KAWASAKI W650.ツーリングリポート.奈良~伊賀~鈴鹿~岐阜
ツーリング4日目4/30の朝は、新大阪東口のホテルで7:00に目覚めました。このホテルは大阪の社長さんの友人と会う約束ができてすぐの、だいぶ以前に予約できて相当安かった。ベッドはご覧いただけるようにダブルサイズ。
ただし窓は小さく、でもTVは壁にかかった大きなサイズです。昨夜は3軒お付き合いいただいたのもあり、まだ少しお酒が抜けきってない感が。でも予想はできていたので、この朝のチェックアウトはギリギリいられる10時近くを考えていました。それまで熱い湯を溜めたバスタブに浸かり、シャンプー等をして、水やお茶をたっぷり飲んで過ごします。
9:00にはスッキリ爽やかになり、支度を整え出発です。この日は飛騨高山に予約したホテルを目指し、一般道の奈良、伊賀、鈴鹿、岐阜を経由して走ることに。4時間程度の所要時間なので、途中休憩や昼食を採っても18時ぐらいには高山に着ける計画。
この日は雨が降ったり止んだりのあいにくの天候。奈良までは、大阪府内は相変わらず速度超過用カメラが多い。11:00過ぎ奈良駅で記念写真までは369号の対面1車線の比較的狭い道を走る。その後138号に入り、まるで高速道路のように、SA等がある片側2車線の一般道を軽快に走ります。
昼を過ぎ13:30ごろに、伊賀SAで昼食休憩です。メニュー表で「伊勢うどん」というのが目にとまり、迷わずこれをいただくことに。
お茶をついで飲みつつ、うどんができあがるとおばちゃんアドバイスの天カス、ネギをのせ、さらにたくあんをのせテーブルで食します。味噌味が旨い。
食後は今一度カッパをしっかり着直し、ネックウォーマーも整え直し、出発。雨で伊勢湾は意識できませんでしたが、四日市を通過、養老線を長良川沿いに岐阜方向を登ります。23号清流サルスベリ街道を軽快に走り続けました。
途中クレール平田という道の駅で休憩。ここではほとんど電池がなくなってきたケータィの充電に勤めました。ホットコーヒーを飲みたかったのですが、充電はダメという喫茶テーブルをパスすると、自販機にはホットものがなく、代わりに「ひるがの牛乳」を飲みつつ。
充電状況が50%になった13:00頃再出発。岐阜市内に入りしばらく長良川に沿って走り続け、忠節橋北の交差点で右折。長良川を渡り、忠節橋南の交差点を左折します。左折し終えてすぐ、ケータィのナビが「斜め右方向です」とアナウンス。まっすぐの川沿いの道が広く見え、少し「おや?」と迷いましたが、ナビに従いわずかに右に逸れる道(287号)にバイクを進めます。減速して右に逸れる道に向かったはずが、全く減速しなくビックリ! フロントブレーキを1度離し、リアとフロントブレーキを同時に作動させ減速しようとしますがスルーッという感じでブレーキが効かず。そのままバイクは右に逸れる道、向かって左端の沿石の石垣に突っ込んで倒れました。
ぼく自身は左に倒れたバイクとともに、倒れて止まった。『何が起こったのだ?ブレーキが壊れたのか?イッテー、後ろから車がこないのを見つつ自分が立てるなら、バイクを起こさなきゃ』そんな思いを巡らせつつ、立てそうな自分を確かめ、自分が立ち上がり、道の左端にあるバイクを起こして、クラッチを引きつつ前に少し進め、センタースタンドでバイクを立てた次第。自身が歩けるか、バイクの廻りを歩きつつ、バイクの損傷を見ます。ギアレバーが後ろに曲がり先端が、左足ステップの下の位置にある程。これでは、ギアチェンジができない。左クラッチレバーは、上に向いてずれたが何とかレバー操作はできる。右ミラーのミラーが折れてバイクの後ろに転がっている。損傷の状態はおおむねそんな感じ。
しばらく立ったまま、息を鎮める努力をします。少し落ち着いてきて、「左足の甲が痛いがこの程度の痛みなら、ギア操作をできるようにすれば何とか乗れるのでは」と考え、ギアレバーの曲がりをある程度戻してみるチャレンジをしようと思いました。まず折れたミラーや、バイクの後方にあった部品と思える破片を回収(3点)。破片はなぜか油にまみれている。バックから工具を出して、モンキー等を使いながらテコの応用で、ギアの曲がりをもどせるか始めてみた。少し戻ったものの、ある位置からは戻らず。
「大きなハンマーでタタケば戻るかも?」と考えた。そこで廻りを見渡し近くにあった電気工事の店にハンマーを借りられないか聞くが、おばあちゃんが「わたししかいなく、わからない」との答え。歩くのにあたって当初より足が痛くなり、「これじゃーギアレバーを直してもギアチェンジできるかなぁー」とも思い始めた次第。工具等荷物を整理しつつ「保険会社に電話し、レッカーでレッドバロンに運んで、バイクは修理して走れるか? 自分の足は運転に耐えうるか? 見極めつつが無難かなぁ」となりました。転倒からおおよそ40分経過の16:10頃。
電話をしたのは順に下記です。
① チューリッヒのバイク保険事故受付 →レッカーで運搬依頼
② レッドバロン岐阜店 →営業中で、修理対応可能か確認した後に搬入を説明
③ 高山のホテル →高山まで行けず、泊るにしても岐阜のホテルと思いキャンセル
レッドバロン岐阜店は営業していて、スタンバイして待っていてくれるとの回答。レッカーが着いたのは結局17:30頃。旭川の経験から、ちゃんと積み込み倒れない状態かを自分で確認しました。そして、ぼく自身とバイクがレッドバロン岐阜店に着いたのはかれこれ18:00過ぎでした。https://blog.goo.ne.jp/kazuya_mizuki/e/f975448ce30030a93697948391436ca0
レッドバロンではバイクを見てもらい、エンジン下のカバーに穴があり、僅かだがオイルが漏れるのを確認。「これでは今日中修理は無理ですね」とのコメント。一方ぼくの左足も一層痛くなり、左足に普通に加重をかける歩きは無理に。「明日の朝は腫れて、痛みも今より10倍ぐらいになる。今なら新幹線間に合うから、帰宅し患部を冷やして心臓より上の位置に足を高くして寝て、腫れを少しでも少なくするのが賢明。何度もコケて足を痛めている経験からのアドバイスです」とレッドバロンの方。その方のアドバイスに従い、西岐阜駅から名古屋乗り換えで東京に帰り、埼玉の自宅に戻ることにしました。W650は岐阜店から上尾店に輸送頂き、上尾店で直すことにして。
ということで、計画では4泊5日のW650ツーリングは、3泊4日で打ち切り。4日目の4/30の23時過ぎに自宅に帰り着きました。ちなみに新幹線内で足はどんどん痛くなり、東京駅での、上野東京ラインへの乗り換えは頼んで車椅子で。翌日5/1午前に整形外科に行き、レントゲン検査の結果の医師の診断は、「左足親指付け根骨折で、小さな破片が2片骨折近くに見える。骨折ケ所はずれていないので手術の必要が現在はなし。ギブスで固定し6~8週間程度加重かけず骨の回復に努めましょう」とのこと。「左手が上りにくく痛いのは、打撲。右足のすね左側と膝左が痛いのも、打撲。湿布を貼って直しましょう。松葉杖をリハビリセンターから貸し出します」と。
にしても、転倒した路面ですが、転倒後眺めると、虹色に光る大量のオイルがあるのを認めました。路則は油が濃く、破損した部品や、出して置いた工具は油まみれに。レッカーの方も、「路面には大量のオイルがありましたねぇ。前に事故か何かで漏れたオイルがそのままだったような」そうコメントしていました…。
転倒しても足親指付け根の骨折で済んだことは、幸運と考えたく。どうせ5/11のL.A.ローズボールスタジアムでのストーンズLiveはミックの病気で延期だし。ただ高校の時行ってとてもよかった、飛騨高山に行けなかったのはとても残念。あと、心配と迷惑をかける家族にはホントに申し訳ないと…。
<今回のぼくの平成、令和>
ぼくにとっての平成最終日は、W650でコケた日。令和の初日は、足親指付け根骨折と診断を受けた日。そんなことに、なりましたぁ…。
この日の走行距離:約190km
この日聴いていた音楽:SEKAI NO OWARI アルバム「Lip」「Tree」