おとといの出撃で、小名浜港は時期的にまだ早かったかと思いました。
せっかくの連休なんだから、年内にもう1回出撃できるかな?
過去からの実績場所を考えると、やはり能登半島の西海漁港へ出撃してみたい
ですが、この冬最強の寒波のため日本海側はかなりの積雪が見込まれ、
悪天候や道路事情が心配です。
それと、昨日はワックス洗車したので、このまま綺麗なまま正月を迎えたい
という気持ちもあります。日本海側へ出撃するとなると、燃費は下がるし、
車は汚れるし、寒いし、エサの調達が難しいし・・・かなりしんどいです。
それでも、若い頃は滋賀県に20年間暮らしていたこともあり、
凍結した道路も気にせず、タイヤを滑らせながら走り回っていたので、
運転には自信があります。
うーん、どうしようかな? 日本海へ出撃するかどうか戸惑いましたが、
結局のところ、出撃することにしました。
しかし、道路公団の悪意で27(土)、28(日)は休日割引が無いので、深夜割引を
駆使して走るしかないので、深谷の自宅を27日PM15:00に出発して、
できるかぎり燃費重視の低速80km/h走行に徹して、北陸道の有磯海SAには
PM20:00頃に到着する予定を立てました。実際には、上信越道での積雪の影響で、
かなり苦労して走りましたが、北陸道で取り返して、なんとか予定どおり到着。
有磯海SAで軽食、仮眠を取って、深夜零時AM0:00の時報とともに、
再び動き出して、5km先の滑川ICで降りました。
国道8号線でも除雪車の後ろをノロノロ走ることになり、かなりストレスの溜まる
運転でした。
現地の西海漁港に28日AM3:45到着。
いつもの新堤防に立ってみると、強い西風がまともに当たっていて、
海面から吹き上げられた潮しぶきが車に吹き付けられ、フロントガラスが塩で
あっというまに真っ白くなってしまったため、このポイントを断念。
代わりに風を背に受けるような場所を探して陣地を築きました。
いつものマイルーチン、安全祈願と大漁を祈念します。
まずは能登半島の神様に御神酒を捧げました。
AM5:30 暗いうちからスタートしました。。
雨雲が10分おきに繰り返し通り過ぎてゆきますが、西風も背後の山が遮ってくれて、
悪天候の中でも比較的過ごしやすく、普通の冬の釣り風景でした。
まあ、クルマがあれば、すぐに逃げ込むことができるので、車がダメージを受けなければ、
ずっと戦えます。
しかし、次第に雪雲が被さってきて、カミナリを伴って猛吹雪が波状攻撃してきました。
クルマから出られません。
そんな中で、いちばん左の竿にアタリがありました。
冷たい雨に濡れながら竿を手に持ち、リールをグリグリ巻き取ると・・・
ここの常連の豚くんを早速ゲット。
小名浜のスレた豚と違って、能登半島の豚は正直ですわ。
すぐにリリースすると、またこいつがエサを齧るので、しばらく捕虜として、
釣りが終わるまで、水汲みバケツに収容しておきます。
AM6:55
雨が止んだので、エサチェック。4本の竿を左の竿から順番に巻き取って、仕掛けを回収、
そして青イソメを付け直して、力いっぱい遠投してゆきました。
いちばん右の竿を持ってリールを巻き始めると、えっ?異常なほど糸フケが出てました。
こ、これはひょっとして・・・
糸フケを取って、ラインを張って、竿で軽く合わせてみると、かなり重たい感触が伝わり、
一瞬、根掛かりしたような・・・しかしすぐズルーッと引きずるような・・・
リールを巻き始めると次第にゴン、ゴン、抵抗が大きくなり、ラインがキンキンと金属音
を発して糸鳴りしました。
とにかく巻けるだけ巻いて寄せてくるしかない。ばれるなよー。
あと10mほどで水面下に茶色いデカい姿が見えました。
うわっ、タモ使おうか?どうか迷いましたが、ヨリトリゴムの弾力を信じて、
岸壁に抜き上げました。
マコガレイ 47センチ メス 抱卵してました。
重くてぶっといカレイだったので、
抜き上げたときはゴーマル出たか?と思いましたが、残念、いや、十分です。
気温3℃なので、ゴミ袋に包んで、地面に放置しておきました。
ネコに持っていかれないように、クーラーボックスと水汲みバケツで押さえておきます。
そのあとすぐに雪雲がやってきて・・・
この1匹だけで十分なのですが、まだ始めたばかりで、エサもたっぷり残っているし、
2匹目を狙って、続けました。
しかし、その後は何処へ投げても、ここは豚の養魚場かと思うほどの豚だらけ。
捕虜がどんどん増えてゆきました。
収容所が満杯になったので、解放しましたが、まるでシベリア抑留生活ですな。
寒さに生き残れたものだけが生還しました。
私にはウクライナに送られた北朝鮮の兵士の姿がダブりました。
死んでるように見えて、寒さで仮死状態になっている豚たちです。
PM15:40
いちばん左の竿がビリビリ震えているのが車から見えました。
どうせまたフグだろうと眺めていると、コツン、コツン、だんだん大きくなって、
さらに竿が引っ張り込まれて、竿尻が浮きました。
慌てて車から飛び出て駆け寄り、竿を持って空アワセを入れると・・・
ラインがキーンと張って、竿が満月のように曲がりました。
力強くゴンゴン抵抗しているのが伝わってきました。
リールをグリグリ巻いているとき、最初はアイナメ?かクロダイ?かと思いましたが
足元まで寄せてくると、茶色い菱形が見えたのでカレイだと確認。
岸壁に抜き上げようとしたときに、コイツも大きいな、と思いました。
マコガレイ 42センチ メス 抱卵していました。
デカいゴミ袋がふたつ並びました。
PM16:00
エサチェックのために左から2本目の竿を持って空アワセを入れると、ズシッと重さを
感じました。
これは3枚目が来たか?、と思い、リールをゴリ巻きしました。
あと10mほどまで寄せてきたとき、水面下でなんとなく茶色いものが見えたので、
ますますカレイだと思い込んで、足元まで寄せてきて、一気に抜き上げると、
なんと、タコでした。
このあと日が暮れてきたので、終了することにしました。
台所の流しシンクが2匹のカレイで占領されました。久々の光景です。
タコも正月休みに酒の肴にしたいと思います。
今回の出撃はかなりしんどい釣行でしたが、これだけ釣れたら満足ですよ。