銀行も人減らし

　三菱東京ＵＦＪ銀行に続いてみずほ銀行も今後人員削減を行なう事を発表しました。低金利、同業や同業以外の競合会社の存在が影響を与えたとの事です。今後他の銀行も追随する可能性があります。

　銀行はメーカーのように設備を必要としないため身軽なように思いますが、低金利で利益があまり期待できず、事務処理のための人手を多数擁していて経営を圧迫しているらしい。

　事務処理のかなりの部分は行内規定に従って行われるものであるため、省人化、無人化が可能と判断されたようです。

　銀行ならずとも大企業はもともとムダが多い。以前も書いたように、私があるとき下請け加工の個人企業を訪ねたら、社長の夫婦と息子さんの三人がそれぞれ機械を動かしていて、社長が機械を止めて私と面談し、短時間機械を止めた社長夫人にお茶を出して頂いた事を覚えています。余剰人員なんてもともと居ません。

　営業部とか経理部は必要でも、〇〇開発部、〇〇企画部、〇〇管理部など本社によくある部署の意義は大いに疑問。上から求められるかも知れない事を予想して様々な書類を作っていますが、経営者が自分で作成する事も可能な程度のもの。マンパワーを要する際は臨時に人を雇うか外注すれば済みます。

　人事部や労務管理部も実は人員削減可能。会社独自のルールが有る企業はブラックの疑いがあり、まともな会社なら労務管理は労基法などの原則に基づくだけなので、コンピュータ任せで済みますし、外注する事もできます。

　人事だってコンピュータ利用が可能で、私が在籍していた会社の人事担当者は、「コンピュータを使うとこんな人が居たかと言うような候補者をピックアップできてよい。」と思わずもらしました。今までは印象と好みで人事を行なっていたのかも。

　今後は経済の停滞に加えて人口減少が企業にマイナスの影響をもたらす事が予想されますから、間接部門のみならず直接部門も含めてムダを省いて行く必要があるように思います。もう一つ、銀行がこのような事を始めると、融資先への審査も当然厳しくなり、融資先の人員削減も求められます。


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