まず最初に、今回11月13-14日の二日間にわたって石川県能登半島で、
気を抜かずに一生懸命に釣りをした釣果をアップしておきます。
この写真のうち、大きなキス(27cm)は地元の釣り人からの貰い物です。
ですので、私が自分で釣り上げた獲物は20cmのチャリコが1匹のみです。
ああー恥ずかしい!! とても貧果に終わりましたが、これも記録ですので、
自分への教訓として、また戒めとして、アップしておきます。
11月に入って気温が急激に下がりだしたので、海水温も下がりだし、
もうそろそろカレイが釣れるのではないかと思いました。
12日(金)PM14:00能登半島へ向けて、板橋の自宅を出発しました。
翌土曜の朝から珠洲市蛸島で釣ることを計画していたので、
まだたっぶり時間の余裕があります。しかしそれとは逆にフトコロ具合いが
とっても寂しいので、ここは交通費を超節約計画で予定を立てました。
自宅のすぐ近所を通る国道17号線をチンタラ北上して、大宮ー桶川ー熊谷
ー深谷ー本庄まで進み(自宅から80km)、
関越道本庄ICから乗り込むことにしました。
下道での碓氷峠だけはさすがにしんどいので、さらに、長野県の市街地
を通る国道18号線の区間もゴチャゴチャして分かりにくいので、
上信越道で一気に信濃町ICまで進みました。(本庄IC-信濃町IC区間170km
4,500円)、
そのあと信濃町ICを降りて、下り坂の一本道の国道18号線を上越市街まで
50km走り、上越市街にある釣エサ屋フィッシャーズさんにPM20:50到着
しました。
自宅の板橋から上越市街のフイッシャーズさんまで行程300kmを6時間50分
かけて高速代4,500円だけでしのぎました。
フィッシャーズさんに入ると、目的のユムシは売り切れとのこと。さらに
イワムシも無い。大ショックです。
仕方がないのでアオイソメ10パック(5,500円)だけ購入。
これだけではフグなどのエサ取りの多い場合に全く対処できないので、
上越市街にある他の釣エサ屋を何軒か廻って、どうにかデカいユムシ弾を
4発だけ入手することができました。(1個150円×4)
さてと、不満ながらエサを購入したあとは、下道で目的地の珠洲市蛸島を
目指すのみです。
裏日本特有の非常に冷たい雨が降り続いていました。
上越市街から高岡市街まで国道8号線を140km、
高岡市街から氷見北まで国道160号線を15km、
こんな夜間に走っているのは長距離トラックばかりです。
皆さん、スピードよりも燃費重視の走りに徹しているので、
交差点の赤信号で止まって発進するときに燃費が悪くなるので、
なるべく赤信号で止まらないように、タイミングを計りながら
のろのろと惰性で走ります。
氷見北から七尾、穴水を経由して、( 能越道、のと里山海道 の無料区間)を
走破して、
目的地である珠洲市蛸島漁港まで120km、
蛸島漁港には13日AM2:50に到着しました。
東京都板橋区の自宅から蛸島漁港まで合計575kmを約13時間かけて
走破しました。
まずは漁港内に遠洋漁船団が停泊していないことの確認です。
土曜日の早朝なので、ひょっとして戻ってくるかもしれません。
その場合は、早朝から漁協関係者が早めに出てきて、照明を付けたり、
フォークを動かしてパレットを運んでいたり、
また運送ダンプやトレーラーが空き地で待機したりしています。
暗闇の中で確認したところ、どうやらこの日は何も無さそうです。
しかし、いつも陣取る網干し場の場所と、近くで係留されている網干し作業船
の位置が気になって、もしや今日、作業する?と、
ちょっと嫌な予感がしたので、
邪魔にならない場所に陣地を構えました。
昨日から南西からの強風が吹いており、漁港の外はかなり荒波が立って
いました。いつも穏やかな漁港内も、チャブチャプと波立って、
濁っていました。
構えた陣地は東から西へ向って竿を出しており、かなりやりづらいです。
AM6:00 釣り開始です。
まずは4本の竿にアオイソメを付けて、エサ取りの様子を見てみることに。
逆風を突いて、ドボンと投げ込みましたが、糸フケを取っている間に、もう
竿先がコンコン揺れてアタってました。
回収すると、フグでした。
次に掛かったのは、20cmのチャリコでした。
デカいカレイを狙った丸セイゴ16号のハリにコイツら小魚のエサ取りは
かなりキツイなあ。
しかし4発しかないユムシ弾をここで使うのは非常にもったいないし・・・
まあ、10パックもアオイソメがあるので、少しケチりながら、打ち返して
続けていれば、そのうち大きい魚も来るやろ。
我慢して逆風に向かって打ち返しておりました。
AM7:30
完全に明るくなって、次第にエサ取りが居なくなりました。
陽が上るまで、大変寒かったので、いつものようにクルマの中から竿を
見つめていますと・・・
クルマのうしろのほうから、
1羽のカモメがエサをくれ、と寄ってきました。
エサ箱を覗いたり、切れて飛び散ったアオイソメを突付いて食べてます。
コイツ、このまえ10月に来た時も居たな。
年寄りなのか?
飛べないのか?
車の中から窓を開けて、コンビニで買ったクロワッサンをちぎってポイッ。
するとすぐに近寄って来て、パクッ。
またちぎってポイッ、またパクッ。
ちぎってポイッ、を繰り返してたら、
あらら、オレの食う分が無くなりました。
「おまえ、なんぼほど食うねん?」
オレも、ちょっとはええことしてたら、大きな魚でも掛かるんとちゃうかと
思って、おまえにエサやっとんのに・・・
すると、目の前の遠くの空に虹が掛かりました。
↓↓写真には薄くしか映りませんけど。
おおー、ええことしてたら、ほら、希望の虹が架かったわ。
これで次は大物も掛かるっちゅうことや。
さてと釣りのほうですが・・・
エサ取りが居なくなると、大物どころか、代わりにケムシが大量に発生して
きました。
アカン!! 神様に下心見透かされてるわ。
くそっ!!
しっかしな~
ほんま判らん、まったく判りませんわ。
潮の流れ、潮の干満、日差し、海水温度、など・・・いろいろな条件が変化
して、急にケムシが大量に発生したり、出なかったりします。
うーん、ブッコミ釣りにケムシは大変厄介です。
キス釣りのようにエサを動かしていると、そんなに気にならないのですけど。
ケムシに耐えながらも、30分毎に4本の竿を打ち返しておりましたが、
海水の色が薄い茶色に変わってきて、オモリを30cm沈めると、
濁りで見えなくなってきたので、
「こりゃカレイにはエサが見えんやろ」と思い、
AM10:00 撤収することにしました。
この蛸島漁港は南からの強風が吹いたらダメですね。
蛸島漁港から70km戻って、能登島の鴫島入江に移動することにしました。
鴫島入江は全方向から強風が来ても全くびくともしません。
しかし、あそこは釣れてもイシガレイやしなあ・・・。
しかも昼間だけやし・・・夜は何も釣れへんし・・・。
うーん、たとえイシガレイでも釣れてくれたら文句は言えんやろ。
昔、10月の終わりに、おうちゃんとふたりでイシガレイたくさん釣ったしな。
http://kenbouchan3.sakura.ne.jp/B-kurashi2008-10.html
PM13:00 長浦から橋を渡って、能登島へやってきました。
ひどい雨です。
鴫島入江にやってきました。
あのいやらしい電気柵です。設置された時よりは、少しは通行できるように
なりました。
私が来た時、地元の七尾の釣り師が雨宿りをされていました。
状況を訊くと、朝からぜんぜん芳しくないとのこと。
フグすら居ないとのこと。
しかし他に行くところもないので、テトラポットの切れ目で空いている
ところから竿を出させてもらうことにしました。
最近あまり釣り人が入ってないのでしょうか?
草が伸び放題です。
昔の釣り雑誌には必ず掲載されていた超一級ポイントのはずなんですが。
雨が止んだので、先行の釣り人は再び奥のポイントへ行かれました。
私は4本の竿を投げ込んだあと、アタリも無くヒマだったので、
寒いし、カラダを動かすことも兼ねて、草刈りを始めました。
どうせここで明日まで粘るのだから、アルコールもいいでしょ。
釣り始めて、1時間ほどすると、奥に入っていた釣り人がイシガレイ33cmを
ぶら下げて、見せに来てくれました。
奇麗な白点模様が出たイシガレイでした。
「居ますよ」「たぷんそこでも釣れますよ」
ちよっとやる気が出てきましたが、私の竿にはアタリがないので、
ガンガン飲んでると、酔いが回って、だるくなって
迂闊にも車で2時間ほど眠ってしまいました。
目が覚めるとPM16:00
釣り人に「あれから釣れましたか?」と訊くと、
「さらに37cmと40cmが釣れましたわ」
ええー?凄いですねぇ。びっくりしました。
この御仁、只者とは思えません。プロ級の腕前です。
竿1本でキス釣りのような引き釣りでカレイも仕留める・・・
しかも全日本サーフへの記録更新( Cランク、Dランク )のために釣った魚を
デジカメで撮影した後は全てリリースされていました。
ああー、しもたな、リリースするカレイを貰っといたら良かったな。
その釣ったイシガレイを「要りますか?」と訊かれたときに、
「自分で釣りますから。」と答えてしまったことに大変後悔しました。
私にも変なプライトがあったから、その時は「くれっ」て言えなかった
のです・・・。腕も技術も無いのにホント情けない。
まさに七尾の達人ですわ。いや七尾の神様かもしれません。
それに比べてオレはちっぽけな小市民。
達人はこの場所で真冬に30cm尺ギスを釣られたこともあるそうです。
27cmの巨ギスもこの達人から戴きました。
さてと、PM16:30 達人は先に帰られて、私だけ日没後も頑張りましたが、
陽が暮れるとケムシの猛攻に逢い、早々と降参、車の中で独り宴会して
過ごしました。
毎回記述してますが、能登の星空の輝きは日本一だと思います。
人工衛星の点滅も見えるし、北斗七星の4つ目の星も奇麗に見えます。
11月14日(日)
AM5:30 スタートしました。
4本の竿のうち1本をユムシ弾専用竿にして、残り3本をアオイソメ房掛け
でブッ込みました。
暫くして、昨日の七尾の達人も来られ、本日も奥のポイントへ入られました。
本日も開始からアタリも無く、まったりと時間が進んでゆきます。
頼むからアタッてほしいです。
午前中は天候も良く、波が立たない鴫島入江はめちゃくちゃ透明度が
あります。
昼間はケムシも居ません。
打ち込んだアオイソメがそのまま戻ってきました。
まずいな~。大量に買い込んだアオイソメがぜんぜん減りません。
ヒマなので周囲を散歩すると、稲刈りしたあと、また伸びた穂に
米が付いてました。
全部の穂を集めたら20kgぐらい採れそうです。
さらに、昔からここにあるガマの穂が生えてました。
ウナギの蒲焼の語源となったガマの穂です。
のんびり、平和なもんですわ。
AM10:30 奧に入られた達人が切り上げて帰られました。
PM15:30 午後からチャンスになるかと思いましたが、急にケムシが掛かる
ようになってきて、私も諦めて終了しました。
PM16:30 能登島から撤収。
七尾から能越道で氷見北まで走り、高岡から国道8号線で上越まで走り、
上越から信濃町ICまで国道18号線を走った後、上信越道に乗り込み、
そのまま関越道の練馬ICまで高速を飛ばして帰ってきました。
11月15日AM2:30 無事に板橋の自宅へ帰還しました。
走った総距離1200kmを超えていました。
今回は高速代金を大幅に圧縮することができましたが、
ガソリン価格が急騰しているため、レギュラー安価なスタンドで156円/L、
高価なスタンドでは170円/Lでした。だいたい燃費12km/Lぐらいだから
100L消費したので15,600~17,000円ぐらいかな。
今回の釣行で自分で釣った魚はコイツだけ。
まあ、条件が悪かったからしょうがないか。
↓↓ 写真右がチャリコ、左がキス、どちらも新鮮すぎて旨味が足りません。