サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

見てくれないと話しにくい?

2012年08月06日 | 手話・聴覚障害

時には五輪以外のことも。

先日、とある手話サークルの講演会に行った。
講師ではなく、聞く側です。

講師は聴覚障害者で手話よりも口話を得意とする方で、口話での講演。
当然、手話通訳がつく。
そうすると、講演会に参加したろう者はもちろん手話学習者も手話通訳を見て講師を見ないことが多い。
勉強のために手話を見たかったり、ちゃんと通訳やってるかチェックする必要があったりで、聞こえけれでも手話通訳を見ることになるわけです。。
理由はともかく、聞こえる人の多くが自分を見てくれないという状況は、講師の立場としてとても話しにくい。
もちろんちゃんと耳では聞いてくれているのだが…。

経験したことでもあるんですが。
30人くらいの参加者(聴者が6~7割)のうち、自分の方を見てくれているのは1人か2人だけだったりしたこともある。
まあ、わりきるしかないのだだが。

そんな経験もあり、きっと講師もそう思っているかと思い、
手話通訳を見たいのを我慢して出来るだけ講師の方を見るようにした。
講師の目線が正面に来そうな時に講師を見て、視線が外れたときは手話通釈を見るといったような。

出来るだけ講師の話にも反応するようにもした。
講演を聞く側が思っている以上に、講師は1人1人の顔、表情、反応を見ていますし。
というか、目に入るというべきか。
もちろん大人数になると話は別ですが。