鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

鍵(2回シリーズその1)

2014年11月29日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 鍵管理社会となっている我が国においても、裏には日本人の生活習慣があり、基本的には信頼関係がそこに存在する。鍵と社会は、暗黙裡に鍵をかける必要性、鍵がかかっている状況、鍵を開閉する者との関係が存在する。鍵を掛けるということは、境を作ること、境界を造ることであるが、遮断すると言うことにも繋がっている。ある目的を持って所有することから、倉や金庫に大切な物を入れ、鍵を掛けることにより、鍵によって開閉する。

 同じ鍵がない場合にはどうするか、現在では合い鍵を作ればよいが、合い鍵では不可能な鍵もある。電子ロックや、顔認証、指紋認証等個人を特定できる様々な方法が取られている場合もある。合い鍵を作る場合にもその目的が明示しなければ、簡単にコピーが作れるが、鍵屋においては、さほど理由に拘ることもなく、希望者があれば商売として数分の内に、容易に作成される。原理は、セットしたマスターとなる鍵を合い鍵複製機という小型の精密旋盤で鍵の形状に沿って、研削するだけでである。推測の域を出ないが、そこには「悪用しないで欲しい」、「鍵の依頼者はあなたであるから犯罪が起きても当方は全く関与しない」と言う暗黙の約束事があるようだ。

 鍵は良く推理小説や、ドラマ、映画等の場面でよく使われる。鍵を開けるための工夫がスリルを生む。鍵の専門家によれば、開けられない鍵はないというが、オートロックがかかった乗用車であっても、JAFに依頼すると数分の内に解除してくれるそうである。オートロックは電波を使っていて、周波数等の特別な機能があるから解除できるのであろう。こうなるとその機能を知れば、ロックをしていても容易に解除され、犯罪は起きてしまう。

古くは箱根細工でカラクリの小箱があった。隠されたカラクリがあり、一箇所を開くと次々に操作をしないと蓋が開かない仕掛けがしてある。これも一種の鍵と言えそうであるが、開け方を知らないで、苦労している様子が何とも滑稽に映るから、遊びとしてはおもしろく、長く続けられているのであろう。キュウビックという色違いの立方体が組み合わされていて、同色に整列させるなどパズルや知恵の輪なども遊びとしては楽しめる。(次回へ続きます)