岩国は、吉川(きっかわ)家六万石の城下町で城は山の上にあります。


錦帯橋と調和して、城と橋が一服の絵になっていますが、美しい可愛い山城です。

山を下って、家老屋敷の長屋門が残されている吉香公園を巡って、国の天然記念物に指定されているシロヘビを見て、宇野千代の生家に向かいました。
1996年に98歳で没された宇野千代さんは「お国はどちらですかと、訊かれると、「岩国です、あの錦帯橋の」と答えるのが私の癖である。いつ帰って見ても錦川の水は澄んでいる。
魚が泳いでいるのが良く見える。春夏秋冬の錦帯橋は、それぞれに美しいが、桜の頃の錦帯橋は、特に大好きである。この錦帯橋をわたる度に、私はなんとも言えない幸福な気持ちになる。」とされています。
錦帯橋から川の土手沿いに桜の下を歩いて20分ぐらいでしょうか、途中、優しく教えてくださる地元の人に道を尋ねて生家につきました。
その生涯は、尾崎士郎、東郷青児、北原武夫と多くの有名芸術家との結婚遍歴とその破局と波瀾に富んだ方ですが、岐阜県本巣市(旧本巣郡根尾村)にある樹齢1500年以上の彼岸桜の古木である「淡墨桜」の保護を訴え活動したことでも知られています。庭には優しいお顔の仏頭があります。

生家の庭には、移植された淡墨桜がほのかに紅い花弁を広げていました。
いちど、市川昆監督、吉永小百合、石坂浩二、大原麗子出演の、宇野千代さん原作の岩国が舞台の「おはん」をビデオで見ようと思いました。
気温が下がってきたので散歩はこの辺で、足早に宿に帰りました。一番湯に入って、夜桜のぼんぼりがつく頃には、窓から橋を見渡す老舗旅館の角部屋での夕食です。

普段、B級かD級クラスの夕食ばかりの身には、先付から果実まで13品の、しっかり修行された横山料理長の絶妙の味付けと、木の芽、筍、蕗、桜鯛、菜の花、茗荷などの季節の素材で酒が進みました。久しぶりの絶品日本料理と、錦帯橋の夕べでした。

追伸:この夜の岩国の最低気温は0.9度と冷え込みましたが、翌日は下の写真のように快晴で、最高気温18度の行楽日和です。

では、次号は、今年旬の広島県・宮島です。


錦帯橋と調和して、城と橋が一服の絵になっていますが、美しい可愛い山城です。

山を下って、家老屋敷の長屋門が残されている吉香公園を巡って、国の天然記念物に指定されているシロヘビを見て、宇野千代の生家に向かいました。
1996年に98歳で没された宇野千代さんは「お国はどちらですかと、訊かれると、「岩国です、あの錦帯橋の」と答えるのが私の癖である。いつ帰って見ても錦川の水は澄んでいる。
魚が泳いでいるのが良く見える。春夏秋冬の錦帯橋は、それぞれに美しいが、桜の頃の錦帯橋は、特に大好きである。この錦帯橋をわたる度に、私はなんとも言えない幸福な気持ちになる。」とされています。
錦帯橋から川の土手沿いに桜の下を歩いて20分ぐらいでしょうか、途中、優しく教えてくださる地元の人に道を尋ねて生家につきました。
その生涯は、尾崎士郎、東郷青児、北原武夫と多くの有名芸術家との結婚遍歴とその破局と波瀾に富んだ方ですが、岐阜県本巣市(旧本巣郡根尾村)にある樹齢1500年以上の彼岸桜の古木である「淡墨桜」の保護を訴え活動したことでも知られています。庭には優しいお顔の仏頭があります。

生家の庭には、移植された淡墨桜がほのかに紅い花弁を広げていました。
いちど、市川昆監督、吉永小百合、石坂浩二、大原麗子出演の、宇野千代さん原作の岩国が舞台の「おはん」をビデオで見ようと思いました。
気温が下がってきたので散歩はこの辺で、足早に宿に帰りました。一番湯に入って、夜桜のぼんぼりがつく頃には、窓から橋を見渡す老舗旅館の角部屋での夕食です。

普段、B級かD級クラスの夕食ばかりの身には、先付から果実まで13品の、しっかり修行された横山料理長の絶妙の味付けと、木の芽、筍、蕗、桜鯛、菜の花、茗荷などの季節の素材で酒が進みました。久しぶりの絶品日本料理と、錦帯橋の夕べでした。

追伸:この夜の岩国の最低気温は0.9度と冷え込みましたが、翌日は下の写真のように快晴で、最高気温18度の行楽日和です。

では、次号は、今年旬の広島県・宮島です。
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