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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

市民アカデミー16後期第5回目

2016年06月04日 00時00分05秒 | 日記

平成28年6月3日

  前回は5月20日であったので丁度2週間ぶりの講義であった。前回に引き続き、海のシルクロード第2回目であり、多分特別に企画されたのであるが、故平山郁夫画伯の奥様平山美知子氏の講義であった。美知子氏は平山郁夫美術館館長をされていて、25年前には郁夫氏とともに海のシルクロードと呼ばれる地域に同行されていて、現在、齢90歳とのことであった。

 

 今回の講義の当番に当たっていたため、講義開始前45分前には受付で資料渡しを行った。受講者の中で順番にボランティアで行う。大した作業ではないが、講義準備を参加者が行うことは良いことであろう。今日の主役は美知子氏であるが、補佐役として鈴木肇氏が司会を含め解説に当たった。当時、この旅行には美知子氏はカメラマンとして活躍され、多くはその時の撮影した写真をもとに、当時の状況の説明に当たった。行く先々で、どこからか現れる多くの民衆に取り囲まれ、郁夫氏の行うスケッチを見学していたようである。

 

 どの写真に写る民衆の顔は派手ではないが、いい顔をしている。自然の中で育つからであろうか、貧しい生活の中で生まれるきりっとした顔つきは、インド・アーリア系の顔であり、シルクロードを通じて生まれた混血であろう。仏陀像にしてもわが国に伝わるまでには多くの民族とともに礼拝され、そのご尊顔は時代や地域によって異なる表情を見せる。

 

 アフガニスタンでのバーミヤン大石仏は、アルカイダ戦士(ゲリラ?)によって爆破され、破壊されてしまっているが、1968年に訪問した時のスケッチをもとにして、2001年に平山郁夫氏によって、破壊前の大仏が描かれた。これらの絵画は、山梨県小淵沢の美術館に所蔵されている。また、法隆寺の金堂壁画の修復や、数々の文化遺産保護活動に従事されていた。

 

 現在も戦闘状態となっているシリアやトルコ等、シルクロードに関係する地域でのイスラム国によるは古代遺跡破壊行為は、止まるところを知らず、人類の尊い遺跡を宗教上の理由といって破壊することは決して許される行為ではない。

 

 我々は、今回の講義を通じて、学んだのは、実際に起こった破壊活動をこれ以上放置してはならないし、若しくは、拡大してはならない。、強制力を持ってしても、停止させなければならない。人類の平和への道のりは遠いが、どのような理由であれ、戦争当事者だけの問題ではなく、戦争へ発展する些細なことであっても、国を超え、地球上のあらゆる人類は未然に防ぐ努力を惜しんではならないであろう。