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■【心 de 経営】『書話力』を高める 7116 〃話のネタ〃の選び方 親しみを持てる内容

2025-02-13 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  ■【心 de 経営】『書話力』を高める 7116 〃話のネタ〃の選び方 親しみを持てる内容    


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-710 〃話のタネ〃 テーマ・話材の選び方

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
  ■7116 〃話のネタ〃の選び方 親しみを持てる内容
 「書話」、すなわち文書を書いたり、人前で話したりという時に、相手から受け入れられやすいこともあれば、そうでないこともあります。得てして、コンテンツにのみ注意が集中しがちですが、とりわけセミナーなどで話す時には、話し手の人柄・人格も、評価に大きく影響します。
 NHKでこどもニュースなどを担当し、現在はフリーになっている池上彰さんという人がいらっしゃいます。時事問題の情報通として知られ、マスコミに引っ張りだこです。
 NHKでこどもニュースを担当していた頃、わかりやすい解説と人を引きつける話し方から学ぶことが多々あり、いい年をしてみる機会が時々ありました。子供が対象者ですので、時事用語などむつかしい言葉を、わかりやすい言葉に置き換えて話す様子は、「プロだなあ」と感じました。
 池上さんの魅力は、それだけではありません。表情が柔かく、声も落ち着いていますし、ときには、辛口言葉(相当抑制しているようです)も出てきたり、パンチの効いたシャレがでてきたりと視聴者を引きつけています。
 その背景には、知識・情報だけではなく、そのための情報収集と蓄積に、人には見えない努力があるのではないでしょうか。ご本人は、「毎日複数の新聞を開き、見出しをみて、興味を引かれたものの記事冒頭を見ることが中心です」とおっしゃっていました。強く伝えたいことのみ、本文を読むというのです。時代の流れを掴んでいらっしゃるので、それだけでも、そこに何が記述されているのかが推測できるのでしょう。
 彼が選ぶテーマは、視聴者が関心を持っていること、関心があるから親しみを感じているものが中心になっていると思います。それが池上さんが〃話のネタ〃として選択する核となる基準なのだと推察しますし、それこそが「視聴者が求めているテーマ」であるといえます。

 私も自分のテーマの中に、一口知識とか知り得情報といえるような、本題からそれるような話しを挿入します。それが、ブログで提供している「話材」としても活きてきます。受講者の緊張をほぐす息抜きの時間として実行しているのですが、息抜きですから、軽いテーマ、関心を持ってくれるようなテーマを、エピソード的にお話します。その一貫として、自分自身の生い立ちや経験談を挿入することもあります。すなわち、講師の人柄を知っていただくことにより、親近感を持って頂く効果があると考えるからです。
 私は、人間ができていませんので、失敗が多いです。失敗談は、受講者の受けが良いようです。<笑い>
 逆に、聴講者の関心は高いでしょうが、私が避けるようにしているのが、政治や宗教の問題です。また、私は、「○○大学出身です」とか「アメリカで△△を学び・・・」と自慢げに話すことも、極力避けるようにしています。
 親しみある内容をテーマにすると言うことは、簡単なようでいて意外と難しいですね。
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■【心 de 経営】『書話力』を高める 7113 〃話のネタ〃の選び方 時宜に即したテーマ

2025-01-23 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  ■【心 de 経営】『書話力』を高める 7113 〃話のネタ〃の選び方 時宜に即したテーマ 


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-710 〃話のタネ〃 テーマ・話材の選び方


 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
■7113 〃話のネタ〃の選び方 時宜に即したテーマ
 「馬を水辺に連れて行くことはできても、馬に水を飲ませることはできない」ということを、小学生の頃、担任の先生から言われたことがあります。勉強をしたくない者に、勉強をさせることは難しいということはむつかしいので、子供達に、勉強する気になることを認識してほしいということを先生はおっしゃりたかったのでしょう。
 「馬の耳に念仏」ともいいますように、感心のないことをいくら話して、左の耳から入っても、右の耳から抜けていってしまいます。聴き手に関心を持たせる最良の方法は、聴き手が関心を持てるテーマで話すことです。もちろん、聴き手がはじめから興味を持てる内容ではないこともありますが、その場合には、聴き手が関心を持てるように話し手がして行かなければなりません。後者については、別項を用意する予定ですので、ここでは聴き手が関心を持つようなテーマをどの様に選定したら良いのかについて考えてみたいと思います。
 多様性ある人の集まりの中で、聴き手が関心を持つようなテーマを選ぶ方法というのは難しいです。テーマ選定の方法をいくつかご紹介しますので、臨機応変に最適な方法で選択してください。

 私が半世紀くらい前に、経営コンサルタントとして独立起業したときに、「経営コンサルタントとしての〃商品〃」を持つことを強く意識しました。
 私自身は、独立起業する前は商社マンでした。商社マンの仕事の一環として、印刷関連機器の輸出入を担当した時期があります。その当時は、印刷業界は、「ホットからコールドへ」という時代でした。ホットというのは、鉛を熱で溶かして文字の型に流し込んだ活版印刷の時代で、その方式から、鉛を使わない平版印刷の時代へと変化していく時期でした。
 残念ながら、私は印刷の技術面については乏しく、また印刷工場の現場経験は皆無でした。その中で、自分の商社マン時代の印刷関連ビジネスの経験と人脈を活かして、コンサルティング活動を始めました。
 印刷業界は、当時は「大凸共」という三大印刷会社がトップを走り、それに続く中堅どころもありましたが、それ以外は中小零細企業が大半を占めていました。ホットからコールドへということへの危機感から、経営変革意識の高い経営者が多くいました。しかし、コンサルティングということへの意識は強くありませんでした。
 そこで、「経営理念」「経営戦略」などと大上段に構えず、営業部門強化を中心にした、それまで業界にはいなかった「印刷営業コンサルタント」という触れ込みで活動を始めました。印刷関連企業が営業強化を実現するためには、印刷会社が、そのお客様への営業活動を時系列管理し、行動分析で営業パーソンの営業活動効率改善するなどが重要と考えました。それをテーマにして、セミナーを通して意識改革をしていただこうと考えました。
 印刷関連の工業会や商工会議所・商工会・青色申告会などに営業強化のセミナーの売り込みをしました。また、印刷関連の人達には、「ホットからコールドへ」という話材をきっかけに営業強化の必要性の話を、処々でするようにしました。テーマが絞られていますので、話材としてのテーマ作りを特別にしなくても話がスムーズに進みました。

 印刷業界以外では、例えば製造業であれば「輸出」関連の話材をもとに情報提供をしながらコンサルティングを通じて、話法スキルを身につけてゆくことができました。
 また、PCの黎明期でもありましたので、PCを中堅・中小企業で活用するという視点での話をするようにしました。
 話材選びの第一歩は、時代の趨勢に即した、時宜に適したことを先取りして、その分野での雑誌や出版、講演やセミナーなどの経営コンサルタントとしての受注に結果的に結び付くようなテーマを選ぶことで、流れができて受注も容易になると、経験から感じています。
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【心 de 経営】『書話力』を高める 7112 〃話のネタ〃を収集するときに気をつけること

2025-01-16 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7112 〃話のネタ〃を収集するときに気をつけること 


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-710 〃話のネタ〃 テーマ・話材の選び方

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
 
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■7112 〃話のネタ〃を収集するときに気をつけること
 話し上手な人に共通することの一つが、「情報通」であることでしょう。
 「情報通」な人というのは、情報を座して待っているわけではありません。〃話のネタ〃というのは、向こうからやってきてくれるようでいて、情報過多の時代には、どれが〃話のネタ〃なのかの選別が不可欠です。選別と共に、管理が重要です。
 情報の管理については、別項をご参照いただくこととし、ここでは、情報収集の際に注意すべきことについて触れておきたいと思います。
 情報を収集するときに、配慮しておきますと、情報選別、すなわちフィルタリングも、不充分ながら自然とできてしまいます。
 情報収集にあたって私がもっとも重視していることは「事実」かどうかということです。とりわけ、昨今のようにネット情報が氾濫している時代には、「ファイクニュース」に属する偽情報が多いということです。入手した情報は、情報源が確かかどうかということです。
 基本的には、統計データのような「一次情報」は信頼してもよいでしょう。ただし、調査方法に偏りがないデータかどうかということには注意が必要です。たとえば、ネットを使って収集した情報をもとに分析した場合には、ネット利用者に偏りがあることを認識しなければなりません。人口比率的には高い高齢者は、ネット利用率が他の年代よりも低いですので、高齢者の意見や考え方の比率が低いことを前提に判断しないと失敗しか寝ません。
 TVの情報番組や新聞などは一般的には信頼できると考えます。NHKが発信した情報だからといいましても、必ずしも信頼できるとは限りませんが、例外を除けば信頼できると思います。しかし、これは一次情報ではなく、「二次情報」です。二次情報は、一次情報に比べて信頼性が落ちてしまうのが通常です。
 その観点からも「事実」に固執するためには、できる限り、「ウラを取る」とるようにしましょう。刑事物ドラマで「現場百遍、ウラを取れ」などと放映されますが、「事実=信頼できる情報」は、このような手間が不可欠です。精度を求められる目的の場合には、情報のウラを取るように最大限の努力をすることをお薦めしています。
 しかし、ウラの取り方に注意が必要です。「正常性バイアス」や「ハロー効果」などに注意が必要です。
 「あの人は博識だから」という思い込みで、その人からの情報は100%信頼できると思い込まないことです。「博識な人」のいうことで正常性バイアスやハロー効果がかかってしまい、信頼してしまいがちです。
 ちなみに、『正常性バイアス』とは、「自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価したりして、自分に都合良く判断すること(【Wikipedia】)」です。
 また、『ハロー効果』とは、「ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと(【Wikipedia】)」のことをいいます。

 事実に基づいているということは、出処が明確であると考えて良いでしょう。そのため、論理的にも理解ができ、納得できるでしょう。論理的というのは、内容に矛盾がなく、偏りや偏見が含まれていないことが不可欠です。
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■【心 de 経営】『書話力』を高める  7111 テーマの選び方・話し方は目的に応じて変わる

2025-01-09 08:00:00 | 【専門業】 プロの表現力

  ■【心 de 経営】『書話力』を高める   7111 テーマの選び方・話し方は目的に応じて変わる       


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-710 〃話のタネ〃 テーマ・話材の選び方


 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
  ■7111 テーマの選び方・話し方は目的に応じて変わる
 ビジネス界では、『時間要素』ということを常に意識していなければなりません。多忙で、毎日、時間と競争している人が多いからです。
 相手が結論を急ぐ人の場合には、既述の通り、まず結論を端的に話し、持ち時間に応じて説明の濃度を変えて話すということは基本でしょう。
 相手の理解度に応じても、話す内容やレベルを考える必要があります。一般的な幼稚園の子供に対して話す場合と、専門性に長けた人に話す場合には大きく異なります。このように、相手に応じて、話し方やその内容、ストーリ順序、強調点などは異なってきます。

 聞き手側が表現豊かであったり、感覚の鋭い人であったりするときに、私が利用するのは、「相手がイメージ化・映像化しやすい表現法」というやり方です。
 それは、聞き手の五感に繋がるように表現することです。例えば、「やや大きめの緑色のナットで締め付けてあるので、ナットが緩むことはほとんどありません」というように、私達がしばしば表現するような説明で終わらせないことです。
 「やや大きめの緑色のナット」ではなく、「経が12mmの六角で、厚みは3mmと薄く、若葉にくすみをかけたような、本体と同系色で目立たないようなメッキをしたナット」というように視覚や精度の解るデータを付加して話します。
 後半部分も、「トルクレンチで所定の○○の締め圧で、ダブルナット締めをし、逆絞めトルクは△△にして絞めてありますので、ナットに緩みが出る確率は1%もありません」というようにします。説明は少々長くなりますが、故障回避や精度を出すために、細心の配慮をしていますと言うことを言外に伝えた表現法で成功している某精密機器メーカーもあります。
 このナットの表面はピカピカで、指を近づけるとそれが映るほどです。しかし、なぜピカピカにしているのか、その会社の技術者は、その場では、あえて説明をしません。お客様が、「なぜ、そのようにピカピカにメッキをかけるのですか」と質問が出てから始めて、自分の作戦に引っかかってきたなと内心思いながら、その目的・効能を話していました。
 このメーカーの技術者ように、五感やデータで話をするというのは相手に信頼感を持っていただけます。五感でも、例えば、形状や大きさ、材質、色をはじめ、データにも結びつけながら話すことにより、相手の受ける印象や理解度は大きく異なってきます。相手が、そのような詳細なデータを望んでいない場合には、「ナットを二重にして締め付け方向を逆にして、締め付けが緩まないようにしているのですよ」などと軽く流せば良いのです。
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【心 de 経営】『書話力』を高める 7108 書話ができる人の日常を参考にする

2024-12-26 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7108 書話ができる人の日常を参考にする     


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちあいたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
 
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  ■7108 書話ができる人の日常を参考にする
 既述の通り、書話のできる人というのは、論理思考ができる人に多いです。論理思考が苦手な人でも、ロジカル・シンキングやロジカル・ライティングでトレーニングを積むことにより、書話力を各段に向上させることができます。
 では、書話力が高い人は、平素、どの様な思考法や行動をしているのでしょうか。彼等から、コンピテンシーを盗み取ってみませんか。

①目的意識を常に持つ
 書話力の高い人というのは、書話など自分の仕事だけではなく、日常生活でもPDCAが励行されています。
 目的意識が強く、これから何かをしよう、何を書こう、話す準備をしようというようなときに、それは何のためにするのか、その結果、何を期待できるのか、誰のためにするのか等々、やるべきことの目的を常に意識しています。

②俯瞰的にものを見る
 目的意識を持って行動するときに必要なことは、自分がすべきことの全体を意識することです。
 そのために、書話力の高い人は、全体を俯瞰的に観るということが常態化しています。そして、自分がなそうとしている全体の中で、現状の立ち位置を常に意識しています。
 自分の立ち位置が解りますと、次に何をすれば良いのか、それが、その後、どの様な影響を及ぼすだろうか、等々を予見できるようになります。予見できれば、失敗を避けることもできますし、次に何をすべきかも明確に読めます。

③相手のいうことに耳を傾ける
 書話力の高い人は、相手のいうことを良く聞き、周囲をよく観察します。全体を俯瞰しながら、耳を傾けますので、相手の言っていること、言いたいことを理解できるのです。
 彼等は、相手の言うことを傾聴する、高い傾聴力を持っています。しかし、それをはじめから持っている人は少ないでしょう。平素、目的意識を持ち、俯瞰的にものを観て、傾聴することを励行しています。

④謙虚な姿勢
 書話力が高い人には、謙虚な人が多いです。謙虚さが傾聴する姿勢にも繋がります。
 「自分は何でも知っている」というような姿勢では、周囲の人は、その人のために何かをしてあげようという気になりません。人の話を謙虚な姿勢で良く聞く人には、周囲の人が、その人のために何かをしてくれることが多いです。「情けは人のためならず」ということをよく理解できているのでしょう。
 謙虚に自分を見られ、相手にも謙虚に接することにより、巡り廻って、形を変えて、自分にメリットのあることが返ってくるのです。

⑤クリティカルに物事をみる
 小さい子供は、「なぜ?」「どうして?」という質問をしつこいくらいに投げかけてきます。大人よりも好奇心が強いのでしょうか。
 ところが、私達はどうでしょう。
 目の前にあることを、そのまま受け入れ、何の疑問も持たずに毎日を過ごしてしまっていませんか?
 平素から、「Why so?」「So what?」という疑念を繰り返すことにより、新たな発見があります。
 目の前のことに対して「本当にこれで良いのだろうか」「これは正しいことなのだろうか」「他に何かないのだろうか」というような疑問を持つことで思考力が高まり、それが書話力の向上に繋がります。
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【心 de 経営】『書話力』を高める 7107 平素からのトレーニングで「書話力」を向上できる

2024-12-19 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7107 平素からのトレーニングで「書話力」を向上できる 


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
■7107 平素からのトレーニングで「書話力」を向上できる
 私が顧問先でヒアリングをしたりするときに、「「アイデアには自信があるのに、なぜか提案が通らない」とおっしゃるかたがいます。提出した提案書を見せていただきますと、上述を含め、大変失礼ながら文書になっていないことが多いのです。
 その提案書をみますと、確かにアイディアとしてはおもしろいことが解ります。しかし、それに酔ってしまって、書類としての体裁がなっていないことが多いのです。学歴もあり、おそらく実力もそれなりにあるのでしょうが、文章も稚拙で、ビジネスパーソンとしての基本が身についていないように見受けました。
 おそらく、そのような人というのは、文章を書く機会を避けてきたのではないでしょうか。あるいは、文書を書くという努力をしないで来ているのではないでしょうか。

 上述のアドバイスにあることを実施し、また、一方で、本人が目覚め、改善努力をする方向に導けるようにすると良いですね。
 しかし、得てして、そのような人というのは、管理職であったりして、自分より目上の人があり、対応に困ってしまいます。
 いずれの場合も、主題、テーマ、目的などが不明確な状況ですので、それに気づきをあたえる機会が必要です。
 そのためには、平素からのトレーニングが不可欠です。そのように、ロジカルライティングや思考ができない人がとるべき対応策をいくつか挙げて見ましょう。

①思考の整理ができていないことが主因であることが多いので、書く目的を明確にし、書きたいことを整理する
 具体的な方法は、後述しますが、ロジックツリーやピラミッド・ストラクチャーなど、ロジカル・シンキングのツールを用いて、原案なり、原稿なりを書くトレーニングが効果的です。
②要件を正確に、わかりやすく、論理的に相手に伝えるトレーニングを平素から行う
 自分が書いたり、話したりしたいこと、結論を紙に書いてみます。そして、そのことは、「なぜ必要なのか?」「なぜ、それを話したいのか?」等を箇条書きにしてみると良いでしょう。
 ロジカル・シンキング・ツールのひとつであるマインドマップや曼荼羅などのツールを使うのも良いでしょう。

③論理思考のスキルを身に付け、平素より実務に利用する
 ロジカル・シンキング・ツールには、いろいろとあります。目的・用途が異なりますし、使い勝手も違います。自分が使いやすいツールでトレーニングを重ねておくと、いざというときに利用しやすいです。
 テーマや用途により「どのツールを使うと良いか」ということを自問自答することも習慣化しておくと良いでしょう。
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【心 de 経営】『書話力』を高める 7106 「書話」が上手にできない人に共通している点

2024-12-12 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7106 「書話」が上手にできない人に共通している点 


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
  
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
 
■7106 「書話」が上手にできない人に共通している点 
 既述の通り、私自身は「書話」の専門家ではありません。しかし、経験だけは豊富です。とりわけ、こちらも専門外ですが、「論理思考」を永年経験してきたことから、その一貫で「ロジカル・ライティング」があります。
 その経験から、周囲を見てみますと、「書話」が苦手という人に共通していることがあるように思えます。私が感じていることを、ロジカル・ライティングの観点から、いくつかご紹介しますので、参考にしてくださると幸いです。

 書話が上手でない人というのは、「何を言いたいかわかりづらい」と言われることが多いのではないでしょうか。
 それらの人から共通して感じられることは、私自身の失敗と通じるものがあり、「自分の言いたいことが整理できてない」ということです。そのために、自分の言いたいことが、聞き手に伝わらなかったり、誤った形で伝わってしまったりしているのです。
 文章を書いたり、お話の準備をしたりするときに、「自分は、ここで何を言いたいのか、何を書きたいのか」を文字にして、それを時々見ながら準備作業を進めます。私は、目的にそって準備が進んでいることを、そのようにチェックをする度に、電車の運転手さんが指さし確認をするように、「これでよし!」と声に出します。周囲に誰かがいるときには、運転手さんの指さし確認のような動作で、自分を鼓舞するようにしています。

 雑談の途中で、話題が横にずれていったり、時には突然とも思えるほど、話題がジャンプしてしまう人がいます。ところが、ご本人は一向に気にせずに、等々と話を続けています。本題に沿ってはいるのですが、事例や体験談に変わってきて、自分の世界での話になってしまいます。その状況を読めないことが多いですので、言っていることが何であるのかを聞き手が解らないで居るのです。
 会議の席で、議題とはかけ離れた話をする人もいます。議長が、それを正そうとせず、会議そのものが中途半端な内に終了し、何も決まらない、雑談会で終わってしまうのです。
 それらの人の大半が、自分の思考の中のイメージが、話し相手も同じと考えて話していることが多いのです。飛び出した言葉が、聞き手にとって何を言われているのか理解不能でるのに、話が進んでしまうのです。


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【心 de 経営】『書話力』を高める 7105 目的を明確にし、印象に残る話し方

2024-12-05 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7105 目的を明確にし、印象に残る話し方 


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
  
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
 
■7105 目的を明確にし、印象に残る話し方 
 どなたの言葉かは存じ上げませんが、「話の目的をシッカリとつかんだ話し手は、目的のきまった旅行者のようなものである」というような名言を聞いたことがあります。目的を持たない旅を「目的」としている旅行もありますが、一般的には「どこに行きたい」「何を見たい」「何を食べたい」などをイメージすることから旅行は始まります。
 しかし、目的を決めただけでは、旅行をすることはできません。目的地に、効率よく到着し、目的に応じた場所に、どの様な順番で回るか、移動手段とそのタイムテーブルはどうか、そこで何を見たいのか、何をしたいのかなど、計画や方法を決めておく必要があります。
 ひと様に話をするには、「何を言いたいのか」、すなわち話の目的に応じた準備が必要です。その準備ができて、どのように話をするのか、目的に沿った話し方が重要になってきます。

 話の目的について既述していますが、例えば「人を楽しませんる話」というのは、いきなり聞き手を笑わせることを切り出したとしても、多くの場合に失敗するでしょう。笑わせることだけが日的であれば、その道のプロである落語家や漫才師と互角と行かなくても、かなり近いレベルまで達していなければ、聞き手は飽きてしまうでしょう。
 一方で、話題は別にあり、その中で笑いを誘うということはあり得ます。私のような話し下手の者に取っては、笑わせようとすると緊張してしまいます。聞き手の笑いを誘うことが上手な人は、「聞き手を笑わせようとせず、楽しんでいただこうと思え」「話し手自身がリラックスした態度で話せ」ということを心がけているそうです。
 笑っていただく、楽しんでいただくためには、どの様な内容にするのか、話す内容が笑いを引き出せる、身近な題材をもとに脚色して話すでしょう。ある著名な漫談師は、平素からこれは面白いという話材に接すると、それをメモしておくそうです。
 テーマが決まり、話の題材を選び、ストーリー構成をするときに、そのテーマに即した内容を、事例をそのままではなく、誇張したり、追加したりして、自分独自の話に昇華して作り上げるということを励行しているそうです。そして、笑いの雰囲気を高めてから、笑いのとれるような明るい口調で、時には、その対比的に思い話し方で淡々と、おかしなことを話して、その落差からも笑いをそそるようにするそうです。

 私達も、平素から話材集めをすることが、人受けのする話し方の第一歩であると考えます。私の場合は、自分の話材となるようなことを、ブログに書くようにします。それにより、実際に講演などで、それを話す時の骨格がブログとしてできていますので、その話材をどの切り口から話しても、まとまりある話になります。
 問題は、どの様なタイミングやテーマの時に、何を話材として選ぶか、その選定が重要です。いうまでもなく、聞き手の興味をひく話題を、テーマに合わせて選ぶ力が必要です。
 事実を伝えたり、情報を提供するような場合には、ウラのとれた事実をもとに伝えることが基本です。自分の考えや伝聞を伝える場合には、「これは私の考えですが・・・」とか「○○教授の話に寄りますと・・・」というように出典や事実性のレベルが相手に伝わるようにします。この時に、自分の言っていることは価値があるものであるというような押しつけ的な話し方や、話した内容をむりやり相手に認めさせようとしますと、逆効果になってしまうことがあります。
 そのようなときに相手に理解や納得をしていただきたい時には、むしろ、クールに淡々と話し、重要と考えていること、強調したい点は、言葉や表現を変えて、同じ内容を繰り返すようにしています。また、「淡々と」とは真逆になるかも知れませんが、「この部分は、私が強調したいことであり、本日は、是非、これだけは記憶してお帰り下さい」と熱弁を振るっても良いでしょう。

 私は、『口癖言葉』というのを持っていることを別項で既述していますが、例えば「あたり前のことがあたり前にできる企業創り」ということの一環で「この場合の『あたり前』はなんでしょうか」というように『あたり前』と言う言葉を、機会あるごとに使うようにしています。
 あるいは、自己紹介をするようなタイミングで、「私は『コンサルタントのためのコンサルタント』と、周囲の人からよく言われます」などと、自慢話風にならないように、さらりと挿入します。このような自慢話的な事項というのはマイナス効果に繋がってしまうことが多いですので、印象づけようと力が入った形で使ってしまいますと失敗に繋がる懸念がありますので注意が必要です。
 このように自分を端的に表現する『スローガン的な表現』を複数持っていることも重要です。
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【心 de 経営】『書話力』を高める 7104 聞き手の行動に結びつく話し方

2024-11-28 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7104 聞き手の行動に結びつく話し方     

 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
   
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
 
 7714 聞き手の行動に結びつく話し方
 納得していただくと共に、行動していただき、効果を発揮していただくという「話の目的」もあります。
 われわれコンサルタント・士業は、提案した内容をクライアントさんが実行して、成果を上げてくれなければなりません。要は「行動していただく」ための話し方を身につけていなければなりません。
 そのために、話し手である私の考えや信念や、何を目的とし、その目標は何かを話をすことによって、聞き手であるクライアントさんが、それを咀嚼してくれなければなりません。それには前項の「納得していただく」ということが不可欠です。その上で、実行のために自社に即した仕組みとして作り上げ、持続的に、自分達だけで実行できるようにしてもらいます。すなわち「自主的に行動をし、それを持続的にして、成果に結び付けられる仕組み(システム)創りを支援し、それが持続的に実行できるようにし、効率よく成果に結び付けるようにしていただけるようにします。

 トップや管理職だけではなく、一般社員までが積極的な行動を起こせるような話し方というのは、その企業の現状に即した仕組みと、その効果から、どの様な企業に変身できるのかをイメージできるようにしなければなりません。抽象的な内容に留まらず、理想的なあり方を、形として作り上げられるような内容でなければなりませんし、具体性と夢を語れなければなりません。(具体的な方策は、【あたりまえ経営のすすめ】シリーズ2「管理編」をご参照ください。)

 このようにビジネスの世界では、「納得していただき、行動していただく」という目的でのコミュニケーションが多く、しかも重要です。話をする目的というのはさまざまですので、それぞれに応じた話し方を私達は身につけておかなければなりません。
 言うまでもなく、「行動していただく」、すなわちこちらが話した内容を相手が実行し、目的を達成していただくためには、「納得」が前提となります。誰しも、納得しなければ行動しないですし、納得がなければ「強制」となり、それでは、こちらが話したことを相手が実施することに、力も入らず、成果も思う様には出ないでしょう。
 納得していただくためには、聞き手の「欲求」が何かを、正確に分析し、それを刺激することによって、その目的をできるようにすると良いでしょう。それには、あまり論理性や合理性にこだわらないほうがうまく行くことが多いです。
 論理性を重視する人が聞き手である場合には、当然、理路整然とした話方をしていないと、理解も納得もしていただけません。しかし、多くの人は、理詰めの論調よりも、感性に訴えられる生々しい事実をぶつける方が、興味を持って耳を傾けてくれます。健康とか安全性、金銭や出世、事業繁栄など、また、幸福だとか、恋愛だとかの問題を、話し手が具体的に取り上げると良いでしょう。聞き手の愛社精神とか、同情心などに訴えかけるような話し方は、相手の納得を得やすく、それを行動に移してもらいやすいです。
 「昔から論より証拠」と言われますが、実例をあれこれと紹介したり、統計や資料を示して、公に認められている機関や個人などの権威を活用するのも一つの方法です。
 内容もさることながら、熱意とか情熱、自信を持った言い方や、それらを、経験に基づいた自信ある実例紹介なども重要です。
 それに対して、弁解やら、個人攻撃的な態度は、マイナスのイメージを与えることに繋がりやすいです。これらは方法を変えて、聞き手の情緒に訴えるような話し方にしますと相手も納得し行動に結びつけやすいです。
 日常活動を見ていますと、聞き手を行動に結び付けられるような話題は意外と多いものです。したがって、それらについて、日常から大いに注意を払い、情報を蓄積して、その利用法を研究して行きますと、目的を達成することにつながりやすいでしょう。
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【心 de 経営】『書話力』を高める 7102 理解させ、印象に残る話し方

2024-11-14 12:21:00 | 【専門業】 プロの表現力

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7102 理解させ、印象に残る話し方 


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
  
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
 
 7712 理解させ、印象に残る話し方
 既述の通り、コンサルタント・士業の場合には、自分の考えを相手に伝え、相手に行動していただくことが基本です。行動して頂けるかどうかは、聞き手が納得できているかどうかによろことが多いです。人は納得しなければ行動に起こしてくれません。行動に起こしていただく効果的なこととしては、マズローの欲求五段階説にあるような本能的な欲求に初級することがよいでしょう。
 行動を目的とする話をする場合には、聞き手の欲求を正しく分析し、それを刺激することで、行動していただくという目的を達することができます。その基本は、話す内容が事実に立脚した、客観性ある内容であることが基本です。事実を伝えると言うことは話し手の主観をあまり交えないことが肝要です.また推論や憶測をした内容も好ましくありません。
 固有名詞やゆったような具体的なお話しすることは相手に信頼性を与えることにつながることが多いのです。生き生きとしたイメージを与えるためには、物事をイメージしやすいように、色とか形とか、大きさとか、匂いとか、五感に関する表現を付加しますと、ただ単に印象づけるだけではなく、相手がイメージしやすいので記憶に残りやすいのです。
 既述の通り、ケースバイケースでは、必ずしも結論からお話しするのが良いわけではありません。相手の理解をしていただくためには話す順序が重要になります。また順序重要な点は、何をしたいのか、強調したいことが相手に重要性を持って伝わることが重要です。
 できるだけ優しい言葉を使うことが重要です。このような言い方をしますと、不謹慎に聞こえるかもしれませんが、相手が小学生であるようにやさしい言葉を使うこともよいでしょう。また具体的な事例をあげますと理解が深まります。この時にパワーポイントや印刷物など補助用具として使いますと、百聞は一見にしかずと言いますように、相手の理解度を高めることにつながります。

 立て板に水のような話し方をしますと、話し上手と言う印象を相手に与えることはできますが、必ずしも話の内容を理解していただいたり、それを記憶として残して行動に移したりすることにはつながりません。
 話したないように、相手が感動しますと印象に残りやすいです。感動するような内容の話材を持っていることは多くはないかもしれませんが、普段から話材になりそうな事項を蓄積しておくとよろしいでしょう。
 わたくしはコンサルタントとして普段感じている言葉を自分の口癖言葉として持っています。例えばわたくしの場合は「あたりまえ経営」ということをしばしば口にします。あたり前の重要性を相手に理解していただくようなテーマの場合には、それが相手の記憶に残りやすいのです。口癖、その人の標語とかスローガンとかいったようなものに相当します。標語とかスローガンと、話してがリンクされますので、いつまでも覚えていてくれたり、ある条件が整いますと、それが思い出され、表出しやすいのです。
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