サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

パラリンピックのサッカー

2012年08月13日 | CPサッカー

オリンピックもあとわずか。
今月末にはパラリンピックが開幕します。
パラリンピックのサッカー競技は脳性麻痺7人制サッカーとブラインドサッカー、いずれも男子のみです。

各日本代表チームは予選を戦いましたが、残念ながら出場件を得ることが出来ませんでした。
ブラインドサッカー日本代表の最終戦は、そのまま行けば出場決定!という段階までいきましたが、イランが出場権を得ました。
その試合は昨年12月に生観戦し、ブログでも紹介しました。

ご存知の方も多いとは思いますが、その後こんなことがおきました。
アフリカには1枠の出場権が与えられていたのですが、アフリカ選手権が開催されず代表国を決めることができませんでした。その代わりにトルコが出場することになりました。トルコも日本同様「次点」で出場権を逃した国です。
しかし何故、アフリカの代わりがヨーロッパだったのでしょう。本来なら、ヨーロッパ、パンアメリカ、アジアの次点の国々(トルコ、コロンビア、日本)のプレーオフで決めるのが筋ではないかと日本ブラインドサッカー協会は考え、国際視覚障害者スポーツ連盟(IBS)や国際パラリンピック委員会(IPC)に対し、問い合わせや抗議を行ってきました。
しかし、事態が好転することはなく開催も迫ってきていることから、日本ブラインドサッカー協会はスポーツ仲裁裁判所(CAS)への申し立てを実施、6月25日にCASに受理されました。

現時点ではまだ結論が出ていないようですが、パラリンピックに出場する可能性もあることから、11(土)~12(日)の2日間、日本代表の合宿が行なわれました。
私自身は他の用件があったために合宿に顔を出すことはできなかったのですが。

詳しくは、日本ブラインドサッカー協会のHPを参照してください。
http://www.b-soccer.jp/4102/news/%e3%80%90%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%80%91%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%b3%e3%83%91%e3%83%a9%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%83%e3%82%af%e5%87%ba.html

過去、日本からスポーツ仲裁裁判所(CAS)に申し立てをしたのは、水泳選手だった千葉すずさんと当時川崎フロンターレ所属の我那覇和樹選手の2人。
我那覇選手はドーピングの冤罪を晴らすためにCASに申し立て、ドーピングとは何の関係もなかったことが立証されました。
ドーピング冤罪を晴らした我那覇選手の一連の流れは、木村元彦さんの著書「争うは本意ならねど」(集英社インターナショナル)に詳しく書かれています。
サッカーに興味にある方は、絶対に知っておかなくてはならない事件です。


いずれにせよ、大会も迫っていますし、近日中に何らかの結論が出るのではないかと思われます。
注視していきたいと思ってます。