日々雑感

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小椋さんの歌作り

2013年02月06日 | Weblog
小椋さんの歌作り

謙遜もあるだろうが、彼は音楽が、天から降ってくると言う。
机や楽器に向かって作曲をあるいは作詞しようと強い意志を働かせて歌を作るというよりは、どこからともなく彼の胸に響いてくる言葉とメロディーをそのまま歌にした。と言うことであろう。
自然に聞こえてくるとか、歌が降ってくるとか言われたって、素人には何のことやらさっぱりわからないことである。
おそらくこれは経験したものでないとわからない実感だろう。

彼はおそらくなぜ自分に歌が聞こえてくるのか、天から降ってくるのかということについてその源を訪ねたいと思ったことだろう。

勤めていた銀行をやめて作詞作曲に専念したときに、彼らそのことを考えて、彼に起こる歌作りという不思議現象について何かを知りたかったのであろう。
彼は銀行を退職すると東大の哲学科に入った。一旦社会に出て20年も勤め上げてから再度勉強したい目的は何だったのであろうか。
おそらく彼はどういうことが原因で自分が歌作りをするようになったのかそれを極めたいと思って哲学を勉強しようとしたのではあるまいか。
作曲家あるいは作詞家に限らず人は誰でも、何もない時にふっと頭をよぎるフレーズがある事を体験する。自分自身無意識でそーゆーことがひらめくわけだから、おそらく彼は自分の強い意志でそれができたとは思っていないだろう。
科学はある現象をテーマにしてその基本原理を学問的に追求して成り立つものである。つまり科学以前には、哲学の領域に存在しているのである。
そういうことを考えながら彼は哲学を再度勉強したのではあるまいか。
それにしても流行歌とはまた一味違った非常に美しい歌謡曲である。
僕は天与の作品だと思っている。
もちろん、それなりの音楽の勉強やスタッフのアシストなどが歌を完成するまでには大きな役割を果たしている事は言うまでもないが。