ジョウビタキは人になれているようでした。野鳥の中でも美しい部類にはいると思います。
光海底ケーブルネットワーク
平成26年10月30日
世界の情報通信を支える光海底ケーブルネットワークというテーマでNECテレコムキャリアビジネスユニットの原田治主席主幹から講義を受けた。講義の内容は次の通りである。
1.海底ケーブルシステムの概要
2.海底ケーブルシステムの歴史
3.海底ケーブルの構成
4.海底ケーブルシステムの建設
5.海底ケーブルシステムの技術、市場動向
6.NECの海底ケーブル納入実績
7.海洋観測システム
NECがこの分野に力を入れていることは殆ど知っていなかったため、興味深い話が多かった。特に、社会価値の創造という命題に対し、NECの総力を挙げて多くの問題に挑戦し、解決してきた実績を高く評価したい。
海底ケーブルは全世界的規模で設置されており、多くの情報がこの光ケーブルでネットワークが組まれているが、海底は起伏もあり、水深も深いところがあるため、多くの技術が必要とされる世界である。現在も古くなったケーブルの交換や新規受注によって新たな建設が進められている。システム設計時の寿命が25年であるため、故障も発生するし、修理も必要となる。
以前は衛星通信と海底ケーブルとが半々であったが現在では衛星通信1に対し海底ケーブルが99という比率となっている。その理由としては海底ケーブルが信頼性の高い大容量の回線を敷くことが出来、回線の容量も増すことが出来る。短時間で情報が送れるメリットは衛星に比べ1/5程度である。特にリアルタイムが要求される金融取引においては海底ケーブルが必須のアイテムとなっている。
海洋観測に利用されている点は注目される。むしろ防災用として海底地震や津波の発生をタイムリーに情報を得ることに寄与している。最近の海底観測プロジェクトは防災科学研究所の日本海溝海底地震津波観測システムがある。現在もシステムを構築中であり、海底ケーブルをループ状に設置し、観測網を拡大している。システムの総長は5000kmに及んでいる。