ハクセキレイの幼鳥がさまざまな姿を見せてくれました。
若い頃よりロープや荷造りのひも、車の荷台で固定用のロープ捌き、魚捕りの網の修理、山登り用のロープ、船のもやい、風呂敷の取り扱い、四ツ目が気や門松の飾り結び、釣り具のテグスの結び方等生活に必要な綱、縄(ロープ)等のひもについては興味があった。それぞれにいろいろな結び方があり、見よう見まねで行ってきたのであるが、一度覚えるといつまでも忘れないものである。しかし、職業には全く関係なかったが、日常生活のなかでは、転勤が多かったため、荷造りは得意であった。
時間があればもう少し深く学ぼうと思っていたが、この年になるまで、意識したことはあまりなかった。タッティングを始めて、半年になるが、球になったレース糸を材料に使うが、モチーフの作成には、やっているうちに、できるだけ廃棄する糸くずを減らすことが必要であると思うようになった。モチーフの大きさにもよるが、針の長さが17㎝であるので、余裕を見て20㎝はどのようなものを作っても余分が生じ、捨てる糸が出る。この糸を何かに使えないかと思っていたところ、タッティングでもチェーンステッチ(ロックチェーン)や、ジョセフィンノットなどのひも状の編み方があり、この編み方で、ブレスレットや、今はやりのミサンガなどを作ってみた。
孫が来宅した時に、欲しいといわれ、端切れではないが端糸(そういうのかどうかわからない)で廃物利用をと考えて小物も作り始めた。インターネットではマクラメ編みというようで、初めて聞く名前であった。この中に平編みがあり、丁度、和服の帯のようなしっかりした編み物である。幅は狭いのであるが、工夫次第では腕時計のバンド幅ぐらいにはなるようである。
平編みは、織機の原始的な織りのようで、縦糸を芯にして、横糸を交互に巻き込んでいく編み方である。平たい板の上で、レース糸を数本束ね、クリップで止めて、そのうちの2本を使って、指先で芯を上下に糸を通し、固定させることで、織っていく。15cmの長さに織るには、1時間ほどかかるが、慣れれば30分ぐらいで出来上がる。ねじりを入れたり、ビーズをかませることでさまざまなバリエーションが楽しめる。
基本は、三つ編みであるが、種類も豊富にあり、いずれは本格的にやってみようと思っている。廃棄する糸の廃物利用から思わぬ展開に進むことができた。ひもは、ある面、生活を豊かにしてくれるし、我が国の古くからの伝統芸に通じるところがあり、奥は深い。ロープ捌きは父親が漁業関係だったことの影響もあるのかもしれない。