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川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

川越芋太郎の世界へようこそ!
一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

美の壺:浅草

2010-05-17 21:56:53 | 美の番組紹介
美の壺:浅草


浅草といえば、雷門。
そう、浅草寺の門前町。
浅草寺を中心に昔も今も賑わいを見せている。
さて、本日の美の壺は、この浅草を紹介する。


<美の壺1:極彩色は「張り」の美学>


ここ浅草の祭りといえば、三社祭が有名です。
各町会が繰り出す「神輿」を担いで、一年一度の大祭り。
さて、日本全国にも見られる「神輿」ですが、
ここ三社祭はあの日光東照宮の影響を色濃く残している。


日光東照宮と言えば、極彩色の色豊かな特徴が目に付きます。
浅草さん三社祭の神輿も例外ではありません。
各町内の見えと意地が織り成す人間模様は、なんと、「神輿」
にまで、反映され、わが町の神輿が一番と胸をはる。


粋でいなせな江戸っ子
張りを本領とする江戸っ子
江戸っ子気質はこの祭りの神輿にも見事に反映しております。
そういえば、内の町内にも、神輿があった。(笑)



<美の壺2:崩した形は「反骨」の遊び心>


江戸は世界一の大都市であり、そこには大いなる文化が
花開いていた。
武家文化と町人文化の融合。
そして、相互の「張り」。
世界にも珍しい庶民文化が大きく開く江戸、
「神輿」以外にもその特徴が多く残っています。


江戸文字とは、どんな文字でしょうか。
私達がよく目にする機会があるのは、寄せや神社仏閣の祭り
で目にするあの文字です。
極単にデフォルメされ崩された文字。
判読できるギリギリの境界線であるにもかかわらず、
美しさすら感じるのはなぜであろうか。


当時の江戸では、御家流という幕府が定めて公用文字が
ありました。
誰が見ても、誤解が生じないような正確な文字。
武家・権力側の文字です。


これに対し、勘亭流という江戸文字の元祖が生まれています。
江戸色の文化が生み出したダイナミックな文字です。
権力側に対抗したとも考えら庶民の価値観が生み出した。
町人の反骨精神が表出したものです。


市政の庶民が利用し育てた文字は、私たちは目にすることが
できます。ある種の美を感じながら。


<おまけ:ドジョウ鍋はせっかちの美>


世界最大の街、江戸が生み出したファーストフード。
その一つがドジョウ鍋という。
鍋は極端に底が薄く、鍋の厚さも薄い。
これは、すぐに食すことが出来るように考案されている。う
調理方法も酒で酔わせて、筋肉を柔らかくし、調理時間を
短縮する。
まさに、せっかちの美学であると番組では紹介する。
現代のファーストフード店!



<美の壺3:幇間は「計らい」の美学>


幇間自体知らない人が多い現代であるが、
かつて花街で、宴の席を取り持つアールマイティー宴会屋が
いました。
無論、粋でいなせな特徴は江戸の幇間の特徴です。


座敷で芸妓を引立たせ、空き時間の場を取り持ち、
自らの芸で宴を守り立てます。
幇間の心意気を表す言葉が紹介されていました。
「芸人に上手も下手もあれど、行き先々の山にあらねば。」


お客がのびのびと開放感を持ち遊べるように
計らう「幇間」は、江戸のサービス業の真髄かもしれない。
でしゃばらず、でしゃばりすぎず。
これが江戸の幇間の粋でしょうか。


参考URL

街ぐらしBOOKS〈3〉浅草 (街ぐらしBOOKS (3))

エフジー武蔵

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