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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

焦点距離と画角

2014年11月20日 00時00分01秒 | マニュアル

 レンズと受光体素子(フィルムカメラにおいてはフィルム面、像を結ぶ場所))までの距離を焦点距離というが、レンズ自体は複数枚を重ねて用いるし、ズームレンズに置いては、レンズの可動部分をモーターで前後する。(2~3倍までの範囲で、任意の値に連続的に変えることが出来る)。レンズが可動しない固定焦点のレンズにおいても複数枚のレンズが組み合わさっている。どこのレンズからの焦点距離をいうのか知らない方もおられる。

 一番後側にあるレンズの前当たりにある主点(像が集まる焦点)から受光体素子(フィルム)までの距離で、焦点で画像は上下が逆転し、受光体素子には逆転画像が結像する。一般にレンズの前側の枠にレンズの名称、焦点距離、口径比、製造番号、製作所名などが記入されている。

 焦点距離の違いによって、広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズなどと呼ばれていて、広角レンズは焦点距離が標準レンズよりも短く、画角(写野角度)も広い。被写体の広い範囲が撮影できる。標準レンズは50度前後である。カメラの画角はレンズの後側主点から映像面の最大直径を眺めた開角のことであり、tanα/2=D/2f  αは画角、f は焦点距離、D は画面の直径である。画面が長方形であればその対角線の長さをD とする。つまり、D=f の場合は α は53度となり、標準レンズでは焦点距離が画角の対角線の長さであるということが出来る。

 写真レンズの実際は、有効な画角はレンズの収差などの影響で、狭くなり、映像面は中心が明るく、周辺部は暗くなる。画角は普通そのレンズの開放口径の場合について考えられている。レンズを交換できるカメラでは、望遠レンズ、広角レンズなどの交換レンズがあり、それらを使うことによって画角を変えることが出来る。画面のサイズが同じ場合には、標準レンズに比べ広角レンズでは画角は広く、焦点距離も短くなる。望遠レンズでは画角は狭く、焦点距離も長くなる。

 参考までに全開の口径比は標準レンズで、F値で表し、F2.0~3.5位、広角レンズでは画角60~75度、口径比はF4~F8、望遠レンズではF2.0~F5.6等各種ある。焦点距離は100~500mm、画角は30度前後である。