かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

1023 犬は可愛がってくれる飼い主になつく(^_^)

2015-01-17 | 2014立冬~
 昨年五月から通っている江戸時代の「雨月物語」・上田秋成著の勉強会が、読了しました。
 雨月物語の最後の話は「貧福論(ひんぷくろん)」で、戦国の武将「岡佐内」という会津藩の富貴を望む心が強い武名高い侍の話です。

 あるとき、黄金の精霊が夢に現れます。佐内は「当世の富める者は十のうち八までは愚かで無知で貪欲。しかるに、朝早く起きて精力を振り絞って働いていてもゆとりなど少しもない人がある、何故か?」と問い、精霊が答えます。

 「善いことをした者を慈しみ、悪事を働くものを懲らしめるのは、天、仏、神である。黄金はモノであって、それぞれの人が大切に扱い、大事にしてくれる、そのまめまめしく、敬虔なところに集まると知って頂きたい。」
 そういうと、悪人が育てた花は美しくないということはなく、花も、動物も可愛がって大切にしてくれる人に応え、なつくというのは自然なことですね。ときどき、ベランダ園芸用に買った花苗に「育て方:可愛がってください」とあるのにも通じそうですが。

そして、秋成は、この精霊に「時の利を得た人が、倹約を守り、無駄を省いてよく正業に努めるならば、自然に家は富み栄えるであろう」、「・・人の守るべきは倹約成れども、過ぐるものは卑吝(ひりん・・ケチ)に陥る」と語らせています。
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 お金のことがテーマになる文学は、古典の世界でテーマになるのは江戸時代までは少ないらしく、西鶴の日本永代蔵が近世では有名ですが、例えば源氏物語や徒然草、枕草子などでは金銭のことは出てこないですね。
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 アジアから日本の工場に働きに来ている若い男の子は、七夕飾りの短冊にはストレートに「お金が欲しい」なんて書く人が多いですが、彼らはしっかり貯めて帰るんでしょうか(^_^)。
TVでは、草薙くん主演の「銭の戦争」が放映されていますが、拝金主義にならず爽やかな展開をして欲しいものです。

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1月17日は、6400人が亡くなった阪神に住む人には辛い震災の日。神戸と西宮に住んでいた従兄弟の自宅は全壊し重傷を負いました。当時、名古屋に勤務していましたが、神戸市民だった者にはしんみりする日です。

当時のメリケンパークの写真です。





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