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>われわれは、静かに生活をし、熱心に学び、親しげに微笑んでいる多くの日本人を目にします。
分かりました。微笑みと沈黙ですね。
>だれもが己を出さず、その微笑みの背後に隠されている感情を見抜くことはできません。
奥ゆかしいのですね。奥が無いので、何かかくしているだろうと推察して、それを見たくなる。もちろん、不可能です。
>そして、われわれとは違った心が、その背後にあることがわかります。
それは、本当の様ですね。
>もっとも気がついたことは、日本人は欧米人に対してとくに遠慮深いということです。
日本人は、欧米人を上と見ているからですね。特に遠慮深いのは、序列作法です。
>我がドイツでは、教育というものはすべて、個人間の生存競争が至極とうぜんのことと思う方向にみごとに向けられています。とくに都会では、すさまじい個人主義、向こう見ずな競争、獲得しうる多くのぜいたくや喜びをつかみとるための熾烈な闘いがあるのです。
お互いに名前を呼び捨てにするような社会では、序列作法は成り立ちませんですね。
>日本には、われわれの国よりも、人と人とがもっと容易に親しくなれるひとつの理由があります。それは、みずからの感情や憎悪をあらわにしないで、どんな状況下でも落ち着いて、ことをそのままに保とうとするといった日本特有の伝統があるのです。
忍耐ですね。理詰めの議論はできないから、忍耐するしかないでしょう。
>ですから、性格上おたがいに合わないような人たちであっても、一つ屋根の下に住んでも、厄介な軋轢や争いにならないで同居していることができるのです。
我々は、’和をもって貴しとなす’ と教えられています。
>この点で、ヨーロッパ人がひじょうに不思議に思っていた日本人の微笑みの深い意味が私には見えました。
成らぬ堪忍、するが堪忍ですか。
>個人の表情を抑えてしまうこのやり方が、心の内にある個人みずからを抑えてしまうことになるのでしょうか?
>私にはそうは思えません。この伝統が発達してきたのは、この国の人に特有のやさしさや、ヨーロッパ人よりもずっと優っていると思われる、同情心の強さゆえでありましょう。
我々日本人には理詰めの議論ができません。だから、忖度・推察で行くのです。決着はつけられないと見えている。
>けれども、人間同士の直接の体験が欠けたことを、芸術の印象が補ってくれました。>日本では、他のどの国よりも豊潤に、また多様に印象づけてくれるのです。
個人対個人の言説による対決はできませんね。あえて実行すれば、恣意 (私意・我がまま・身勝手) の戦いになります。意地・根性のむき出しになる。この無法状態には、救いがない。不自由を常と思えば不足なし。
日本人の精神活動は、文章・言説では表現できません。心から心へと伝えられるものです。
>私がここで「芸術」と言うのは、芸術的な意向、またはそれに準じ、人間の手で絶えず創作しているありとあらゆるものを意味します。>この点、私はとうてい、驚きを隠せません。
人間の手で絶えず創作しているというのは、改善のことでしょうね。創作した本家よりも優れた物を我が国は生み出しています。
>日本では、自然と人間は、一体化しているように見えます。…
そうですね。意思を示さない人間は、アニマルと同様になって自然の中に溶け込みます。
>この国に由来するすべてのものは、愛らしく、朗らかであり、自然を通じてあたえられたものと密接に結びついています。
自然との対決姿勢はないですね。皆なれ合っていますね。
>かわいらしいのは、小さな緑の島々や、丘陵の景色、樹木、入念に分けられた小さな一区画、そしてもっとも入念に耕された田畑、とくにそのそばに建っている小さな家屋、そして最後に日本人みずからの言葉、その動作、その衣服、そして人びとが使用しているあらゆる家具等々。
>…どの小さな個々の物にも、そこには意味と役割とがあります。そのうえ、礼儀正しい人びとの絵のように美しい笑顔、お辞儀、座っている姿にはただただ驚くばかりです。
そうですね。何もかも、小さくまとめられていますね。
>しかし、真似することはきません。
そうですね。ヨーロッパ人には、日本人の真似はできませんね。
>たしかに日本人は、西洋の知的業績に感嘆し、成功と大きな理想主義を掲げて、科学に飛び込んでいます。
そうですね。我々日本人には、知的業績が欠けています。科学に理想をかけています。
>けれどもそういう場合に、西洋と出会う以前に日本人が本来もっていて、つまり生活の芸術化、個人に必要な謙虚さと質素さ、日本人の純粋で静かな心、それらのすべてを純粋に保って忘れずにいて欲しいものです。
我々の生活に関する芸術化は保たれています。製品に込められた日本人の心は、国際間の言語障壁を乗り越えて外国人の心へと直接伝えられ、高い評価を受けています。おかげさまで、我国は技術立国を基礎にして経済大国にまでなりました。この成功体験を、我々は忘れることが出来ません。
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