日々雑感

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生命を持つもの6-46

2013年02月16日 | Weblog
生命を持つもの
46

生命を持つものは生物だけだはない。人間が生み出した芸術作品だって世代から世代へと受け継がれて、人の心に生き続ける。、つまり生命をもつ場合がある。人為的に押し付けられて生き続けるのではなくて、ごく自然に人々の心に宿り ーそれはその人に深い感動を与えるから人の心に宿るのだがー 人の心から心へと伝わって拡がっていくのである。

奈良の大仏さんを作るために、当時の庶民は多大の犠牲を強られ。その人達の命と引き替えに、現在大仏さんは、奈良観光の目玉になっている。

開眼供養以来どのくらいの人が観光のために大仏さんを訪れたことだろう。そして巨大な像を見ては楽しみ、畏敬の念を起こし、宗教へ発心したことだろう。その数を累計すると、犠牲者の人数の何万倍という人びとに何らかの影響を与えたことだろうから、犠牲は帳消しにして余りある。????
そういう大仏さんであるが、当時の人びとの生活救済的な意味、(例えば農閑期の収入源になったとか、)から行われたのなら良かったのだが、どうもそう言うようではなく、有無を言わせず、奉仕させたようだ。

聖武天皇は朕はは国家なりという思想の持ち主で、朕のためなら何でも、、、、、という思想の元に建造されたとしたら、その思想から、動員された庶民の悲鳴が聞こえてくるような気がする。
歴史的建造物は、何時の時代でも犠牲を伴う物なのだろう。