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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

市民アカデェミー後期第6回目

2014年11月22日 00時00分01秒 | 紹介

平成26年11月20日

 気温が低い1日であった。行きは曇りであったが、講義が終わり市民プラザを出たときには雨模様であった。本日は明治大学理工学部情報科学科教授竹野純一先生の講義であった。テーマは、「笑う・怒る・悲しむ・・・意識あるロボット」と題して1時間半の講義であった。冒頭、人間を理解することでロボットが変わるとし、この分野の研究者は少なく、好んでこの分野に入りたがらないとのことである。

 映像で紹介されたロボットは、首から上のロボットが骨となるアルミニュウム合金で作られたものであり、センサーに当たる目の部分が露出した姿は、何とも異様で、SF映画に出たアーノルド・シュワルツネッガーが主演をし、彼と戦うロボットを思い浮かべた。皮膚がない状態では、顔面の筋肉を動かすモーターが仕組まれ、その上にゴム製の皮膚を装着すると違和感はなくなるが、気持ちよいモノではなかった。

 人がロボットに対し、言葉による問いかけで、ロボットが表情を表現するには、言葉に関連する二次、三次的な意味合いをインターネットから検索してデータベースを持っている。例えば、爆発という言葉は戦争、悲惨、破壊などの抽出語で、ロボットは悲しみを表す顔になる。更に、自分を自分だと認識する(鏡像認知)、目からの情報を脳神経細胞がどのように記憶し、どのような行動を取るかの分析、人間の持つ様々な能力を知り、ロボットに如何に高度な学習をさせ、適応して行くのか等、単純なロボットではない世界についての可能性について問題提起がされた。

 ロボットを研究するには、高度に発展した人間の行動や、能力を知って始めてロボットのメカニズムが完成するので、多くの課題があることが分かった。既に実用化の段階まで言った製品もある。例えば、行動するためのエネルギーをどこから得るのか、掃除ロボットのルンバに使われるロボット自らエネルギーが低下すると充電する技術は既に実現にできているモノもある。

 将来の姿として、人間の意識の蘇生や脳病への挑戦、理想的な人工義肢など医学への応用についても語られた。暴走をどのようにコントロールするのか、SFの世界を例に出し、人工知能の世界を垣間見た今回の講義であった。