【経営コンサルタントへの道】 3. 有能な経営コンサルタントが持っている資質 5 謙虚な態度
私は1970年代から半世紀にわたり、「経営コンサルタントとはお節介焼き」「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」「現場を重視」「管理とは温かいもの」をモットーとして経営コンサルタントという職業に就いてきました。
経営コンサルタントになってから、いろいろな人から「なぜ経営コンサルタントになったの?」「経営コンサルタントになるにはどうするの」あるいはすでに経営コンサルタントになっている人からは「経営コンサルタントとして成功するこつは」などと聞かれてきました。
経営コンサルタントを目指す人が一度は辿るこの道に、正しい回答になるかどうか、お役に立つかどうかはわかりませんが、独断と偏見をお許しいただき、以下のようにまとめてみました。ご参考にされ、皆様の自己責任でもって判断し、行動して下さい。
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■ 3. 有能な経営コンサルタントが持っている資質
謙虚な態度 |
企業の問題発見の場や業績を向上させる方策の大半は現場にあり、現場の人が知っているのです。経営コンサルタントは聞き上手になって、問題点を探り出し、それを解決し、改善する方策を現場の人から聞き出すのです。聞き出したものに、自分のこれまでの知識や経験をベースにした「智恵」を付加してアドバイスをしていくのです。
もし、「俺は何でも知っている」というような態度をとりますと、「知っている人に話す必要はない」と判断され、相手は言ってくれません。また、そのような態度をとりますと、えてしていわゆる「大きな態度」になってしまいがちです。態度の大きな人に対しては誰しも好感は持てません。好感を持たれると相手も口が軽くなりますが、悪意を持たれると意図的に何もしゃべってくれなかったり、情報の出し惜しみをされたりしかねないのです。
しかし、卑屈になりすぎると相手はこちらを見下し、馬鹿にし、こちらの言うことを聞こうとしません。卑屈になりすぎず、謙虚な態度をとるという微妙なバランスが重要です。
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