ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

各国語の覇権争い

2019年01月06日 21時13分54秒 | 音楽
 音楽の世界では各国語が使われてアマチュアは大混乱。普段の生活では英語がかなり優勢になっていますが、音楽の世界ではそのような事はお構いなし。

 日英独仏伊の各国語が入り乱れています。さらにロシアの楽譜はロシア語で表記されています。ヘブライ語も有るのでしょうね。中国語、朝鮮語はどうなのかな。まるで覇権争い。

 では順不同で。

 日本で製造販売されるレコードやCDには日本語表記に加えて英語表記がされている場合が多いと思います。日本人の外国語理解度からすればそうなのかなと思います。放送関係はもっと保守的で、原則的に日本語を使います。

 イタリア語は演奏用語、特に発想記号に多く使われます。音名のドレミファ・・・は小中高の音楽と「ドレミの歌」に使うくらいと思っていましたら、イタリアでは普通に使われます。YouTubeでレ・マッジョーレって書いてあり何かと思ったらニ長調の事。でも何となく分かりますね。ニ短調はレ・ミノーレ。

 突然ですがバッハのシャコンヌ、インターナショナル版の楽譜を眺めると、現代譜、自筆ファクシミリ譜のいずれもイタリア語でciaccona(チャッコーナ)と書かれています。この曲を含む組曲はパルティータ(イタリア語)と呼ばれています。シャコンヌは無関係のフランス語。なぜ?

 ショパンの曲のようにパリのサロンで盛んに演奏されたから? 多分違います。バッハの無伴奏の価値が上がったのは最近の事で、昔のヴァイオリニストはほとんど興味を示さなかったと聞きます。多分チャッコーナでは軽すぎて商業的には好ましくなく、エレガンスを感じるシャコンヌにしたのでは? 個人的な見解です。

 そのフランスでは音楽関係でもフランス語が使われるらしい。「亡き王女のためのパヴァーヌ」はヴァイオリンかフルートで吹く曲で私でも取り組めますが、古い無料の楽譜をダウンロードしたら、発想記号がフランス語。意味を調べるのが面倒でした。

 「水で食事を摂るのはカエルとアメリカ人で」はありませんが、調性を日本語で言うのはアマチュアとNHKの場合が多いようで、上記のシャコンヌの場合なら、専門家はd-mollとドイツ語で言います。タイトルはフランス語のまま(しつこいね)。

 さてシャコンヌを弾く楽器はヴァイオリン、弓はボウで英語が一般的。フランス語ならヴィオロンとアルシェ。ヴィオロンは「秋の日のヴィオロンの・・・」の日本語訳で意外に高齢者によく知られています。そしてアルシェは文京楽器の弓の事?

 ヴァイオリンに張られる弦にはG(ゲー)線、D(デー)線、A(アー)線、およびE(エー)線のようにドイツ語読みのアルファベートの音名が付けられています。第二外国語がドイツ語だった私でも急にエー線と言われると「エーッ」と思う事が有ります。

 おしまい。


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