漁師じゃないんだから・・・

セオリーと言うヤツをすべて無視して釣りをするオヤジのブログです。          採算なんて度外視。遊びだからね。

2020.2.23 今年初めて虎の子の1枚 石川県能登半島西海漁港

2020-02-24 04:35:05 | 海釣り

2020年は出だしから不調でした。

魚のカタチをしたものが釣れません。

2月の3連休を利用して、能登半島の西海漁港まで出撃しました。

じつは19日に戸田の上州屋でアオイソメ5400円分も購入してしまったので、

出撃しないわけにはいかなかったのですが、

不覚にも21日の金曜日の夜は赤羽で深酒してしまい、

板橋の自宅を出発したのは、22日、土曜日の昼過ぎでした。

片道550kmをのらりくらり11時間かけて、西海漁港に到着したのは深夜PM11:00。

この日は全国的に天気が大荒れで、東京では春いちばんが吹いていたそうで、

ここ石川県能登半島には波浪警報がでておりました。

台風のような猛烈な北風が吹き荒れていて、大波が堤防の外側からテトラを乗り越えて

流れ込んでおりました。

雹(ヒョウ)が車の天井をパチパチ叩き、カミナリが夜空をパシパシ光り照らしておりました。

とっても怖かったです。

とりあえず、港内の様子を見て、能登島への転進を考えておりましたが、

能登島にはケムシが待ち構えているし、良型のカレイが釣れてもイシガレイだし・・・

なかなか転進する決心がつきませんでした。

北風を遮って大きなマコちゃんが釣れるところは何処?・・・思いつきませんでした。

しかたがないので、初めて来たときに地元釣り師に教えてもらった西海漁港の中の出島から

南のほうへ向けて釣り座を構えました。

三脚を低く構えて、背後からの強風に乗せて投げ込みました。

下図赤印方向です。

 

日付が変わる23日AM0:00スタート。

とりあえず初めての場所でしたので、海底の様子を調べました。

港の真ん中に浮いている養殖生け簀の下は砂地ですが、

手前から足元まできつい海藻のシモリがあって、回収して巻き上げるときに

ほぼ100%ホンダワラに引っ掛かりました。

 

AM0:30

回収した仕掛けに、今まで見たこともない魚がぶら下がってきました。

後日、魚辞典で調べたらオニカジカの幼魚でした。

 

AM1:00~5:00 ひどい豪雨のために、竿だけ出したまま放置しておいて、

車の中で仮眠。しかし強風に車を揺さぶられて寝れたもんではありません。

 

AM6:00 雨も幾分やんだので、4本の竿を回収すると・・・

瞬く間にホンダワラの山ができました。

 

4本目の竿を立てて回収しようと空アワセをすると、・・・ズンッと重たい何かを掛けました。

まったく抵抗しないので、海藻の根っこかタコかな?と思いながら寄せてくると・・・

うわっ、

これまで見たことのない大きな青ナマコでした。

1kg ありそうな健康優良児のナマコ君でした。

いちおう、お土産としてキープしました。

 

 

水汲みバケツに入れておいたナマコ君をしばらくしてから見たら・・・

濾過して奇麗にした泥(ウンコ)をせっせと吐き出しておりました。

 

この雨なんとかならんかなあ。

ホンマやる気無くなりますわ。

 

 

雨が止んでいる短い時間に、エサチェックをして投げかえしておりました。

 

 

昼までは養殖生け簀の方向へ投げていましたが、風向きが北から西風へ変わってきたので、

釣り座を10mほど移動して、投げる方向を東へ変えました。上図の青印方向。

すると、こちらにはホンダワラは無く、とても釣り易かったのですが・・・

 

 

 

うわっ、出た。

ここにも居たか。

向きを東向けに変えて投げると、高確率でケムシが釣れてきました。

 

夕方のチャンスを狙って、ケムシの猛攻にも耐えながら打ち返していると・・・

PM16:55

ズシッとした手応えがありました。

ポンピングしながら寄せてくると・・・ 

なんと、デカい青ナマコにケムシが乗っていました。

 

ナマコ君に突き刺さったケムシの毛を毛抜きで1本ずつ丁寧に引き抜いてから、

コイツも水汲みバケツにキープしました。

コイツも1kgぐらいありますかね。

しばらくして見てみると、コイツもせっせと泥を奇麗にして吐き出しておりました。

 

 

今日はアカンなあ。

カレイもアイナメもフグもおらん。

ケムシばっかりや。

このままボウズで帰って、明日はナマコ酢で一杯やるか。

YouTubeでナマコの処理方法でも見とこか。

 

PM7:00

4本の竿に、まだまだ余っている青イソメを釣り針に付けれるだけ付けて、ドボン。

これをPM8:00まで放置することにして、その間に帰り支度をしておりました。

 

PM8:00

おそらく全部の仕掛けにケムシが付いているだろうと思いながら、

1本ずつ竿を持って、空アワセをして、巻き取ってゆきました。

4本目の最後の竿を立てて空アワセを入れると・・・、

ズンッ・・・竿が曲がりました。

3匹目のナマコか?

リールをなんとか負けそうなので巻き始めると・・・

ゴンゴン・・・コイツ抵抗しよった。ナマコやないわ。魚や。

手応えからして30cm以上はあるで。

暗いしアナゴかな。

アナゴよりアイナメやったらええのにな。

いやいやアイナメより、そりぁカレイのほうがいいに決まってる。

うーん、神様、魚ならなんでもいいからバラさないように頼みます。

そんなこと思いながらリールを巻いて寄せてくると、

・・・

・・・

・・・

ボワーと茶色い魚が浮いてきました。

 

 

 

 

 

待望のマコガレイをゲットしました。

ギリギリ40cmありましたよ。

9回ウラ2アウトからの大逆転ですわ。

全ての苦労が報われた気がしました。

 

最後の最後に目的のマコちゃんをゲットすることができたので、

お土産用にキープしていた巨大ナマコ君たちをリリースすることにしました。

 

 

こんなにデカいヤツでナマコ酢作ったら、何人分できるんやろか?

コイツらに罪は無いし、帰したろ。

西海漁港のドロをもっと奇麗にしてよ。

PM8:30自宅へ帰ることにしました。

 

 

[ 追記 ]

 

2月24日 夕刻にカレイを下しました。

 

 

メスでした。

産卵後に回復して、身が厚く戻ってました。

刺身にするだけの厚みはありましたよ。

身の味も、甘さも、じゅうぶんありました。

 

 

ほとんどの身と部位は、醤油、砂糖、酒、みりん、山椒、生姜で煮ました。

 

とっても美味でした。上品な味でした。

 

酒に酔ったあとの・・・今だから思いますが、

あの、ナマコの1個だけでも持って帰ってきたら良かったかな・・・

と思うのです。(笑)