浜松市の子ども空手道場☆浜松スポーツ少年団【武道禅空手 流拳會-Rukenkai-】

~浜松市の各地区で毎日5時台から始められる子供カラテ道場
★積志★西部★白脇★高台★冨塚地区 道場日記~

井口道場 予定表

月初めにチェック! 各道場の変更予定などを掲載してます                             5時台から始まる 浜松こども空手教室! 井口道場だより 

流拳會の所属する、日本武道総合空手連盟のHP

日本武道総合空手連盟公式HP

10月6日 ◆道場長ブログ…【拳流院 雷禅のヒトリゴト ー 今だからー】

2016年10月05日 | 教室の出来事



彼の小さな頃を思い出す。

ある一つのグループで始めた空手だったし、そのグループの中では最年長であり、そのヤンチャさも一番目立っていた。

ただ何かの役割を持たせ、そのタイミングでホメることで、彼はリーダーとしての自覚を持ちはじめ、徐々にヤンチャさから離れていったこともボクは記憶している。

そして彼とボクとの空手の物語が始まり、いくつもの泣き笑いの中で今がある。

空手の実績だけでいうなら、全日本選手権では準優勝、地区大会なども含め、いくつかの優勝経験もした。その流れの中で精神性も高めていった彼は、20キロ以上もある地区チャンピオンクラスの相手にも三度、勝利しているのだ。

そして、高3となった今も空手を続けていて、その役割は後輩たちへの指導とアドバイスに移行している。


そんな彼が先日、就職の面接に対する相談をしてきた。

約1時間半、まずはテクニック的な話やボク自身の経験も話したのだが、でも一番大事なのは○○だよ…と、人間としての核なる部分、誰もが最も共通するだろう部分の話をした。

ただ…もしそれらの話し合いがなかったとしても、ボクは彼なら大丈夫という思いも、じつは大きく持っていた。

生まれてからの家庭環境での学びという軸を中心とし、学校での生活や習い事での様々な出逢いと学び。

出逢いに恵まれた割合が大きかったのか、その潜在意識に積み重ねられた情報量は、彼の良き個性をつくったはずだ。

そして、その繋がりの中で養われた個性がベースとなり、たくさんの努力も出来たのだろう。


今までを想えば…
そう、だからこそ…


その後の報告からは、就職先が決定したことを本人から聞いた。

ボクが思ったのは、そんな人生の積み重ねの中で養われた彼の個の光は、けして面接官にも嫌な印象をあたえないということ。

そこを信じたのだ。

あぁ…良かった。ホッとした。
信じる中でも、静かな不安も…そりゃあ、あるし…(微笑)


ただ、そんな時、そんなタイミングだからこそ、少し、心に想い描いてほしいこともある。

今までを共にしてくれた人々のことを。

そして一番に、父と母への感謝の気持ちを。


人生は、まだまだこれから。

まだまだ個人…個性…個から溢れる光を、更に解き放てる人間になり、これから出逢うであろう、たくさんの人達の心の闇の部分すらも照らしてあげられる、そんな大人になってもらいたいと思う。

生きている以上は、たくさんのモノをすでに…いや毎日のように頂いているのだから。そう、たくさんの生命から。

だから恩返し…返しの精神を、いつも忘れずに…。



『シュンヤ、おめでとう!!』