高岡市【国宝・瑞龍寺】
北陸新幹線に乗って8年ぶりに高岡の瑞龍寺と市内見物を
してきた。
瑞龍寺は、総門・山門・仏殿・法堂を一直線に配列し、左右に
禅堂と大庫裏を置き、四周を回廊で結ぶなど、厳粛にして整然たる
伽藍構成である。
曹洞宗本山「永平寺」から金沢の「大乗寺」高岡の「瑞龍寺」と北に
並ぶ曹洞宗の三山である。
雪の中を草鞋に素足で托鉢に出る僧侶の姿を思い浮かべる
「大乗寺」の規律は厳しい、”規矩大乗”に対して伽藍の美しい
「瑞龍寺」を”伽藍瑞龍”と曹洞宗の寺院では伝えられている。
高岡には国の重要有形・無形民俗文化財に指定されている
「御車山祭」がある、今年は日程が合わず見ることが出来な
かった、来年是非見に行きたい祭りである。
山門から一直線、仏殿がどっしりと構える。
仏殿の屋根は「鉛瓦」と呼ばれるもので葺かれており、陽に当たると
キラキラと輝く独特のものである。
いざ戦い!のときに、瓦の鉛を溶かし鉄砲の弾にすると言うから
心構えには驚く。
「法堂」境内第一の大建築で、総檜造りである。
中央奥の内陣には二代藩主・前田利長の位牌が安置されている。
「山門」左右に金剛力士像を安置し、楼上には釈迦如来、十六羅漢を
祀ってある。
山門・仏殿・法堂は富山県唯一の国宝である。
また、総門・禅堂・大庫裏・大茶堂は何れも国の重要文化財である。
加賀前田藩二代藩主・前田利長が砺波金屋から鋳物師を呼び、
この地に鋳物場を開いた、「金屋町」は高岡鋳物発祥の地である。
”千本格子”の家並が保たれ、銅片を埋め込んだ石畳が美しい。
重要伝統的建造物群保存地区だ。
工芸品を扱う「大寺幸八郎商店」万延元年に初代が此処で鋳物工場を
開いたと言うから、高岡の鋳物造りは歴史が深い。
横道も整然として美しい。
七基の「御車山」が町中を動く姿を見たいものだ!
(今年のパンフレット)
高岡伏木の「けんか山」、勇ましい港町の男衆が燃え上がる
激しい祭りだ!一度見てみたい。
(今年のパンフレット)