タヒバリも単独での行動が多く見られます。
平成26年11月22日
年に数回開催される会合に出席してきた。参加者の殆どは高齢者に属し、自分は若い方であるが、開催の名目は、ある団体の理事長の退任と新たに就任された理事長を祝すことであったが、参加者の一人に中村屋の関係者が会場を設定したこともあり、長らく改装に月日を費やしたが、漸く先月の下旬に開店の運びとなり、そのお祝いを兼ねていた。新宿駅の東口にある中村屋は、地下2階上層8階のビルに改装されている。同ビルでは美術品を展示する中村屋サロンも開設している。
中村屋といえば、インドカレーが有名で、当日は土曜日でもあり、多くの来館者がいて、8階のレストラン(グランナ)は満席であった。従来は夜の会合が多かったが、参加者の年齢から昼食会に変わってきた。10名の参加者が集まり、盛大な会合であった。量は少なくなったが、ワインボトル2本を瞬く間に飲み終え、ランチメニューに舌鼓を打ち、当店独自の味が変わらないチキンカレーは伝統の味といっても良く、大変おいしく味わうことが出来た。
新宿に中村屋が誕生した折には、近隣の和菓子職人を募集し、商品開発を行ったそうで、月餅、水ようかん、中華饅頭は当初から現在に至るまで中村屋の主力商品として存続している。この商品開発に携わった方のご子息とご結婚され、我が家と親しくお付き合いしているご夫妻のご尊父だと最近知った。このご子息は高校の先輩であり、富士山の写真撮影では、現在も泊まり込みで撮影に出向かれているカメラマンである。縁とは異なもので、不思議な繋がりを感じている。
この会合の出席者は長年交際が続いている方々で、人材育成分野の専門家集団である。官民を問わず、人材育成、人事管理、職業訓練等、激動期の我が国を牽引してこられた方々で、長年従事された経験は、多方面で高く評価されている。現在も現職として活躍されていることを拝聴した。自らの生き方にも多大な影響を与えてくれた思人でもある。
中村屋の操業開始から現在に至った根底には、当店が歩んだ歴史の中に、創業者から続く、人材育成を大切に行ってきた土壌があり、新商品の開発と伝統の味を頑なに守り、逆説ではあるが、味の追求を常に怠らずに続けてきたことである。改装開店時には新たな商品として「新宿カリーあられ」が紹介された。試作販売から好評で、既に注文が生産に間に合わない状況が続いていると聞いた。今回の昼食会を通じて、企業存続の原点を見ることが出来た。