私にとって福井県三方五湖の久々子湖は、巨大ハゼを釣るための重要な拠点でした。
滋賀県彦根市に住んでいたころは、12月から2月まで暇さえあればブッコミ夜釣りで
産卵期のハゼを狙ってました。
数を競うというより、大きさを競うために釣ってました。
ここでの私の最高記録は24.5cmにとどまっていて、そのころの先輩たちは
25cm越えの大物をゲットしておられ、とても羨ましく思ったものでした。
その後2008年に関東地方へ転勤しましたが、年末年始の帰省の際には、
わざわざ北陸ルートを選択して、久々子湖へ寄り道して竿を出して、
1年の締め括りとしたものでした。
しかし年々、久々子湖は透明度を増して、痩せ衰えて、エサが少なくなって
魚が減り、ここのハゼのサイズがどんどん小さくなり、数も減りました。
私は2019年の暮れまで毎年ここで納竿の儀を行ってましたが、そのころには
20cmに達するハゼはほとんど居なくなり、夜釣りでハゼを狙う魅力が無くなり、
2020.2021.2022.2023年は竿を出してません。
5年ぶりに、あの場所はどうなっているんだろうか?と懐かしく思い、久々に
訪れてみることにしました。
金沢西ICから北陸道に乗り込み南下して、敦賀ICで降りて、敦賀市内の釣りエサ屋の
魚流さんで青イソメ1,000円分を購入。そして国道27号線を西進して久々子湖に到着。
毎年ポイントにしていた小学校裏へ入ろうとしたところ、侵入を遮る柵が
設けてあり、仕方なく湖の奥へ進みましたが、どこもロープが張られ、
ブイが浮かべてあり、投げ釣りをできなくしてありました。
ようやく投げ込めそうな場所を見つけましたが、そこも進入禁止のチェーンが張って
ありました。
非常にやりにくい場所でしたが、竿を2本出して、ハゼ釣り開始です。
カレイ釣りの仕掛けをそのまま使用しました。
ハゼが活動しだすのは、日没して完全に暗くなるPM19:00~で、それまでの間に
三方五湖の神様に御神酒を捧げました。
さてと、アタリが出てもよい時間帯に突入しましたが、まったくアタリが出ません。
ハゼは居なくなったのか?
ハゼの天敵のシーバスの気配も感じられません。
PM22:00まで30分間隔で仕掛けを回収して、エサをチェックしましたが、
アタリは皆無でした。
投げ込んだ青イソメがビローンと伸びきったまま戻ってきました。
昔、40年前はここにワカサギ釣りの筏が在りました。
ワカサギが居なくなって、ハゼが釣りの主役になりました。
しかし、そのハゼも居なくなりました。
そして、ハゼを食べるシーバスやチヌも居なくなりました。