半減ですよ。
違いますか?
ちなみに、この債権には日本の不動産は入っていません。


974.9-467.6=507.3兆円
さらに、貸借対照表上対外債権を政府は保有しています。
なぜ、これを引かないの?
外国に貸し付けた債権は「あげたもの?」なの?


これを、引きましょう。
507.3-241・1=266.2兆円
そう、負債は純粋には266.2兆円です。
違いますか?
解りましたか、数字は嘘をつくという意味を。
切り出した数字は全体と相反する場合もあります。


これで、天下の大新聞も川越芋太郎のブログも内容的には
大差ないと思いませんか?(笑)
独断と偏見という意味でね。


お金を増やす知恵




次に、借金は貸し手があるから出来ものであることを
忘れていませんか。


今や総量規制の時代です。
個人の中には借りたくても貸してもらえない時代です。
政府のお金の貸しては誰?


米国?ロシア?
いやいや、実はその95%が日本国内です。
そう、貸し手は我々ですよ。
国民であり、企業です。


裏を返せば、政府の負債の債権者は「国民」です。
政界一の債権者である国民です。
日本の国民は上記の貸借対照表でもお分かりのとおり、
家計の資産が1,433.5兆円
これに、政府の負債の貸し手でもあります。
こんな大尽な国民は世界中でもいませんよ。
そんな国が財政破綻する訳ないでしょうが。


では、なんで、こんな嘘を広めるのか。
ここが問題ですね。
得する人が内外にいるからですね。
それはまた次回(芋太郎ブログが規制対象にならなければ)
・・・笑


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