今年に入って始まった「津久井やまゆり園殺傷事件」の公判傍聴に行って来た。
今日も外れるかと思ったが20数名枠の傍聴券が当選。初めて法廷に入ることができた。
本日(12日)は、遺族や負傷者の家族の陳述が続いた。
名前も顔も明かされる方、傍聴席との間の仕切りで姿や見えないものの涙ながらの声が聞こえてくる方、弁護士に代読を依頼された方々、それぞれの思いが語られた。
息子や娘、兄や姉が「言葉は発することは出来なくても感情はあり意思疎通は出来ていた」思い出を語り、事件以降の苦しみを吐露された。
「不幸を作ったのは被告。息子は幸せを作っていた」
「(被告は)意思疎通をとろうとしなかったからこういうことになった」
「死刑を求める」「(実質的な)終身刑は日本にはない。だとしたら一つしかない」
死刑を求める声も複数あった。
家族の声を聞く植松被告の感情を読み取ることは出来ないが、真剣に耳を傾けているというよりは、何といったら良いのか、眺めているような表情にも見えた。
また、やまゆり園の職員の方も陳述。殺された方々の顔が脳裏に浮かんでは言葉に詰まり、「『しゃべれません』という私の言葉で利用者の命が奪われた」「抵抗したら殺される」と思い何もできなかったという、当時の生々しい状況が語られた。
彼女はそのショックから長い間PTSDに苦しんできたという。
そして「命が終わる最後まで、命の尊さと向き合ってほしい」と言葉を結んだ。
植松被告の論理のなかでは、第三者に迷惑をかけてしまったという意識があったのだろうか?
ご家族の話の時よりは耳を傾けているようにも見えた。
結審まではあと2回の公判、来月判決が言い渡される。
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