紅花といえば「紅花染め」の艶やかな赤色を思い浮かべることが多いけれど、今の紅花畑は
一面黄色で埋め尽くされている。紅花からは黄色と紅色の二色を抽出することが出来ますが、
そのうち99%以上が黄色。「紅」の原料は残りわずか1%未満とか。
その赤色を抽出するのには大変手間がかかり、きれいな紅色を出すのが難しいため、その原料としての
紅花は貴重で高価なものとされてきたのがわかります。
かつて紅花で栄えた「蔵の町」宮城県村田町では観賞用の紅花を栽培している。
半夏(はんげ)ひとつ咲き
夏至から数えて11日目半夏生(7月2日頃)のその日。
まだ青々とした紅花畑にたった一輪の花が咲くとのこと。
これを合図に紅花畑は日ごと鮮やかな黄色に染まります。
何本植えていても咲き始めるのはこの日たった一輪だけで紅花の不思議です。