WINDOW7を搭載した女房のパソコンを9年程度使ったが、最近調子が悪くなり、立ち上がりの不具合がしばらく続いていた。顕著な例は、モニターが反応しないことであった。原因を探るために、外付けのハードディスクや、MOを取り外し、接続しているスピーカー、インターネットにつながっているルーターまでのコード類をすべて取り外し、本体とモニターだけにして作動させた。やはりモニターの反応が悪く、接続する場合としない場合がある。
接続してモニターが稼働しているときに、修正プログラムを動かした。しかし、症状は変わらず何度か繰り返しているうちに、起動ファイルが壊れたようである。仕方なく、購入時に添付されている再インストール用のOSディスクを使って、起動ファイルの修正を試みた。このCDは先に起動を開始する場所を変えなければならず、通常は内蔵ハードディスクであるのでCDを見に行くように起動場所を変える。デルのパソコンはF2(ファンクションキー2)を起動後初期画面が出るときに押すことによって、設定画面が出るのでここで順番を変える。
これで、本体とモニターの電源を切り、OSCDをCD装置に挿入し、電源を入れるとCDを読みに行ってくれる。起動ファイルを元通りにし、再起動する。初期画面が出てパスワードを入力すれば、WINDOW7は立ち上がる。本来、ここまですれば大丈夫なのであるが、モニターの不具合は治らないままで、しばらく使うとモニターが写らない症状が続いた。
接点の接触不良が考えられ、コードの断線もある。テスターを使って、導通を確認するが、コネクター部分は複雑で、多くの端子があるため、計測は限界があり、とりあえず、接点復活材を噴霧して状況を見ることにした。数日後、コードを接続して起動させてみたら、正常に戻すことができた。パソコンが元気なうちに必要なデータを外付けハードディスクに移す作業を始めた。
自分の作成したデータは、大体見当はつくし、ファイルの保管場所も分かっているが、女房の移行対象となるファイルは、音楽であり、手紙や写真等はどのホルダーにあるのかは知りえないため、本人に任すことにした。せめて自分ができることはそれらしきファイルを新たなホルダーに入れることであった。どうにか格好がつき、あとは本人に任せることにし、新たなパソコンへの移行準備はできた。