佃・住吉神社例祭
江戸時代佃島は江戸湊の入り口だった。
佃・住吉神社は海運業や各問屋組合をはじめ多くの人々から
海上安全、渡航安全の守護神として信仰を集めていた。
佃島の中には6本の幟が立てられている。
広重の版画にも描かれ、古い景色がいまだに引き継がれている。
朝6時45分頃佃公園テラスを出発して晴海沖で海上祭を済ませて
8時ころテラスに戻ってくる船渡御、朝日を浴びて隅田川を上る姿は
晴れ晴れと堂々としていた。
船渡御の着船を待つ人たちも緊張気味だ!
陸に上がった神輿は狭い道を練り歩き乍ら住吉神社に向かう。
住吉神社の宮神輿は珍しい「八角神輿」だ、天皇陛下の御座高御座を模したと
言われている。この地区では女性は神輿を担ぐことも禁じられており、町の女性は
祭りの浴衣を着るのも許されていないそうだ、今でも続く習わしとのこと、老舗の
佃煮屋の女将さんが話してくれた。
神輿の前で清めの儀式が行われていた。盆に乗せられた伊勢海老にアワビが
炎天下でピクピク生きていた、流石漁の町である。
佃は佃煮屋さんが多い、老舗の「天安」には早朝から客が詰め掛けていた。
店の前では天安の若い衆が、冷たい水にシロップを入れて神輿の担ぎ手たちに
振舞う甘水を作っていた。