漁師じゃないんだから・・・

セオリーと言うヤツをすべて無視して釣りをするオヤジのブログです。          採算なんて度外視。遊びだからね。

2016.12.29 散々な納竿の儀 福井県三方五湖

2016-12-29 22:10:25 | 海釣り
もう毎年のことになってしまって、年末の行事の1つになってしまっていますが、

せっせと通い始めたのは10年ほど前のことになりますか。

当時、福井県の釣師まさおぐさんの釣行記で、

三方五湖の久々子湖のハゼが真冬の夜に釣れることを知りました。

夏のハゼ釣りなら理解できますが、水深2メートルしかない場所で

マイナス気温になる真冬の夜に、産卵を控えた大ハゼがエサを探す・・・

こんなこと誰が知ってるでしょうか?

この事実を知ったときには、毎晩のように彦根で仕事を終えたあと、

北陸道をとばして釣りに来たものでした。

目指すは体長27cmのハゼ。

見た目では異常に大きく見えるハゼでも23cmぐらいで、

このサイズがゴロゴロ釣れ続く久々子湖が不思議でしょうがなかったのですが、

残念ながらいくら通えど私に釣られたハゼの最高サイズは24.5cm止まりで・・・

まさおぐさんの記録27cm、さらに、りーさんの釣られた26cm、とは、

いったいどんなヤツなのか?見たくてしょうがありませんでした。

関東へ移住した今でも、盆暮れに帰省するチャンスがあらば、

なるべく時間を割いて釣行するように心掛けています。

しかし、3年ぐらい前から、型がガクッと小さくなったように思えます。

昔はワカサギも釣れて、デカいスズキや、ウナギも釣れた久々子湖ですが

最近はあまり良いニュースを聞きません。

早く回復して欲しいものです。

さてと、前置きが長くなりましたが、28日の深夜に東京板橋の自宅を出発して、

彦根へ到着したのが29日朝で、午前中に雑用を済ませた後、

午後から下道で久々子湖へ向かいました。

琵琶湖の風景を眺めながらのドライブです。



おっ、琵琶湖に虹が掛っているじゃないですか。なんとなくラッキーな気分です。



湖周道路から国道8号線に入ると、峠にぽつんと1軒、釣具中村屋があります。

ここでアオイソメ1000円分を購入。

ここはちょっと高いですけど・・・魚流さんとこまで遠いし・・・




峠を下って敦賀へ向かいます。



湖西からの道と、湖東からの道が合流する疋田の交差点は、

よく深夜に検問してます。



三方五湖の久々子湖へやってきました。小学校の裏に陣取りました。

だーれも居ません。





いっちょやったろか。気合いを入れないとなかなかできんです。







三脚に竿は2本。各竿とも2本バリ仕掛けにして、アオイソメを3匹房掛けにしました。







陣地を築いた瞬間に、猛烈な雨が降り始めました。寒冷前線が通過中です。

ここは北から南向きへ投げ込んでいます。

風雨は強烈な追い風になりましたが、背中からずぶ濡れになりました。

車の中からアタリを伺いますが、強風に竿先を叩かれて、判りません。

まっ、この時期のハゼは日が落ちて完全に暗くならないと、アタリが出ません。





PM5:00には完全に暗くなりましたが、まだ釣れません。

これから、これから・・・です。



PM6:00過ぎにエサチェックのために巻き取ると・・・、

おっ、重いです。15cmぐらいのハゼが釣れてました。

小さいですね。



PM7:00ごろから釣れ始めました。

しかし、竿先に明確なアタリが出ません。居喰いしているようで・・・

低水温なのか?、それとも巣穴から動かないのか?、あまり動かないようです。

ダブルで掛っているようですが、食いが浅いのか、

途中で軽くなることがほとんどです。





PM8:00までに4匹釣りましたが、最高19.5cm。小さいし、細いなあ。

このあと、嵐のような突風が吹きまくり、三脚が倒され、竿が振れなくなったので

中止。止めることにしました。

今年はあまり良い記憶がありませんでしたが、

来年こそは大物に出会いたいです。

皆様も良いお年を迎えられますように。




















2016.12.16 超低温下で、狙いはホンビノス 千葉県船橋市

2016-12-17 17:04:56 | 海釣り
 皆さん、ご無沙汰してます。カレイを狙って出撃したいのですが、

年内に都内へ引越す予定のため、箱に梱包し難い投げ竿等の長物は一足早く、

束にして、引越し先の板橋のマンションへ運び込んでしまいました。

ということで、今週は満月の大潮の大チャンスでしたので、

久々に千葉船橋のホンビノス貝を狙うことにしました。

金曜日の晩PM9:00勤務先に、弟子2名を呼びつけて強制参加させて、

首都高速の中台インターから乗り込み、王子方面へ分岐して、荒川に沿って

南下しました。

キンキンに冷え込んだ都心の澄み切った空気の中に、

華やかに浮かび上がったスカイツリーを眺めながら、ゆっくり進みましたが

PM9:40には現地に到着してしまいました。

40kmしか離れてないですからね。そりゃ近いですわ。

干潮のピークは土曜日のAM0:45ですから、まだ全く潮が引いていません。

それでも待ち切れずにバカ長に履き替えて、船橋海浜公園の正門から入ってゆきますと、

誰もおりません。

ただでさえクソ寒い天気なのに、わざわざ安いホンビノス貝を狙って来るヤツも

居ないのはあたりまえです。

こんな時期に会社の連中に「潮干狩りに行ってくる」なんて言ったら、絶対に

アホ扱いされて、さらに風邪でも引こうものなら、「それみたことか」とバカに

されるに決まっています。

私はアウトドアマニアとして、いやホンビノスマニアとして、

極寒の夜に潮干狩りができる喜びに満ち溢れておりますのですがねぇ。



PM11:00 かなり沖のほうまで歩いてきました。まだ膝下まで潮はあります。



潮が引かなかったらどうしよう。

昨年末に私が名付けたスジマン漁法もできなくなるう。

心配しておりましたが、急激に潮が引いてきました。

しかし、足元は柔らかく綺麗な砂地でした。

ホンビノス貝はカキ殻が堆積した硬い汚泥の中に居ます。

硫化水素で真っ黒に汚れたドブ臭い汚泥の中に、

上下、左右、前後と、群れでぎっしり固まって、

ホンビノス団地を形成しています。

ここで、スマホを取り出して、グーグル地図の航空写真を眺めて、

自分の位置をGPSで位置修正しました。

昨年大漁だった位置より、ずいぶん船橋漁港側へずれて歩いてきたようです。

昨年の位置まで修正して、このへんかな?とスコップで地面を突いてみると

ゴツゴツと石に当たるような触感でした。



カキ殻のジャリジャリした中にゴツゴツ当たる感触。

そうそう、この感触。

真っ黒なホンビノス貝が採れました。



同行している弟子たちに、こっちへ来いと叫ぶと・・・

見えない暗闇の中から、突然「ヘッドライトを消せ」との声が。

目を凝らしてよく見たら・・・4,5人が貝を採っている・・・

全員黒づくめで、ライトも照らさずに、黙って採っておりました。

まるでプロの密猟者のような雰囲気です。こわ~。

ここで船橋漁協が設定している漁業権設定区域を確認して、

自分が自由区域で掘っていることを確認。

べつに自由区で掘ってるし・・・ホンビノスは外来種だから、ブラックバスと

同じく、駆除する目的で採っているんだからいいんじゃないの?

だけど、怖いから、私もヘッドライトを消して・・・

手探りでホンビノスを掘ってゆくことにしました。

石だと思えるヤツは間違いなくホンビノスです。

20分ほどで150個掘り出しました。

面積にして畳1枚分も掘ってません。

群れでかたまっているから、1個掘り当てれば芋弦式に採れます。









すぐに軍手をはめた指先がボロボロ

めちゃくちゃ重いし、欲張って掘っても、帰りがしんどいだけです。

今夜はこれぐらいにしといたろ。

一足早く戦列を離れていっぶくしていると・・・

弟子たちも帰還しました。





弟子たちの下げているバケツを覗くと・・・

おっ、オレより綺麗な貝を採ってるやん。



今回初参加した新人のB君は、何かを掴んだような楽しい顔をしていました。

うふふ、コイツ、ホンビノスに取り憑かれたな。

一度この楽しさを味わうと、犬より地面を掘りたくなる・・・。

また次回も楽しもうぜい。

意気揚々と深夜の首都高速を楽しくドライブして帰ってきました。


さてと、私の取り分は、この3個で十分です。





これに、牛乳を注いで、ドブ臭いのを取り除きます。

完全に臭いは取りきれませんが、かなり効果はあります。

そのほか、水道水で洗おうが、中性洗剤で洗おうが、ぜんぜん大丈夫です。

ドブ臭いのは貝殻のみで、中身は全く臭くありませんので。