■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 御堂筋の一方通行も始まりは大阪万博 3830-5218
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■ 御堂筋の一方通行も始まりは大阪万博 3830-5218
大阪のキタ(梅田)とミナミ(難波)を結び、市中心部を南北に貫く御堂筋。 「雨の御堂筋」をはじめ数々の歌にも登場する大阪のメインストリートだ。 長さ4km、6車線もある御堂筋は元々対面通行だったが、1970年の大阪万博が きっかけで南行きの一方通行になった。すでに渋滞が慢性化するなか、万博が 開かれれば混雑はいっそう深刻になる。そうした事態を避けるため開幕2カ月 前の同年1月に一方通行化され、今に至っている。
御堂筋の一方通行のように、大阪万博を機に導入・普及となったものは多い。 たとえば動く歩道やモノレール、電気自動車、携帯電話など。ケンタッキー フライドチキンはアメリカ館で日本に初お目見えし、明治ブルガリアヨーグルト は同社社員がブルガリア館で本場のヨーグルトを試食したことがきっかけで 誕生した。大阪ではエスカレーターで左側を空けるという習慣も万博が始まり だといわれる。
S社のインク浸透スタンプも万博で注目された商品だ。 スタンプ台でインクをつけることなく何度もスタンプを押せるもので、10年 以上の開発期間を経て1965年に発売。当初は苦戦したが、万博で一変した。 各パビリオンが記念スタンプとして、このスタンプを設置したところ、 スタンプ台不要という便利さが評判に。会期途中から設置するケースもあり 最終的には約40カ所のパビリオンで使用された。認知度は一気に高まり、万博後には2倍、3倍と売れ行きを伸ばしていった。「出展の目的は一人でも多くの 方にこの商品を実際に使ってもらい、便利さを感じていただくこと」 (同社のF社長)。狙いはまさに的中した。
2025年には同じ大阪で大阪・関西万博が開かれる。空飛ぶクルマや70年万博 にも登場した人間洗濯機など話題の出展があるが、この商品のように 中小企業の技術・製品が注目されるかもしれない。
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