基本的に茶帯から黒帯になる時、つまり昇段した時などを記念して、私はその子との何年かを思い出しながら、いつもブログを書いてきたように思います。
段が上がって行くことも、とても価値があり素晴らしいものなのですが、やはり初めて黒帯を巻く時の印象は、少年空手の時間の中でも特別なものだとも言われます。
今回、二人とも全日本大会において、茶帯ながら初参加で初優勝という結果を残し、昇段したマコトとユウジの兄弟にも歴史があります。
もちろん空手修行に長く取り組んできましたし、弟のユウジに関しては幼稚園の頃からの空手修行だったと記憶しています。
二人とも楽しく稽古をしてきましたし、ときどきは集中力を欠く時もありましたが、試合の時の集中力は素晴らしく、すでに二人とも地区チャンピオンにはなっていました。
ただ、まだ全日本大会で活躍するほどの力は無かったので、本人たちのヤル気もあることから、約半年ほど前から高台道場 強化稽古会にも参加させてきたのです。
でも、やはり1部の稽古とは内容も雰囲気も違う強化稽古会にはスグ慣れず、とくに弟のユウジは、
『1部の稽古に戻りたい‥』
と、そんな弱音を吐いたこともあったほどです。
もちろん、そこからは私も御両親も言葉や想いも投げかけ、そして今に至るという部分も出来事の一つとしてありましたが、やはり結果を出せた今となっては諦めさせなくて良かったと思いますし、マコトとユウジの笑顔からも、それは感じられるのです。
『将来は医者になる!』
彼らのお父さんは、医療の世界でも立派な御仕事をされている方ですし、そんな父の歩んでいる道を、彼らもまた歩もうとしています。
その仕事を志して、また歩む前の段階として、人の痛みを知る‥人を想いやるという感覚を養う意味でも、少なからず武道修行も彼らに良い影響を与えて行くことでしょう。
マコト、ユウジ、おめでとう!
兄弟で、ほぼ同時の昇段。
長年がんばってきましたし、もちろん喜びの中にいて良いのですが、そんな時にこそ、なぜ自分がその位置に立てているのか?そのような理由も少し‥考えてみて下さい。
今と昔‥そして未来へも‥
そう、すべては繋がりの中にありますから‥(^-^)v